キッチンの高さを調整したい!高さを変更する費用、身長から考える標準サイズは?
キッチンは長い時間を過ごす作業場。そのため、キッチンの高さが合わずに悩む方は多いのではないでしょうか。キッチンへの不満が増えると、調理台の前に立つのも嫌ですよね。そんな時はリフォームを検討するのもありです。キッチンの高さは、リフォーム工事で調整が可能。まずは工事業者へ相談する前に、作業しやすいキッチンの高さを知りましょう。身長ごとのキッチンの高さ、シンクやコンロの最適な高さ把握は必須です。リフォームの費用相場や工期目安、注意点もおさえて、事例も参考に理想のキッチンを実現しましょう!
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キッチンの標準的な高さは「身長」に合わせる
システムキッチンの高さを調整する際に、基準となるのは身長です。
身長に対して位置が低すぎるキッチンでは、水回りで前かがみでの作業が増え、腰痛になることもあります。
逆に身長に対して位置が高すぎるキッチンだと、調理台での作業時、包丁に力が入らず、肩こりやケガにつながる恐れもあります。
まずは自分の身長に合ったキッチンの高さを知ることが大切。
使いやすいキッチンの高さは、次の数式で求めることができます。
身長(cm)÷2+5cm
キッチンの高さは、日本工業規格(JIS)により、80cm・85cm・90cm・95cmと5cm刻みに定められています。
この規格に合わせると、身長ごとの適切なキッチンの高さは次の通りです。
また、キッチンには「調理台(天板、カウンター)」「シンク(洗い場)」「コンロ」のパーツがあります。
ここでいうキッチンの高さとは、床から調理台までの高さ。
部分ごとに使いやすい高さが異なりますので、それぞれの位置を考える必要があります。
それでは、作業しやすい高さにリフォームする方法を見ていきましょう。
キッチンの高さ変更の方法とリフォーム費用相場
キッチンの高さを調整するリフォームでは、キッチン自体の高さを調整する工事に加えて、シンクのみの取り換え工事や、コンロ周りだけのリフォームが考えられます。
工事内容を検討するためには、自身のキッチンでの作業内容や不満点を洗い出し、改善したい部分に優先順位をつけることが大切です。
キッチン自体の高さ調整リフォーム
キッチンの位置を全体的に高くする方法としては「現在のシステムキッチンの高さのみを変える方法」と「新しいシステムキッチンにフルリフォームする方法」の2パターンがあります。
それぞれの費用相場と工期の目安を確認しておきましょう。
(1)既存のシステムキッチンの高さのみ調整リフォーム
既存のシステムキッチンをいったん取り外し、造作で台を作ってかさ上げをする工事です。
新しいシステムキッチンにリフォームするのに比べて、費用をおさえることが可能です。
キッチン自体は既存のものを使用するので、工事も短期間にとどめることができます。
工事費用をできるだけ安価に、そしてすぐキッチンを使いたいという人にはおすすめです。
かさ上げをする場合、水道管や排水管、ガス管の延長が伴うことも。配管の延長には別途工事費が必要です。
また、かさ上げ素材が既存のシステムキッチンと異なり、見映えが悪くなることも考えられます。
かさ上げに使用する素材や塗料については、工事前にリフォーム業者と相談しておきましょう。
(2)新しいシステムキッチンにリフォーム
現在のキッチンと同じ位置に新しいキッチンを設置する方法です。
キッチンの高さにくわえて、キッチン自体の老朽化にも悩んでおり、新しいシステムキッチンにリフォームしたいと考えている人にはおすすめの工事です。
ここで紹介している費用は、キッチンの位置や型を変えない場合の費用です。
現在の壁付けキッチンをアイランドタイプにするなど、場所を変えたり型を変えたりする場合の費用は高額になることもあります。
また、キッチンメーカーや使用する素材によっても費用は大きく変動しますのでリフォーム前の確認は必須です。
シンク周りの高さ調整リフォーム
シンク(洗い場)の高さは、当然ながら調理台よりも低い位置です。
シンクの平均的な深さは約17~20cm。
水回りの高さに不満がある場合は、シンクのみの取り換え工事を検討してみるのもいいでしょう。
キッチンのシンク取り換え工事費用は次の通りです。
シンクでの作業中、腰が痛くて悩んでいる人は、深さが浅いシンクにリフォームすることで作業がしやすくなります。
キッチン全体のリフォームよりは工事費用も期間も格段におさえられるので、「シンクだけでも使いやすくしたい」という人にはおすすめの工事です。
しかし、浅すぎるシンクにも注意が必要です。
洗い物の最中に水跳ねが気になったり、大きな食器や鍋が洗いにくくなり、逆に作業がしづらくなることもあります。
シンクを交換する際は、身長だけで考えず、シンクの前に立って底に指が届くくらいを目安にリフォームしましょう。
また、シンクのみの取り換え工事ができないキッチンもあります。
シンクとカウンターが一枚の天板で作られているシステムキッチンや、シンクと下収納部分が一体型のキッチン(セクショナルキッチン)は、シンクだけのリフォームはできません。
工事前に、キッチンの構造を確認しておきましょう。
コンロ周りの高さ調整リフォーム
ガスコンロの場合、調理台に高さを合わせてしまうと、コンロの五徳分だけ位置が高くなります。
コンロが高くて作業がしづらいという人には、コンロ周りのリフォームがおすすめです。
コンロの位置が高いまま調理を続けていると、鍋を持つ腕や肘、手首に負担がかかり、腕の疲れや肩こりにもつながります。
ガスコンロをIHにリフォームすると、五徳分の高さがなくなるので作業しやすくなります。
鍋振りや鍋の移動もスムーズにできます。
IHヒーターのメーカーにもよりますが、シンクのみのリフォームと同じく、キッチン全体を工事するよりも費用と期間もおさえることが可能です。
ガスコンロからIHヒーターにリフォームする際に注意すべきは「電源」です。
IHヒーターには200Vの電源が必要ですが、多くの家庭には、200Vの電源はありません。
つまり、ガスコンロからIHヒーターに取り換えるだけでなく、電源設置工事が必要なのです。
特にマンションの場合、マンション全体の電気供給量はあらかじめ決められています。
IHヒーターが設置できないこともありますので、管理組合への事前相談は必須です。
コンロの位置の悩み解決はリフォームだけに限りません。
厚手のキッチンマットやヒールが高いスリッパを使用することで、作業がしやすくなることもあります。
とはいえ、キッチンは作業時間が長いスペース。
スリッパを履き替えたり、場所ごとにキッチンマットの高さを変える作業を考えると、リフォームしたほうが快適なこともあります。
キッチンを高くするならここに注意!
キッチンの高さ調整は、調理台やシンク・コンロの位置だけ確認すればいいというものでもありません。
たとえば二世帯住宅のように、キッチンで作業する人が複数人いる環境では、メインで使う人の使いやすい位置に高さを合わせましょう。
同居人がどうしても作業がしづらいという場合には、キッチンマットやスリッパ、踏み台をつかって、その都度合わせてもらうほうが効率的です。
吊り戸棚(ウォールキャビネット)がある場合は、キッチンを高くすると逆に作業がしづらくなることもあります。
リフォームの前に、調理台やコンロ・シンクと戸棚の位置関係をチェックしておきましょう。
吊り戸棚や食器棚にも不便があれば、キッチンの高さ調整と合わせてリフォームができないか、業者に相談してみるのも有効です。
レンジフードと火元の距離も、建築基準法や消防法で定められています。
専門の業者に任せておけば安心ですが、念のために、キッチンの高さ調整によってコンロの火元とレンジフードの距離が近くなりすぎないか確認をしておきましょう。
キッチンの高さ変更リフォームは、そう頻繁に行うことはできません。
たとえば位置が高めのシステムキッチンを選んだ後、高さを低くするのは困難です。
リフォームした後で後悔しないためにも、ショールームで家の環境を再現し、念入りに確認しておきましょう。
実際に使用しているスリッパを持参し、洗い物や鍋を使うシミュレーションを行えば安心です。
参考にしたい!キッチンの高さ調整リフォームの事例
当サイト「リショップナビ」でリフォームしたキッチンの事例を参考に、作業しやすい理想のキッチンをイメージしてみましょう。
キッチンの高さは、キッチン全体、シンクやコンロ周りのリフォームによって調整が可能です。
まずは現在のキッチンに対する不満点を洗い出し、優先順位をつけて、キッチンのどの部分をどこまでリフォームしたいか明確にしておきましょう。
キッチンは作業時間が長いスペース。少しでも高さが合わないと、作業効率もおちて家事が楽しくなくなります。
身長に合わせた高さやシンク・コンロ別の標準的な高さを参考に、快適なキッチン環境を作りましょう。
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