倉庫を住宅にリノベーションできる?実現のポイントをご紹介!
中古住宅などのリノベーションが一般化し、住宅以外の建物をリノベーションする流れも起こってきています。なかでも多くなりつつあるケースが、倉庫のリノベーションでしょう。使わない倉庫をレストランやカフェなどにリノベーションした例が多くのメディアでも取り上げられています。しかし、倉庫だった建物から住宅へのリノベーション事例はまだ少ないかもしれません。そこで今回は、倉庫から住宅へのリノベーションについてお話しましょう。メリットや注意点、事例など参考になる情報を集めてご紹介します。
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倉庫を住宅にリノベーションするメリット
倉庫のような家に暮らす主人公が登場するTVドラマなどに見覚えのある方も多いでしょう。実際に倉庫を改修して家にすると、果たして住みやすいのでしょうか?倉庫を住宅へリノベーションすることのメリットを、以下にご紹介します。
1.都心など、好立地の住まいが安価で実現できる
今でこそトラック物流が主流になり、倉庫を郊外に設ける企業が増えましたが、古くからの倉庫は鉄道による流通が中心だった時代に建築された物件が多く、立地も電車の沿線が主体です。そのような倉庫をリノベーションによって住宅に改修すれば、新築住宅用の土地では探してもなかなか見つからない好立地の家を実現させられる可能性があります。
2.床面積を広くとれる
どんなに小さく作られていても、一般的な家よりも狭い倉庫はなかなかありません。つまり、倉庫としては手狭だった物件でも、住宅にすることを考えればかなり広い床面積が確保できると考えられます。
3.ロフトなどを設けやすく、隠れ家のような遊び心ある住宅にできる
倉庫を住宅へ改修すると聞いて、まず思い浮かべるのは「楽しそう」ということではないでしょうか。想像の通り、倉庫は天井が住宅よりも高く、ロフトや屋根裏部屋などを設けやすいという特徴があります。しかも倉庫には、元々収納箇所としてロフト形式の上層階部分が設けられているケースも少なくありません。隠れ家風のスペースを作って遊び心のある家にしたいと考えているなら、倉庫のリノベーションは良い選択になるでしょう。
倉庫を住居にリノベーションするときの注意事項
多くのメリットがある倉庫から住宅へのリノベーションですが、実際に行うためには注意が必要な点もあります。以下に、それらをご紹介します。
1.工業専用地域にある倉庫は住宅へ転用できない
リノベーションしたい物件を見つけたら、まずは用途地域の種別を確認しましょう。用地が「工業専用地域」となっている場合は、その所在地に住宅を建設することができません。したがって、倉庫の用途変更を行って住宅へ転用することもできませんから注意が必要です。
2.購入やリノベーションに住宅ローンを使う場合は事前に用途変更を
物件の購入および改修工事の費用として住宅ローンの利用を考えている場合、事前に建物の用途を「住宅」へ変更しておくことが必要です。現金など既存の資産で購入できる場合は、用途変更は事後でも構いません。
3.よくわからなかったら、専門業者の助けを借りよう
1と2のように建物の用途や用地に関する事情は法令などが大きく絡んでくる件ですから、自分たちだけで解決するのが難しい場合も多いでしょう。また、物件によって個別の事情が出てくるケースも少なくありませんから、計画の段階で専門家のアドバイスを受けながらプランを立てるのが賢明です。倉庫のリノベーションを専門とする業者さんも多くなっていますから、プロの助けを借りるのも良い方法でしょう。
倉庫から住宅へのリノベーション事例
では次に、実際に倉庫を住宅にリノベーションした事例をご紹介します。
【事例1】住む所が倉庫しかない!事情を逆手にとった遊び場いっぱいの家
新婚のご夫婦が親族の方から譲り受けた新居は、家だと聞いていたのになんと倉庫。当初は驚きましたが、せっかくなら倉庫の特徴を生かして楽しい家にリノベーションしようと一念発起しました。
いかにも倉庫らしい造形もご夫婦としては好みだったため、外壁などの雰囲気は変えずに畜産倉庫用の白い鋼板を上から張って断熱性とファッション性、そして安さを両立しました。多趣味なご夫婦らしく、外構のレンガテラスは手作りして費用を削減。キッチンなども機能性に絞って造りがシンプルな設備を選び、倉庫らしい雰囲気を残す工夫をしています。2階には趣味専用の部屋を設け、そこにボルダリング(壁登り)を楽しめるスペースを造りました。その他、ガーデニングや家庭菜園などの趣味にも合わせて1階ダイニングの床はなんと土間に。庭の畑で採れた野菜をそのまま持ち込めて、今でも重宝しているとのこと。
海外のロフトスタイルの家を事前に研究してのリノベーションは大成功。広くて安全な遊び場もたっぷりで、近々生まれる予定の子供さんを歓迎する体制も十分整っています。
【事例2】箱型の倉庫スタイルを生かした、懐かしいSFのような家
1階は駐車スペース、2階は倉庫という四角くそっけない建物。このシンプルさを生かし、20世紀のSFに出てくる基地のようなノスタルジックな住宅へリノベーションしました。
1階の駐車場内に設けられた玄関は「浮いた箱」のような造形にして近未来感を出しています。玄関を開けると2階へ続く階段がすぐ現れますが、ここもガラス張りの靴収納に照明を埋め込んで壁を光らせるなどSF的なイメージに。
階段の途中にロフトのような中2階の空間を設け、長い階段に飽きない工夫もしています。2階のキッチンやリビングは、倉庫だった頃の簡素な造りを生かして20世紀半ばのミッドセンチュリー風空間に。赤や白の家具が映える、白い壁と濃茶のフローリングで仕上げました。
庭がなかったため、1階のガレージ部分を一部改装して外壁のあるテラスを造作。ご近所の視線も気にならず、自然と触れ合える空間を作りました。池の代わりに脚付きの皿状になった小さなプールを設け、天候を問わずリゾート感覚を満喫できるようにしています。
おわりに
難しく感じる倉庫のリノベーションですが、趣味を楽しむ空間を作ったり、シンプルでおしゃれな住宅の夢を実現したりするには最適かもしれません。事例などを見ても、個性的でスタイリッシュな家を安価で実現しているケースがとても多くなっています。興味が湧いたら、まずは専門業者さんへ相談してみるのがおすすめです。一括見積を利用すれば、リノベーションの目的やご希望に合ったプロの業者さんが必ず見つけられます。
もっと具体的にリフォーム・リノベーションについて知りたい方は、多くの業者から見積もり・提案を無料で受け取ることができる、一括見積もりサービスからお気軽にお問い合わせください。
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