観光シーズン到来! 鎌倉・江の島へのアクセス、便利・お得ルートを検証

首都圏の「近場」観光スポットとして人気の鎌倉・江の島へ。観光地に出かけたならば、食事やお土産にお金を使いたいので、交通費はできるだけ節約したい。都内から鎌倉・江の島へのアクセスに便利なルート、お得なルートを検証してみたので参考にしてほしい。

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いよいよ観光シーズン到来! 首都圏の「近場」観光スポットとして人気の鎌倉・江の島へ出かけようと思っている人は多いだろう。

観光地に出かけたならば、食事やお土産にお金を使いたいので、交通費はできるだけ節約したいところ。そこで、都内から鎌倉・江の島へのアクセスに便利なルート、少しでもお得になるルートを検証してみたので、お出かけの際の参考にしてほしい。

※記事内の各ルートの所要時間には、平均的な乗り換え時間も含まれる。運賃は2024年3月現在の大人料金で計算。ICカード割引などは考慮していない。

東京駅から鎌倉へお得なルートは?

まずは、鎌倉駅へのアクセスルートを見ていこう。東京駅から出発するならば、一般的にはJR横須賀線を利用することになる。東京駅から鎌倉駅までは約55分、運賃は950円、乗り換えなしの1本でアクセス可能である。

品川駅発の場合、品川駅-横浜駅で京浜急行電鉄を利用し、横浜駅で横須賀線に乗り換えるルートも考えられる。横須賀線のみ利用の場合と、所要時間、運賃はどれくらい異なるのだろうか。

まず、品川駅から鎌倉駅まで横須賀線のみを利用した場合、所要時間は約47分、運賃は740円である。一方、京急(快特)を併用した場合、所要時間は約52分、合計運賃は680円となる。わずか60円差なので、乗り換えの手間を考えるとメリットは少ないと思われる。

次に、鎌倉の人気観光名所の大仏(鎌倉大仏殿高徳院)や長谷寺などのある江ノ島電鉄線(江ノ電)の長谷駅までのアクセスも検討してみよう。

この場合、東京駅からJR東海道線で藤沢駅まで行き(横須賀線は藤沢駅へは行かない)、江ノ電に乗り換えるルートを思いつくが(約1時間30分、合計運賃1300円)、実は横須賀線で鎌倉駅へ行き、江ノ電に乗り換えるほうが、早くて安い(約1時間15分、合計運賃1150円)。

もちろん、鎌倉へ行く前に江の島に立ち寄ったり、江ノ電の車窓に広がる海の景色(腰越駅-稲村ヶ崎駅間で見られる)を楽しみたいならば、藤沢駅経由でということになる。

渋谷駅から鎌倉へお得なルートは?

渋谷駅から鎌倉駅へ向かう場合は、どんなルートがあるのか見ることにしよう。

ここで検討したいのが、運賃が割安なイメージのある東急東横線を利用するルートだ。渋谷駅から横浜駅まで東横線を利用し、横浜駅から鎌倉駅までは横須賀線を利用する。このルートを利用した場合、どれくらい安くなるのか、JR線のみで移動した場合の運賃と比較してみよう。

JR線のみの場合、渋谷駅から鎌倉駅へは湘南新宿ラインを利用するのが便利だ。逗子行きの列車に乗れば、乗り換えなしの1本で鎌倉まで行くことができる(約55分、運賃950円)。

ただし、湘南新宿ラインには、小田原行きなど東海道線へ乗り入れる列車もあるので注意が必要だ。これに乗ったときは、東海道線と横須賀線の下り列車が同じホームに停車する戸塚駅ならば、横須賀線へ乗り換えやすい。

次に、東横線を利用するルートについて見てみよう。東横線の特急を利用した場合、渋谷駅-横浜駅間は約27分、運賃は310円だ(特急料金はかからない)。また、横須賀線の横浜駅-鎌倉駅間は約24分、運賃360円である。

所要時間は、これに横浜駅での乗り換え時間をプラスすることになるが、横浜駅での東横線から横須賀線への乗り換えはなかなか大変だ。東横線の横浜駅は地下4層の深いところにあるので、だいたい10分程度は見なければならない。合計すると鎌倉までの所要時間は約1時間、運賃670円ということになる。

比較すると、列車が来るタイミングなどにもよるが、平均すれば湘南新宿ライン利用のほうが、やや速達だし、乗り換えの必要もなくて楽チンだ。 だが、運賃は東横線利用のほうが280円も安く、ファミリーでの往復となれば、けっこう大きな差額になる。

ただし、これは発駅が渋谷駅の場合に限った話で、例えば池袋駅から山手線-東横線-横須賀線と乗り継げば、合計運賃は850円となり、湘南新宿ラインの950円と100円差でしかなくなる。

新宿駅から江の島へお得なルートは?

次は、江の島へのアクセスについて見ていこう。

まず、江の島エリアには、小田急線の片瀬江ノ島駅、江ノ電の江ノ島駅、湘南モノレールの湘南江の島駅という3つの駅があることを押さえておきたい。江の島や片瀬海岸、新江ノ島水族館(えのすい)などの観光スポットに最も近いのは片瀬江ノ島駅、ほかの2駅は海岸から500メートルほど内陸にある。

新宿駅など小田急線沿線から江の島に向かう場合、「江の島・鎌倉フリーパス」の利用がおすすめだ。小田急線の発駅からの往復きっぷに、小田急線の藤沢駅-片瀬江ノ島駅間と江ノ電の全区間が乗り放題になる特典が付いた(さらにカフェやお寺の割引なども付く)お得なきっぷである。

出発駅が新宿駅の場合、このフリーパスの値段は1640円であり、片瀬江ノ島駅までの片道運賃は820円となる。同区間の通常運賃650円よりも170円高くなるが、江ノ電全区間が乗り降り自由になるというのが大きい。

江ノ電が販売している江ノ電1日乗車券「のりおりくん」は800円。これが付いてくるイメージなので、江の島プラス長谷など江ノ電沿線を観光するならば、かなりお得になる。もちろん、江の島のほかにはどこへも行かず、途中下車もしないと決めているのであれば、通常運賃を払えばいい。

このほか、小田急電鉄は特急ロマンスカー「えのしま号」(新宿駅-片瀬江ノ島駅間)を休日は2時間に1本程度運転しており、所要時間は最速の列車で1時間1分、乗車には普通運賃プラス特急料金750円(チケットレス特急料金は700円)が必要となる。

追加料金の必要のない快速急行利用時の所要時間が約1時間10分であるのと比較すると、速さの面では大差ないが、デラックスな車両で、ちょっと優雅な旅行を楽しむならばおすすめだ。

東京駅から江の島へお得なルートは?

東京駅から江の島に向かう場合は、多くの人が東海道線で藤沢駅まで行き、小田急線か江ノ電に乗り換えるルートを利用すると思う。小田急線乗り換えルートの所要時間は約1時間で運賃は1160円、江ノ電乗り換えルートは約1時間10分、運賃は1210円である。

さらにもう1つ江の島へのルートを紹介しておこう。最近メディアへの露出が増え、知名度が上がってきている大船駅と湘南江の島駅の間6.6キロを結ぶ湘南モノレールである。

世界的にも珍しい懸垂型(ぶら下がり型)モノレールで、短い路線ながら、街路の上を飛ぶように走ったかと思うと、2つのトンネルを抜け、終点に近づくと車窓に海が広がるなど、ダイナミックな車窓風景の変化を楽しめる路線なのである。

湘南モノレールを利用するメリットとしては、乗り物としての珍しさに加え、JR線からの乗換え駅である大船駅(藤沢駅の1駅東京寄り)周辺の街の面白さ(大船観音や昭和の雰囲気が漂うレトロな商店街がある)、さらに混雑しがちな江ノ電と比べると、比較的空いていることが挙げられる。

この湘南モノレール利用時の所要時間と運賃を見ると、東京駅から湘南江の島駅までは約1時間、運賃は1150円であり、さきほどの藤沢駅で小田急線に乗り換えるルートとほぼ一緒である。

ただし、路線単体の運賃を見ると、小田急線の藤沢駅-片瀬江ノ島駅間が170円なのに対し、大船駅-湘南江の島駅間は320円と割高である。湘南モノレールは1日フリーきっぷを610円で販売しており、往復ともモノレールを利用するならば、このフリーきっぷを買えば、若干節約になるし、さまざまな店舗・施設で受けられる特典も付いてくる。

また、新江ノ島水族館(えのすい)に行くならば、えのすいの入場券とセットになった1日フリーきっぷ「モノレールdeえのすい」(2860円。2024年4月以降、えのすい入館料の値上げにともない3130円に改定予定)が、湘南モノレール大船駅窓口などで販売されているので、要チェックだ。

こうした割引きっぷも活用して、ぜひ旅を上手に楽しんでほしい。

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