アライグマは害獣!被害にあう前に対策しよう

野生のアライグマは、家や田畑を荒らす害獣です。アライグマの被害にあう前に、害獣と呼ばれる理由や対策方法、駆除業者についてご紹介します。

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アライグマはなぜ害獣?特徴や生態

有名なアニメ番組主人公として知名度の高いアライグマですが、日本では人や生態系、農作物へ被害を及ぼす特定外来生物に指定(※)される害獣として知られるようになりました。

かわいらしいビジュアルで人気のある動物が、なぜ害獣と言われているのか確認するためにも、まずはアライグマという動物の特徴について見ていきましょう。

※参考:日本の外来種対策(環境省)

ペットとして輸入されてから野生化

アライグマが最初に日本へ持ち込まれ始めたのは昭和中期頃で、日本全国の動物園に展示するための動物としてカナダなどの北米から輸入されました。

アライグマがCMに起用されたり、アニメのキャラクターとして登場したりと、人気が出たことから、ペットとしての需要も高まりました。</b>。しかし、気性の荒いアライグマは飼育が難しく、飼育放棄されたアライグマが自然に放たれるケースも増えていきます。

野生化したアライグマは天敵がいないことや、エサも豊富にある日本の環境下で繁殖を続け、現在では農作物を食い荒らしたり、家屋に侵入して被害を及ぼす害獣となってしまいました。

野生のアライグマは何でも食べる雑食

  • 野菜、果物、穀物などの農作物
  • 小型の哺乳類や鳥類
  • トカゲやカエルなどの両生類
  • 蟹や海老、魚など
  • 昆虫
  • 生ゴミ
  • ペットフード

雑食のアライグマは植物だけでなく、小さな動物まで食べてしまうので、屋外で飼育しているペットにも注意が必要です。

屋外にはアライグマのエサとなるような食品やゴミ、ペットフードなどを放置しないようにしましょう。

エサがあることで居心地の良い場所と認識して、頻繁に来訪するようになったり、最悪の場合には家屋や納屋にねぐらを作って住み着いてしまいます。

まずは、アライグマが食べるものを屋外に置かないことが重要です。

日本全国で生息範囲を広げるアライグマ

野生のアライグマの分布は拡大傾向にあり、特に北海道の日本海側、青森県の西部、宮城県の仙台平野から福島県浜通りで生息域を広げています。

関東、東海、近畿地方では市街地でも確認されています。

※参考:分布を拡大する外来哺乳類(環境省)

アライグマの害獣被害

  • 農作物の食害による被害
  • 家屋へ侵入して、糞尿による汚染や騒音
  • 人や家畜と共通する感染症の拡大
  • 外来生物による生態系の破壊

アライグマがもたらすリスクには大きく分けて4つあります。具体的にどのような被害があるのかを確認してみましょう。

アライグマは農作物を食い荒らす害獣

アライグマは食欲旺盛で雑食であることから何でも食べてしまいますが、特に被害が深刻なのが農産物です。

中でもトウモロコシの被害が深刻で、ナス、トマト、エンドウなどの野菜類、メロンやスイカ、イチゴなどの果実類、コイなどの養殖魚、家畜の飼料に至るまで、幅広い農産物がアライグマの食害にあっています。

2005年には1.5億円だった被害額が、2015年には3億円(※)を超えるなど、10年で被害は倍増しました。被害額の内訳のほとんどが野菜と果物です。

農作物を放置せずに、畑には防護ネットや電気柵で侵入させないことが重要です。

※参考:農林水産省 野生鳥獣被害防止マニュアル P42

アライグマによる汚れや悪臭、騒音に悩まされるリスク

次にアライグマによる家屋への影響についてですが、「騒音」と「汚れ」の2つが挙げられます。

夜行性のアライグマは夜中に動き回ることが多く、屋根裏で足音がすると睡眠の妨げになることがあります。

屋根裏で糞や尿をすると悪臭の原因に。放っておくと天井や壁紙に糞尿が付着するとシミができてしまうなど、家屋にダメージを与えてしまいます。

アライグマが住み着く前に、家屋に侵入させないことが大切です。

感染症や生態系へのリスク

最後にアライグマの持つリスクとして、感染症と生態系の被害があります。

アライグマは「レプトスピラ症」「アライグマ回虫症」といった感染症を保有している可能性があると言われています(※1)。アライグマを媒介として人間に感染するリスクのある感染症なので、見かけても絶対に触らないようにしましょう。

また、アライグマは日本の固有種ではなく外国から持ち込まれた外来生物のため、日本の生態系に悪影響を及ぼすことが懸念されています。

日本の固有種であるニホンザリガニやサンショウウオが、アライグマによって捕食されてしまったケースが報告されています(※2)。さらに、北海道でサギの集団が巣を放棄してしまい、これもアライグマが原因と見られています(※2)。

※参考1:アライグマの感染症について(奈良県)
※参考2:特定外来生物の解説(環境省)

アライグマの害獣被害を防ぐ方法はある?

アライグマの被害を防ぐには捕獲、侵入対策、追い払いが有効です。

罠を仕掛けて捕獲するには市区町村への申請に加えて、資格を持った人が行う必要がありますが、アライグマの侵入を防いだり、追い払うことは個人でも対策が可能です。

アライグマを捕獲するには資格が必要

アライグマは人や生態系に害をなす特定外来生物に指定されていますが、鳥獣保護法の規制により資格や許可なく捕獲や駆除することは禁止されています。

そのため、捕獲や駆除は、必要な資格を持った専門業者に相談するのをおすすめします。

個人での対策としては、まずは、ファーストステップとしてアライグマを追い払う忌避剤を使ってみましょう。アライグマを寄せ付けないように、餌となりうるものを屋外に放置しないようにすることも有効です。

住宅への被害対策には、アライグマの侵入経路を塞ぐことも重要です。

アライグマの駆除は専門業者に相談を

自宅や近隣でアライグマを頻繁に見かけるようであれば、近くにアライグマのねぐらがあると考えられます。これは、アライグマは出産や子育てをするのに壁の隙間を利用するためです。

アライグマの被害が深刻で困っているという人は、「害獣駆除110番」の利用がおすすめです。

14,300円(税込)から依頼でき、見積もりは無料。害獣駆除のプロがスピーディーに対応してくれます。

電話・メールでの相談は24時間365日受付中のため、アライグマの駆除に困ったら、まずは気軽に事前見積もりの相談をしてみましょう。

※対応エリア・加盟店により記載の価格で対応できない場合があります。

※記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年3月)に基づいたものです。
※画像は全てイメージです。

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