大階段と内路地を彷徨う家
外観は規制の厳しい地域に自然体で合わせ、清々しくかつ懐かしさを感じるイメージとしました。内部は気楽に立ち寄るような感覚の住まいにしたいと玄関とリビングを無くして、多様に使える空間を意図してます。
構造は出来るだけ表し、間仕切や建具も最小限にとどめた素の家です。玄関を入ってすぐの大階段は丘を上がるような気分にさせ、階段下は洞窟のような暗がりにこもる感覚をとぎりぎりの高さにし、収納、書庫、アトリエ等にしています。高低のメリハリを付けることで、家の中に「明」と「暗」をつくりました。南・北のゾーンの中間は東西を貫く「内路地」となっています。 家全体が緩やかにつながり、「回遊できる空間」、日本家屋のように部屋の用途を限定しない彷徨える家です。
断熱材はセルロースファイバーを吹込み、床下エアコンや土間クールをベースに、冬は大型のペレットストーブの輻射熱で心地良く家全体が暖まります。自然な温かみを実現しました。
豊田空間デザイン室