【公園や山に秋を探しに】「銀杏」の基本の拾い方・食べ方

買わずとも楽しめる秋の味覚と言えば、銀杏ですよね。ですが、強い臭みのせいで拾うのを躊躇することはありませんか? 銀杏拾いの際の注意点やポイント、割り方・むき方のコツを図とともに伝授しちゃいます。そういえばよく知らない保存の方法や、うっかり踏んでしまった靴の消臭方法もありますよ!

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秋と言えば、実りの季節。栗拾いや梨狩りを楽しむ人も多いでしょう。銀杏(ぎんなん)も、山や街中で見られる秋の味覚です。

銀杏拾いは、わざわざ農園などに行く必要もなく、近所の公園でもできます。子どもと一緒でも楽しめる銀杏拾い。簡単にできるので、今年はチャレンジしてみませんか?

●目次
1.銀杏×むき方・割り方
2.銀杏×封筒・電子レンジ
3.銀杏×保存法
4.銀杏×踏んでしまった靴の裏消臭法
まとめ

1. 銀杏×剥き方・割り方

スーパーなどで購入すると銀杏は高価ですが、銀杏自体は公園や道端に落ちています。銀杏とはイチョウの実。イチョウの根元を探せば、たくさんの銀杏が落ちているので、近くのイチョウの根元を見て探してみましょう。案外近くに銀杏拾いの穴場があるかもしれません。

【銀杏の拾い方】
銀杏は果肉に強い臭みがあります。さらに、直接手で触れるとかぶれてしまうことがあるので注意しましょう。

まずは銀杏探し。イチョウの木の根元を探せば、コロコロとした銀杏が落ちています。

銀杏拾いに用意するのはポリ袋だけです。

はじめに手にポリ袋をかけます。

そのまま銀杏を手でつまんで果肉を外しましょう。収獲するのは果肉を外した実。

果肉は外した後、一か所にまとめておきます。果肉を外しながら、必要なだけ収獲したらくるっと袋を裏返すようにして実を袋に入れます。

まとめておいた果肉も、ポリ袋を手に付けて回収。こちらは強く縛ってからゴミとして捨てましょう。

このようにして収獲した銀杏は残った果肉を落とすために良く洗います。このときもビニール手袋は必須。銀杏同士をすり合わせるようにして洗うと、果肉が良く落ちます。

洗った後の銀杏は3日程度天日に干しましょう。

黄色かった銀杏が白っぽくなっていきます。白くなったら下処理は完了です。

一つ注意して欲しいのは、銀杏にはギンゴール酸というアレルギー物質が含まれているので、かぶれてしまうことがあります。拾ったり調理をするときにはできるだけ素手で触らないようにしましょう。

うっかり銀杏に触ってしまったときには、流水ですぐに洗い流します。銀杏を触った手で他の身体の部位を触ると、症状が広がってしまうため、注意してくださいね。特に目は絶対にこすらないようにしてください。

【銀杏の割りかた】
銀杏を割るにはトンカチを使う方法とキッチンバサミを使う方法があります。トンカチを使う方法では、銀杏を手で持って、銀杏のとがった部分をたたきましょう。手を打たないように注意してください。タオルなどの上でおこなうと滑りにくくて安全です。

トンカチを使うのが怖いという人はペンチやキッチンバサミでも銀杏を割ることができます。ペンチなら奥の部分を使います。

キッチンバサミも刃先は使いません。使うのはこの部分です。

銀杏の側面、銀杏のラインにキッチンバサミを当てるようにし力を加えます。

銀杏が割れるときは側面のラインからぱっくり割れます。銀杏の腹部分に力を入れると、キレイに割れず、つぶれてしまうことがあるので注意です。

銀杏を割るための専用器も販売されています。1000円前後なので、銀杏を食べる機会が多い人は購入を検討してみてください。

銀杏は殻をとっても薄皮が残っています。薄皮は美味しくないので、調理前に取ってしまいましょう。

薄皮をとるには、水に漬けておきます。しばらくすると手でこするようにして薄皮を剥くことができます。ボウルなどに漬けておいて調理の合間に少しずつ剥いてもいいでしょう。油でサッと揚げても取れるので、急ぐときはそちらもおすすめです。

【銀杏ごはん】
材料
・米 2合
・銀杏 20個ほど
・塩 小さじ1

1. 米は通常と同じように研いで、2合目まで水を入れます。
2. 銀杏を散らして塩を加えましょう。
3. 炊飯器の通常モードで炊きます。
4. 炊けた後に底からさっくりと混ぜます。
5. お好みで酒を加えてもいいでしょう。

2. 銀杏×封筒・電子レンジ

銀杏は食べたいけど、薄皮の処理が面倒という人には封筒銀杏を試してみましょう。一番簡単な銀杏の調理方法が封筒銀杏で、用意するのは封筒だけです。

【封筒銀杏の作り方】
1. 封筒に銀杏を入れる

2. 封筒を2~3回折ってから、折り目を下にして600Wの電子レンジで50~60秒加熱する。

3. 加熱すると2回ほどボンッと銀杏がはじける音がします。アツアツなので、取り出すときは注意しましょう。割れていないものはキッチンバサミなどで殻を割ります。

銀杏の殻をむくときれいな黄緑色。ツヤツヤとした緑色は自然の恵みです。

塩をサッと振っていただきましょう。プニュッとしてほくほくの銀杏を楽しむなら封筒銀杏が一番おすすめです。つまようじや串に刺せば、お酒のおつまみにもピッタリ。かき揚げや茶わん蒸しにプラスしてもおいしくいただけます。

3. 銀杏×保存法

茶碗蒸しに銀杏ご飯にと、使い道の多い銀杏。できることなら長く保存したいのではないのでしょうか。殻付きの銀杏はそのまま放っておいても問題なさそうに感じますが、実は銀杏の内部では劣化が進んでいます。正しい保存方法で長く銀杏を楽しみましょう。

常温で銀杏を保存する場合は、新聞紙にくるんでから冷暗所に置きましょう。密封してしまうとカビが生える原因になります。

賞味期限はおおよそ1週間。時間が経つと硬くなってしまうので、早めに食べましょう。できるだけ新鮮な状態で保存するには冷蔵庫の野菜室で湿らせた新聞紙にくるんでください。新聞紙が乾いたら新しいものと交換しましょう。

【銀杏の冷凍保存】
銀杏は冷凍することで長期保存も可能です。殻付きの場合はフリーザーバッグなどに入れて保存します。むいた後の銀杏はラップなどに小分けしてフリーザーバッグで保存しましょう。少量に分けて保存しておくと、茶碗蒸しなどのときに重宝します。

4. 銀杏×踏んでしまった靴の裏消臭法

銀杏を拾っていると間違って踏んでしまうこともあると思います。実はこれ、とんでもない異臭を発してしまいます。気持ちよく銀杏をいただくためにも、銀杏を踏んでしまったときの対処法を知っておきましょう。

銀杏を踏んでしまったときは、すぐに水で洗い流してください。時間が経つと匂いが染み付いてしまいます。公園の水場などでざっと流し、帰宅後に再度洗いましょう。

帰宅後はたわしなどを使ってゴシゴシと洗ってください。匂いがまだ気になる場合は重曹を使いましょう。

水を張ったタライなどに靴を入れて匂いが気になる部分に重曹を振りかけ、一晩漬け置きます。その後真水でよく洗い流して陰干ししましょう。

銀杏拾いをしていると、夢中になって銀杏を踏んでしまうことがよくあります。銀杏の果肉は滑りやすく、踏むと転んでしまうかもしれません。足元には注意して銀杏拾いを楽しみましょう。

まとめ

旬に関係なく、多くの野菜がオールシーズン手に入るようになった今、スーパーに行けば、いつだって殻をむいた銀杏を買うことができます。しかし、そんな時代だからこそ、季節の実りを自分の手で収獲してみる楽しみがあるというもの。

拾ってから洗って干すという工程は子どもだって興味津々。散歩ついでに銀杏拾いをしてみましょう。きっとすてきな体験になるはずですよ。

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