【室内ドアをDIY】意外と簡単⁉おしゃれなアンティーク調ドアの作り方

「室内ドア」は、壁紙のカラーと同じぐらい空間の印象を決める大きなポイント。思いっきり模様替えを楽しみたいときはドアをDIYしてみませんか? ベニヤ板や1×4材、蝶番などの材料と工具があれば意外と簡単に作ることができますよ♪ 今回はいちから室内ドアを手作りしてみました。初めてドアをDIYするという方はぜひ参考にしてくださいね! 塗装するカラーを変えたり鍵を付けたりと、アレンジを加えて自分だけのオリジナルのドアが完成させましょう。

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破れてしまっている襖ドアですが、これでも壁紙張って、ちょっとは見た目を良くしている状態です。それを今回、ベニヤと1×4材(ツーバイフォー材の半分の薄さのもの)でアンティークドアに変身させました。ドアの基本の作り方はDIYクリエイターのruntenさんのをパクりました♪

用意した材料はこちら♪

下地のベニヤ板と骨格を作る1×4材、そして窓を作るためのポリカーボネートの「ツインカーボ」のクリア(簡単にカッター等でカットできる透明板です。)、そして飾り用にモールディング木材を用意しました。このほかにお好きなドアノブも必要になります。木材のカットはあらかじめ元の襖ドアを元にサイズを決めていたので、ホームセンターでカットしてもらいました。1カット50円程度なので、時間の短縮と正確なカットを考えれば、利用しない手はないのであります!

費用は確か4000円くらいだったと思います。

必要な工具として、ブラックアンドデッカーの電動マルチツールは必須! 先端を変えるといろんな工具に早変わりするので、めちゃくちゃ重宝します。これがないと、、、、工具をたくさん揃えないといけないので大変ですね。あとはモールディングを45度にカットするための必需品「マイターボックス」やノコギリ、塗装用のハケ、ボンド、カッター、定規、ペンなどですね。

今回一番重要なのはやっぱり塗料です。色が全てですから、今一番アツい「グラフィティペイント」を使用します。カラーは『Wall & Others』シリーズのGFW-28 Rolling Stone。このグラフィティペイントはシーラーレスで2度塗りで仕上げる簡単ペイントとして、DIYで今大人気の塗料。伸びが抜群でとにかく塗りやすい。そしてVOCフリー塗料の『F★★★★』取得商品です。

でもなんといっても、やはり質感がいいです。絶妙なカラーでマットな仕上がりになります。全35色あるのでかなり迷いましたが、濃いめのグレーにしたかったのでこのカラーを選びました!

そしてアンティークの風合いを出すために、クラックペイント(ひび割れ塗装)が再現できる「オールクラックアップ」も使用しています。とっても簡単なこちらの使い方は後で説明しまーす!

これが我が家の「昭和の襖ドア」。しかもボロボロ。。。

裏側からみた我が古民家の襖ドアです。なんでこんなにボロボロかと申しますと、ボランティアで捨て犬の保護(里親さんが見つかるまでの預かり)をしているのですが、うちに来るのは狂犬ばかりなのです。。。そうなると、こうなります(笑)

ということで、思い切ってポイッと! 蝶番のビスを外したら簡単に取り外せました。

作業① まずは下地のベニヤ板を完成させます。

襖ドアと同じ大きさにカットされたベニヤ板・・・と言いたいところですが、車に入らなかったので2分割にしてマスキングテープで繋げてます。。

後でがっちり固定されるので仮止めで大丈夫!

1×4材も上に並べてみて、大きさが合ってるかを確認しました。
良かったです! 合ってます♪

窓の部分は切り抜くので、そのまま内側にペンでラインを引きます。

この枠が窓の大きさになります。

その大きさから5ミリ大きい枠でカットすることにしました。裏側からポリカーボネートの板を接着する部分を残しておくためです。

ブラックアンドデッカーのマルチツールの先端にオシレーティングマルチツールをセットし、木材用のブレードを取り付けました。そしてまずヴィイ〜ンっと垂直に掘ります。

そのままゆっくりと線に沿って直線にカットしていきました。意外とこの方法で綺麗にまっすぐカットできました。

こうしてくり抜くと窓の全容が見えてきましたね〜。

カットした部分はトゲトゲしてるのでバリ取りをします。電動マルチツールの先端をサンダーヘッドに変えて滑らかに削っていきます。これで下地のベニヤ板は完成です♪

作業② 窓はポリカーボネートのツインカーボで作ります

先ほどベニヤ板であけた窓より一回り大きいサイズをポリカーボネート板の上でペンでラインを引きます。

そのラインでカットします。このポリカーボネートの「ツインカーボ」は中が空洞になっているので、板自体はとっても薄く、簡単にカッターでカットできます。

カットしたポリカーボネートをくり抜いたベニヤ板にはめ込んで見ます。ぴったり♪

作業③ 1×4材を木工用ボンドで接着していきます♪

ベニヤ板に1×4材を貼り付けるためにボンドを塗っていきます。がっちり接着できるように結構多めに塗りました。ちなみに1×4材はホームセンターでかなり長いサイズでも300円台で購入できる安価な木材です。

両サイドの1×4材を貼り付けた状態。

同じように上下、真ん中に横向きに入れる3本の1×4材を接着していきます。

作業④ 完成度を高めるモールディングを装着♪

ホームセンターで購入してきたモールディング。これを入れると入れないでは仕上がりが全然変わってきます。

木材の内側に入れていくので、サイズを測ります。

魔法のアイテム「マイターBOX」! 2×4材がすっぽり入るサイズになっていて、直線や斜め45度できっちりカットできるアダプターです。もちろんこの細いモールディングをカットするにも、かなりお役立ちなアイテムなんです。

このように木材の内側を囲うようにモールディングをカットしていきます。45度でカットした面同士がぴったり角でくっついてるのがわかりますね!

モールディングをマイターボックスでカットする時、何度も違う面を45にカットしてしまいました。。。。(汗)
カットする方向はラインでわかりやすくガイドをつけておいたほうが間違いが起きません!

左側が内側をモールディングを一周入れたもの、右側は入れる前です。雰囲気が全然違いますね! ちなみにモールディングの高さより1×4材のほうが厚みがあり、段差になってしまう可能性があったので、ベニヤをもう一枚モールディングを入れる場所に敷いています。それで高さは均一に!

そのベニヤ板を木工用ボンドで接着したら、その上からモールディングを同じく木工用ボンドで接着していきます。

なんか隙間ができちゃった。。。。となってもご安心を! どうせあとからペイントするので。
木工パテで大きな隙間は埋めておきましょう。

ヘラで隙間にパテを押し込んで、埋めていきます。

続いてマイターボックスを使って、窓枠の部分にちょっと太めのモールディングを同じ要領でカットしていきます。

入りました! 全然雰囲気変わりますね!

裏側から見るとこんな感じ。

モールディングは1×4材とボンドで接着します。あとでポリカーボネート板を接着する時はこのモールディングとではなく、その外周の1×4材の裏と接着します。なぜならポリカーボネート板が傷ついたり汚れたりして交換しようとした時、モールディングとポリカーボネートが接着されていると、モールディングごと外さなきゃいけなくなってしまいますね。そのためにベニヤ板の窓穴をカットする時に5mm大きくカットしたのです。

作業⑤ 窓の十字格子を作りましょう♪

裏側からポリカーボネート板を当てた状態です。このままの雰囲気でもいいんですが、今回はここに十字の格子を入れることにしました。

三角の棒状の木材を使って格子を作ります。ここでまたマイターボックスがお役立ち! 交差する部分を斜め45度にカット。

縦の1本に対して再度2本を接着面を45度にしてドッキング。これで綺麗に十字が完成します。

はめ込んでみると・・・・ぴったり! モールディングと接してる部分にボンドで軽く接着すれば固定できますが、とりあえずはめ込んだら動かないので、接着するのをやめました。あとでないほうがいいと思うかもしれません(優柔不断...)

作業⑥ 最終仕上げでドアの造作自体は完成♪

あとはボンドが乾くのを待っていれば一旦ドア作り作業は完了です。このあと仕上げに入っていきます。我が家の愛犬くぅちゃんも一緒にウエイティングタイム!

さぁ、乾いてきたら、さっきの木工パテで埋めた部分の段差を滑らかにしていきます。紙やすりでもいいですが、ブラックアンドデッカーのマルチツールの先端をサンダーヘッドに交換して一気に磨いていきます。効率アップ!!

アンティークドアをイメージしているので、角を全て丸めていきます。

全体にサンダーをかければこの通り! 角がなくなって新品の木材感は出ずに済みますね!

仮ではめてみました。 ちょっといい感じ。サイズもぴったりです。
ふぅ、安心。。。

作業⑦ ついに大変身!グラフィティーペイントで塗装します♪

まずはペイントを行う前に細かい削りカスなどを吸い取っておきます。ダイソン君の吸引力に任せます!

グラフィティーペイントの『Wall & Others』シリーズのGFW-28 Rolling Stoneというカラーで裏側からペイント。伸びるし、ニオイも気にならないし、とにかく塗りやすい。この塗料の人気のワケがわかります!

裏面を全て塗り終えました! すごくいい感じ。この絶妙なマット感、風合い、最高です! 基本全て2度塗りで仕上げます。一回目の塗装が終わったら乾かして、2回目の塗装。2回目の塗装が終わったら、しばらく乾くまで放置しましょう。

裏側が乾いたら、ひっくり返して次は表面です。一部分を茶色で塗装しました。このワケはのちほど!

表面もどんどん塗り続けます。

そしてここでvividvanで販売されている「オールクラックアップ」を先ほど茶色に塗った部分の上から塗装します。

そして塗装面を乾かします。

その上からグラフィティーペイントをオールクラックアップを塗った方向とは違う方向でひと塗りします。塗り直しをしてはいけません。ここは思い切ってひと塗りで終わらせます。

すると。。。出ました! 上から塗った塗料がひび割れてきて、その下に塗った茶色が見えてきました。これでアンティーク感が演出できます! 塗り方でもひびの割れ方が変わってくるので、好きな割れ方を探すためにいらない木材で色々試してみるといいです。

これで塗装も完了です!

作業⑧ ドアノブを取り付けよう♪

このドアを作る構想を胸に、以前ロサンゼルスのACEという小さなホームセンターでドアノブと蝶番を購入していました。カゴの中に無造作に積まれたこのドアノブたちは99セント(100円ちょい?)で販売されていたのです。

ちなみにココがこれらを購入したホームセンターのACE。チェーン店のホームセンターです。意外と掘り出し物もあるので、ぜひアメリカに行った際は立ち寄ってくださいませ! 

その中から選んだのは、よりアンティーク感のあるブラックのドアノブ。

ブラックアンドデッカーのマルチツールの先端をドリルに変更しました。

ドアノブを装着する位置でグイグイ押し付けました。

そうすると穴を開けるべき位置に跡がついたので、そこをドリルで穴を開け、貫通させます!

裏側からビスで固定するタイプだったので、貫通した穴の裏側から固定していきます。

ドアノブ完成です。裏側からビスを入れているので、表はスッキリしています!

作業⑨ ポリカーボネートを装着して窓部分を完成させます♪

先ほどカットしたボリカーボネート・ツインカーボの表面の保護フィルムを剥がします。最後の最後までこの保護フィルムを剥がさないほうがいいです。途中で傷ついたらテンション下がりますので。。。

裏側から接着。接着剤やコーキング材のクリア等でもいいですが、このツインカーボはかなりの軽量な板なので、両面テープで止めても問題ないと思います。ただ、透明のため透けるので注意!

裏側のフィルムもついに剥がす時が。。。このポリカーボネートのツインカーボは独特の見え方してかっこいいですね。光の屈折も綺麗です!

あってもなくてもどっちでもいいですが、十字格子の固定です。モールディングとの設置面の上下左右にチョンチョンとボンドを一滴ずつ垂らして接着する程度で大丈夫です。あとで外す可能性があったので、今回は接着しませんでした。

作業⑩ 蝶番でドアを固定していきます♪

蝶番もロサンゼルスのホームセンターACEで同じく99セントで販売されていました。どーちーらーにしーよーおーかーな。。。

結構ドアが重いので、頑丈なほうを選びました。しかもこの蝶番、途中まで開くと最後まで開き、途中まで閉めると最後まで閉まる機能が付いてます。なんていう機能なのか正式名称はわかりません。。。

昭和の襖ドアが固定されていた貧弱な蝶番があった場所に、新たな頑強な蝶番を固定します。

ドアも微調整しながら合わせて、まずドリルでビス止め箇所にガイド穴を掘ります。

ドアの微妙な角度等に気をつけて、調整しながらビス止めして固定していきます。全て完了したら、きちんと開閉できるかを確認して完了です。

作業⑪ ドアの裏側を作り込んでいきます♪

ブラックアンドデッカーのマルチツールの先端をトリマーヘッドにしました。このトリマーヘッドは装飾加工用の工具で、垂直に木材に当てながら削り進むと、角面をモールディングのように掘ってくれるんです。その先端を変えたり、調整することでいろいろなデザインに削ることができます。
余った木材を裏側の取っ手にすべく、トリマーで削りました。

こちらの細いモールディングは裏側のポリカーボネート板を囲うように取り付けようと、例によって45度で先端をカットしています。

もちろん、どっちもドア本体と同じグラフィティペイントで塗装しました。

ドア裏側は、ポリカーボネートを囲うようにモールディングをボンドで固定していきます。

先ほどトリマーヘッドで即興で作った裏側の取っ手。実はこの下には表側の取っ手を固定していたビスがあるんです。それを隠すためにもいい感じです。ボンドで固定。

ちょっと寂しかったので、真鍮のフックを取り付けました。用途はあまり考えていません・・・。

作業⑫ マグネットキャッチを取り付ければ作業完了です♪

ホームセンターで購入した「マグネットキャッチ」。これは本体と受け板が磁石で脱着できるアイテムで、ドアとドア枠に装着して、閉めた状態で磁石で固定し、触らなきゃ開かない状態にできるアイテムです。

ドア側に受板をビス止めします。本当は裏側に装着して磁石で脱着できれば一番簡単なのですが、それは引いて開けるタイプのドアの場合。我が家の構造上、押して開けるタイプなので、表側に・・・・はダサいので、側面!

マグネットの本体は側面の受板と磁力で脱着する仕組みにするので、装着箇所は・・・かなりシビア。1mmでも飛び出してるとドアが閉まらず、1mm引っ込んでると磁力が効かないので脱着できず。。。
微調整しながらようやくビス止めしました!

これで軽く押すと開き、適当に戻すと磁力でカシャっと閉まるドアが出来上がりです!!

ついにアンティークドアの完成♪♪

作業時間は2日間。今までの昭和の襖ドアから考えれば、かなり気に入っています。実は奥の部屋は日当たりがよく、窓をつけたことで、奥の部屋から光が入ってくるようになったのです。明るくなって最高です!
ドアを作るって中々ハードルが高いかもしれませんが、ディアウォールで立てた柱に固定するとかならチャレンジしやすいかもしれませんね。今回はカラーとモールディングが決め手でした! では長々とお読みいただき、ありがとうございました。m(_ _)m

♪オマケ♪ ちなみにこのドアの向こうは・・・。

このドアがある部屋は雑多な物置小屋だったのですが、最近ここをアパレルショップ風の「見せる収納部屋」に全面DIYで作り変えました。写真は全て撮ってあるので、また機会があればご紹介します♪

筆者プロフィール
LIMIA公式ライター:free_ride(フリーライド) 1978年生まれ さそり座
元料理人、元カメラマン、元雑誌編集長、元Webコンテンツ編集 現???
ニックネーム:DIYおじさん
趣味:写真・DIY・料理

古民家のDIYにハマるDIYおじさんです。料理をインスタに投稿するのが趣味です。
LIMIA公式ライターは今回で引退となりましたが、これから家のことや趣味のこと、料理のことなどを気が向いた時に個人アカウントfree_rideでアップしていきたいと思います。皆さん宜しくお願いいたしますm(_ _)m

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