シロアリ対策にホウ酸は効かない?ホウ酸の性能や業者の駆除方法を解説

シロアリ対策にホウ酸は有効なのか解説します。ホウ酸の特徴から、どんなシーンで効果的なのかを紹介。ホウ酸団子やスプレーなどを害虫対策に活用するアイデアもありますが、ホウ酸のメリット・デメリットを抑えて対策をすることが大切です。

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ホウ酸でシロアリを駆除できる?

シロアリ駆除にホウ酸を使用したいという方は多いですが、そもそもホウ酸でシロアリ駆除はできるのでしょうか?答えは「できません」。シロアリが体内で分解できない成分でできているホウ酸ですが、誘引効果はないためシロアリが自発的に食べない限り駆除はされません。

ホウ酸はシロアリ駆除には向かない

シロアリに効果があると言われているホウ酸ですが、駆除には向いていないという実態があります。ではいったいどんな使用方法が適切なのか、ご紹介します。

駆除ではなく予防として最適

シロアリ駆除には向いていないホウ酸は、シロアリ予防として使用されることが多いです。半永久的に効果が持続すると言われているホウ酸は、新築時にあらかじめ木材に注入するのが一般的。半永久的と言われていますが、5〜10年で見直すのがおすすめです。

防蟻性能は確認されている

シロアリ業者が加盟する「日本しろあり対策協会」ではホウ酸の防蟻性能については条件付きで認められています。一方、駆除に対する性能は認められていないため、予防目的での利用が推奨されています。

参考:日本しろあり対策協会HP

ホウ酸でシロアリ駆除が向かない理由

シロアリ予防には効果的なホウ酸ですが、日本ではシロアリ駆除にホウ酸は向かないと言われています。ホウ酸がシロアリ駆除に向かない理由を解説していきます。

水に弱いため屋外で使えない

ホウ酸のデメリットは、水に弱いこと。そのため、シロアリ被害に遭いやすいお風呂場やトイレ、湿気が溜まりやすい場所の対策としては効果を発揮しにくくなっています。

同じく、湿った地面や雨ざらしになる場所でも水によって成分が流れてしまうため、屋外の防蟻処理には不向き。

基礎周辺や外構などにシロアリ対策をしたい場合は別の薬剤を使った対策が必要です。

効果が出るまでに時間がかかる

ホウ酸は即効性が低いことが注意点。

ホウ酸が含まれたエサや木材をシロアリが持ち帰り、巣にいる仲間に分け与えることで効果を発揮するため、駆除できるまである程度時間がかかってしまいます。

そのため、シロアリの被害が広がっていて早めの駆除が必要な場合は不向きとなっています。

シロアリ予防対策はホウ酸が効果的

駆除には向かないホウ酸ですが予防目的としては効果的です。シロアリ予防対策にホウ酸を活用することのメリットを紹介します。海外では、ホウ酸の性質を活かして、住宅の防蟻対策にホウ酸処理を施すこともあるようです。

ホウ酸には気体になりにくい、分解されにくいという性質があるため、長期的な防蟻効果が見込めるのがメリット。

害虫駆除業者がシロアリ駆除の際に使用する薬剤は、最大5年ほどで効果が切れてしまいますが、ホウ酸の場合は効果が長期的に続きます。

そのため、再処理が難しい壁や柱の内部の防蟻処理に使われることがあります。

外来種のシロアリ予防にも効果あり

ホウ酸は海外でもよく使用されており、外来種への効果も期待できます。

長期間効果を発揮するホウ酸は、合成殺虫剤が効きにくいアメリカカンザイシロアリの予防に。

外来種のアメリカカンザイシロアリは、土の下では一切生活を行わないタイプのシロアリです。外から飛んできて木材に定着し、じわじわと木材を食べていく厄介なシロアリですが、新築時にあらゆる木材の表面にホウ酸薬剤を散布して予防する例があります。

シロアリ対策は専門の駆除業者に相談するのがおすすめ

シロアリはひとつの巣に数千〜数万匹以上生息していると言われ、発見した際は巣ごと駆除する必要があります。

仮に自分で駆除しようとホウ酸団子を作っても、適切な場所への設置やシロアリが巣に持ち帰っているか自分でチェックするのは難しく、巣にいる全てのシロアリを必ず駆除できるとは限りません。

そのため、根本的にシロアリを退治したい場合には害虫駆除業者に依頼することをおすすめします。

業者が行うシロアリ対策は主に2種類

メリット

デメリット

バリア工法

・即効性がある ・広い範囲を対処できる

・臭いやアレルギーが気になる方は注意

ベイト工法

・臭いが少ない ・巣全体を駆除できる ・薬剤が飛散しない

・費用が高め ・効果が出るまで時間がかかる

バリア工法は、薬剤を被害箇所に直接散布する駆除方法で、柱に穴を開けて薬剤を注入する木部処理と、地中や地表に散布する土壌処理を行います。バリア工法は即効性があるため、早めに駆除したいケースに効果的です。

一方ベイト工法は、駆除剤入りのエサが入った容器を地面に埋めて、エサを巣に持ち帰らせることで巣ごと駆除する方法。臭いが少なく薬剤をまかないため、子どもやペットがいる家庭でも取り入れやすくなっています。

LIMIA編集部
スタッフA
業者選びに迷ったときは?
シロアリの被害や腐朽から住まいを守るためにつくられた「日本しろあり対策協会」が認定した薬剤や工法で対策を行う業者があるので、業者選びに迷った際は参考にしてみてください。

駆除・予防はシロアリ110番にお任せ!

シロアリ対策のために自力で床下や天井裏に入るのは危険性を伴うため、被害が広がる前に「シロアリ110番」に相談してみるのをおすすめします。

シロアリの被害状況を調査してくれるほか、「日本しろあり対策協会」の認定薬剤や工法で対処してくれるので、公式サイトをチェックしてみてくださいね。

シロアリ対策やホウ酸に関するQ&A

Q1. シロアリの駆除・予防にホウ酸は使える?

A. 防蟻目的としては有効と考えられています。

ホウ酸はカビや菌の増殖を抑える役割があり、長期的に効果が持続しやすいことから、木材の防腐・防蟻処理として使われることがあります。

Q2. シロアリ対策にホウ酸を使うデメリットは?

A. 即効性がないことや、水に弱いことなどが挙げられます。

ホウ酸は水に弱く即効性が低いため、シロアリが発生しやすい水まわりの対策や、早めの駆除が必要な場合には不向きです。

Q3. シロアリ対策にホウ酸を庭にまいたり土に混ぜるのはOK?

A. 水分や湿気のある場所では溶けてしまうため、屋外の使用は不向きです。

シロアリが生息しやすい湿った地中や雨ざらしになる外構などのシロアリ対策には向いていません。

シロアリ対策の関連記事はこちら!

※記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2022年12月)に基づいたものです。
※画像はイメージです。

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