黒い蜂は5種類!それぞれの特徴や対処方法などを解説

国内で生息する黒い蜂5種類それぞれの特徴や生態について解説。刺されないための方法や刺された時の対処法もご紹介。さらに蜂と間違える可能性があるアブの特徴も解説します。

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黒い蜂は危険なの?

黒い蜂とされる蜂は基本的に性格がおとなしい種が多いですが、とはいえ刺激を加えた場合刺してくる可能性もあるため、油断は禁物です。

万が一遭遇した場合はむやみやたらに刺激せず、そっとしておくのがおすすめです。

黒い蜂は5種類いる

国内で生息する黒い蜂は以下の5種類です。

  1. 1.クロスズメバチ
  2. 2.クマバチ
  3. 3.クロアナバチ
  4. 4.オオハキリバチ
  5. 5.ドロバチ

それぞれの特徴や生息地について詳しく解説していきます。

【1】クロスズメバチ

クロスズメバチは地中に巣をつくる性質があることから、地蜂と呼ばれ、地域によってはヘボ、スガレ、タカブといった呼ばれ方をします。全国各地に生息しており、どこでも見かける可能性がある蜂です。

黒い体に白い縞模様が特徴で、体長は女王蜂が15〜16mm、働き蜂が10〜12mm、雄蜂が11~18mmといわれており、スズメバチの中でも小型の部類です。

攻撃性は低いため、刺激をしない限り襲ってくることはありません。しかし、地中に巣を作るため、知らずに近づいてしまい攻撃されることがあります。

また地面だけではなく、家の軒下や床下など雨風が凌げる場所であれば巣を作るため、近づかないように注意しましょう。巣の大きさは25〜40cmほどで、色は白く、下部が膨らんだ丸い形です。地中にある場合は確認できませんが、見かけたら注意しましょう。

【2】クマバチ

ずんぐりとした熊のような形が名前の由来となったクマバチは、体長は約20~30mmで、体の全体が毛におおわれているのが特徴です。

習性として群れで行動することがなく、集団で暮らしていないため女王蜂がいません。そのため、他の虫や人間をほとんど襲うことがない、穏やかな性質を持っています。仲間や巣を守ることがないため、他の生き物を攻撃する機会が少ないのです。

また普段見かけるクマバチの多くはオスで、オスは毒針を持っていないため刺すことができません。

しかし、木材に穴をあけて住み着くことがあるため、家に被害を及ぼす可能性があります。クマバチに穴をあけられた結果、雨漏りが発生した例もあるので家の保護の面では注意が必要です。

【3】クロアナバチ

クロアナバチは黒色で体長25~30mmのスリムな体をした蜂です。

8月頃に行動が活発になり、地面に穴を掘り土の中に巣をつくる習性があります。巣穴に餌となるバッタを捕獲して持ち込み、産まれた幼虫に食べさせて仲間を増やします。

毒はもっていますが、攻撃性は低く穏やかな性質です。害虫どころか、畑などで作物を食い荒らすバッタやガの幼虫を捕食するため、人に役立つ益虫として知られています。

【4】オオハキリバチ

オオハキリバチは山に生息する、体長25mmほどの蜂です。

花の蜜や花粉を餌にするハナバチの一種で、一般的なハキリバチは草花を歯で切り取って巣をつくる習性があります。

しかし今回紹介するオオハキリバチは、草花を使わず他の虫があけた木の穴や竹の節の間に入り込み、松脂(まつやに)つかって巣を作るのです。家屋にあいた穴やパイプの中に巣を作ることがあるため、山に近い住宅地では見かける可能性があります。

穏やかな性質を持っており、人間を襲うことはめったにありません。

【5】ドロバチ

最後に紹介するのはドロバチです。

日本全国に生息しており、黒い体に黄色の線が特徴の蜂です。毒性は弱く、穏やかな性質のため刺激しなければ攻撃することはありません。

その名の通り泥で巣を作る習性があり、木の枝や幹、家屋の屋根裏や床下にも巣を作ります。泥を原料として材料を作り、丸い形に出入口の穴があいた巣を作ります。

自然の中だけではなく、家屋や庭にも巣を作るため遭遇する確率が高いところは危険です。知らずに巣を刺激しないように注意しましょう。

黒い蜂みたいな虫の正体は?

黒い蜂に見える虫はアブの可能性があります。アブは蜂ではなくハエの仲間で、毒針ではなく噛みついて攻撃し、人間も襲うため危険な虫です。

黒い蜂と違う点を以下にまとめました。

  • 蜂と違ってくびれがない
  • 蜂の羽根は4枚あるのに対しアブは2枚
  • 空中で静止するホバリングを行わない

飛び方や体の形で黒い蜂と見分けられます。いずれにしても危険なため、見つけたら近づかないようにしましょう。

黒い蜂に刺されないようにする4つのポイント

黒い蜂に刺されないようにするためには、4つの点に注意することが重要です。

以下にまとめました。

  1. 1.白い服を着る
  2. 2.刺激しない
  3. 3.巣に近寄らない
  4. 4.虫よけグッズを使う

蜂は黒い物に反応して攻撃する性質があるため、白い服の方が蜂を寄せ付けません。

また、蜂が近づいてきたときに振り払ったり、大声を出すと蜂を刺激してしまいます。慌ただしく逃げるのは止めて、静かにその場から離れてください。

蜂の性質を理解した上で虫よけグッズや殺虫剤を利用し、蜂に刺されないように注意しましょう。

黒い蜂に刺されたら

黒い蜂に刺された場合、蜂の毒によるアナフィラキシーショックにより、呼吸困難や意識障害が起こる危険があります。無理に自分で対処しようとせず、発疹や異常が見られた場合は、すぐに病院に行きましょう。

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ハチ110番

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ハチ駆除バディ

出典:ハチ駆除バディ

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黒い蜂は比較的おとなしいが注意

黒い蜂について解説してきましたが、5種類とも攻撃性は低く安易に近づかなければ危険は少ないです。

しかし毒によるアナフィラキシーショックには注意が必要です。アレルギー反応を起こして、体に重大な危険を引き起こす可能性があります。

記事で紹介した刺されない方法を参考に、事前に身を守るようにしましょう。

黒い蜂に関連するその他の記事はこちら

※記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2022年12月)に基づいたものです。
※画像は全てイメージです。

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