【街を構成する一つの粒子】
建築は個人のモノですが、街を構成する一つの粒子であるともいえます。
限られた条件や敷地の中でも、自分のためだけではなく、社会や廻りの方々のことを考える工夫や仕掛けがすこしだけでもあると、敷地全体があまり威張った雰囲気にならずに、いい風景になるような気がします。そんな路地や通りは、歩いたり、散歩するのも、たのしいですし・・・。
建築基準法 第43条に「建築物の敷地は、道路に2m以上接してなければならない。」とある通り、新しく建てる建物は、必ず道に面しています。(既存の建物で道に面していないものもたくさんありますが・・・。)
住宅や店舗などの計画を考えるとき、道との関係性についてはよく検討します。街や地域を愉しくするために、その通りに面して、季節や節句を感じることのできる動的な仕掛けを作る場合も、多いです。植え込みやショウケースなども、その一つ・・・。
写真は、飯能市(埼玉県)にある築25年の住居兼オフィスの建物です。25年経った今も、季節ごとにショーケースの入れ替えをされているそうです。数十年前の提案が未だに生かされているこんな風景をみると、ホントにうれしい気持ちになります。
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