タケノコなのに面倒なアク抜きいらず!?「淡竹」を食べてみよう
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タケノコなのに面倒なアク抜きいらず!?「淡竹」を食べてみよう
春を告げる食材のひとつ「タケノコ」。生のものは旬の時期だけしか出回らないため、店頭に並びはじめると今年は何回食べられるかな、と思ったりもする。そしてふだん食べているタケノコ以外にもさまざまな種類があるのをご存知だろうか。たとえば「淡竹(ハチク)」。タケノコにはつきもののアク抜きも必要がないという、便利で美味しいタケノコだ。
1. 淡竹の特徴や味
淡竹の紹介の前に、ふだん食べているタケノコについても少し触れておこう。
孟宗竹について
一般的にタケノコとして売られているのは、「孟宗竹(モウソウチク)」という名称のもの。太めで柔らかく、香りもよい。寒い地方では育ちにくいため、九州や関西地方で栽培されており、3~5月に旬をむかえる。そのままではえぐみがあるため、米ぬかなどを使ってアク抜きをする必要がある。
淡竹について
淡竹(ハチク)は、孟宗竹がそろそろ旬を終える、5~6月に旬をむかえる。太い孟宗竹に比べて細長く、皮は赤紫がかった色をしていて産毛がほとんどない。アクが少ないため、孟宗竹のように米ぬかで面倒なアク抜きをする必要はなく、水から下ゆでするだけで食べることができる。歯触りはシャキッとしていてキメ細かく、あっさりと上品な味わい。食べたことがある人の中には、孟宗竹よりも淡竹が好きという人も多いのだとか。
2. 淡竹の産地と採り方
日本では春のおなじみの食材だが、実はタケノコを一般的に食用としている国は少ない。日本、中国、韓国など東南アジアの限られた国だけだそうだ。
淡竹は寒さにも強いため、北海道や長野などでも多く栽培されている。その生え方も孟宗竹とは違い、地下茎が浅いため食べ頃のものが地面からニョキニョキと伸びている。伸びてからではエグミが強くなってしまう孟宗竹のように、地面に出てくる前に生えている場所を探し出し掘り出す必要はないのだ。
淡竹は竹藪のほか、竹が伐採されてむき出しになっているような場所にも生えていることがある。また、藪の中よりも藪の周囲のほうがよいものが生えているという説も。地面から30~40㎝くらい伸びているものが食べ頃。地面近くを手で握り、折り曲げるようなイメージで強く引っ張るとポキッと折れて簡単に収穫できる。
3. 淡竹の調理方法
淡竹もほかのタケノコと同様に味がすぐに落ちやすいため、収穫または購入したらなるべく早く下処理をしたい。淡竹の下処理の方法とおすすめの料理について紹介しよう。
淡竹の下処理
1. 皮むき
孟宗竹の場合は皮ごと米ぬかなどと一緒にゆでるが、淡竹はまず皮をむく。根もとから穂先にむけて包丁で皮に切り込みを入れ、指を差し込み開くように皮をむいていく。穂先の柔らかい皮は食べられるので、残してもよい。
2. ゆでる
皮をむいた淡竹を大きめの鍋に入れ、水を入れて火にかける。淡竹がきちんと水に浸かるように、落し蓋をするかキッチンペーパーなどをかぶせるとよいだろう。沸騰したら火を弱めて1時間ほどゆでたら火を止めて冷めるまでそのまま置き、冷めたら水を替えて一晩さらしておく。
ただし、伸びすぎているものや、緑色が強いものはエグミが出ている可能性があるため、孟宗竹のように米ぬかでアク抜きをしたほうが安心だ。
おすすめの料理
●味噌汁
アク抜きをした淡竹をお好みの具材とともに味噌汁に。香り豊かなしみじみとした味わいが楽しめる。
●タケノコご飯
定番中の定番。まちがいない美味しさだ。
●煮物
牛小間切れ肉や豚小間切れ肉、厚揚げとともに、醤油やみりんで味付けをして煮物にすれば、メインのひと皿に。
●卵焼き
みじん切りにして卵焼きの具材にしても美味しい。
●パスタ
お好みの野菜などと一緒に炒めてめんつゆで味付け、パスタとからめれば、手軽なランチメニューに。
4. 淡竹の選び方と保存方法
なるべく新鮮でエグミが少ないものがいちばん。淡竹の選び方と
保存方法を覚えておこう。
淡竹の選び方
皮や切り口がみずみずしいもの、またあまり伸びすぎていないものを選ぼう。太いもののほうが美味しいともいわれている。
淡竹の保存方法
タケノコはできるだけ早く下処理をするに限る。淡竹もそれは一緒だ。家に持って帰ったらすぐにでもゆでよう。ゆでたものは水に浸かった状態で容器に入れて冷蔵庫へ。水を毎日換えながら1週間ぐらいで食べきろう。
結論
細長くてあっさり淡い味わいの淡竹。孟宗竹を食べ損ねた人も、淡竹の旬はまだまだこれから。見かけたらぜひ料理して、いただいてみよう。
投稿者:
オリーブオイルをひとまわし編集部
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