ちょっとしたキズのリペアの話し

ホームセンターに行くといろいろなメンテナンス材料が棚に並んでます。

中でもフローリングのキズ補修のコーナーで、流れているDVDを見ながら、補修用のクレヨンやパテを片手に食い入るように見入っている人もよく見かけます。

まぁ、そこで我々その道のプロですので少々解説させていただきます。

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熱で溶解するタイプのパテを溶かすコテと、平滑を出すアプリケーター、更に平滑に追い込む断ちナイフ。

これがパテ充填から下地を作る基本的な道具です。もちろんこれはプロ仕様なので代用もあります。
これが、補修用のパテです。
パラフィン樹脂に顔料が練りこんであります。
熱で溶解するので絵の具のように微妙な色を作り出せます。

用途としては国内では圧倒的にフローリングや建具などの建材に使用することが多いですが、元々は家具リペア用の材料です。
もちろん我々もどちらにも使いますが、あまり大きいキズ(爪の大きさより大きいキズ)やテーブルトップや先端部分にはあまり使いません。
ですので小さいキズやチップ、家具ならあまり荷重のかからない箇所やカラダにあまり触れない箇所の美装に使うにはとても優れたパテです。
これは先日現場で施工した、フローリングのタバコの焦げ跡のリペア前の写真です。
リペア後の写真です。
ほぼわからないかと思います。

ポイントは色、ツヤ、カタチのバランスです。

まずは焦げ跡をしっかり除去します。
次にパテを調色します。
なるべく木目の中で一番明るいトーンに合わせ調色します。
ここで濃いめの色にしてしまうと、補修跡は目立ってしまいます。

そしてしっかりとレベリング(平滑を出す)をしていきます。この作業が、最も重要でレベリングが甘いと全て台無しです。極端な話しレベリングがしっかり取れていれば多少色が外れていても気にならない場合もあります。

いよいよ仕上げの木目挿しとツヤ調整です。

パテ調色とレベリングがしっかりできていれば木目は微調整程度で済みます。塗料は身近に手に入るものならプラカラーなどで大丈夫です。

最後にツヤ調整です。膜を作り、ツヤを合わせることで周りと同化していきます。
この流れでポイントリペアが完結します。
日常生活に於いてはなかなかセルフで作業することは少ないと思いますが、もしものときにはこの流れでトライしてみて下さい。

そして最も重要ことは下地をパテでしっかり作ること!だということもお忘れなく。
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