10のフロアが行き交う間口2間の狭小住宅
品川から数分の駅近くにご夫婦が手に入れた土地は18坪。この近辺では一般的な面積で間口は2.5間。予算と必要な内部空間から選ばれた構造は間口2間の木造3階建。木造であるため下の階に行くほど壁量が必要になる。そこで我々は朝、昼、夜の空間にわけ南側に積層し、どの時間帯にも属さない空間を北側に配置し木柱とスチールによる螺旋階段により繋いだ。駐車場、主寝室、和室、LDK、水周り、勉強室、子供室、ロフト、テラス、屋上と実に10のフロアがあり、階段を上るとその壁量の減少と共に明るくなっていくため地中から空へ向かっているような感覚を得る。法規的には3階建てだが4階や5階にも感じる高揚感のある住宅となった。
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