【干し柿の似合う(新しい)家】
首都圏で、今日、「木枯らし1号」が吹いたそうです。
寒いのはあまり得意ではありませんが、この時期の寒風は美味しい「干し柿」をつくってくれます。
以前は、独楽蔵のアトリエでも、秩父でたくさん頂いた柿の皮を剥いて、軒先に干していました。最近の冬は、温暖化の影響か寒風が少なくなって、柿が途中で腐ってしまうので、作らなくなってしまいました・・・。
むいた柿を最初の段階で、沸騰した鍋に数秒入れると、カビが生えにくくなるそうですが、まだ試していません・・・。
軒先から下がった「干し柿」は、この季節のいい風景でしたが、最近は、あまり見なくなりました・・・。逆に、住宅地には誰の目にも止まらずに、落ちてゆくだけのたわわの実のなった柿の木をたくさん見かけます・・・。
柿は、雨にあたるとカビてしまうらしいので、雨露が当たらない、通風のよい軒先は、「干し柿」の乾燥には一番なのですが、深い軒のある住宅自体も少ないですし・・・。
冬の星やイルミネーションの風景もきれいですが、干し柿のある風景も、日本の風土にあったとっても美しい風景だと思います。
これから、新しい建築材料が登場したり、生活の要望が多様化しても、建築の根本的な部分は、日本の風土にあった家を作っていきたいと思います。
写真は、昔と今のアトリエです。
(株)独楽蔵 KOMAGURA