
内外の境界を感じさせない広がりのある空間。秘訣は「床」です。天空の鎌倉(完成)
佐藤浩平建築設計事務所
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鳥の声と風の音しか聞こえない天国のようなところ。
この地方の山は軟岩でできていて、簡単に削れてかつ強度も高いため、岩肌を垂直に削ったままの山肌が多く見られます。
すぐ横には戦時中の防空壕もあります。
さあ、あと少しでトンネルを抜けます。
抜けた先は鎌倉の谷戸が見渡せる尾根でした。
こんな秘境をイギリス在住の女性が見つけました。そして、ぜひとも素敵な住宅を造ってほしい!と。
贅沢な眺望とどう付き合いましょうか?
幸い敷地まで自転車で15分なので、しょちゅう行ってはビールを飲みながら考えました。
北側には2階建ての住宅が建っています。
南側にも平屋の古民家があります。素敵な家屋なのですが、
近い将来建て替えられることは十分に予想できます。
よって、隣家に接した南北側にプライベートな室を設置し、残った部分は全部広間!
尾根の上は開放的でいいのですが、ちょっと包まれるような安心感のある空間にしましょう。そのため、北側のプライベート室を丸くして広間を囲むようにしてみました。
上のスケッチを模型にしてみました。
屋根をかけるとこうなります。
屋根のない部分(外部)と室内を連続させるためには
どんな床がいいでしょうか?
今日はここまで。
次回に続く。