片付かないのは間取りが原因?暮らしの機能を整える収納術をご紹介。

どうしても片付かないのがキッチン、玄関、洗面所。気合を入れて綺麗にしても、気づくとすぐに元通り。それはもしかすると、間取りが原因かもしれません。この記事では「暮らしの機能をデザイン」して、間取りから収納を考えることについて書いています。是非ご参考ください。

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暮らしの機能をデザインするという作業は、「家族の動き」と「モノの動き」をしっかりつかんで、それを最適な“あり方” として実現させることに他なりません。難しい言葉を並べているようで実は簡単。まずはご家族の普段の動きを書き出して見ましょう。

家族の動きを徹底解明。動線を見える化する。

上の画像は家族の動作をアイコン別にして、一連の流れを示した図です。アイコンの色別に「使う部屋」が分けられています。例えばお風呂に入る動作でいうと、まずはリビング(赤)でくつろぐ、洗面所(青)で脱ぐ、浴室(紫)でお風呂に入る・・・といった様に、動作に応じて使う部屋を分けています。一見どこのご家族も同じ流れの様に見えるのですが、何度も住宅の設計をしていると、ご家族によって微妙に異なります。実はそこが収納の狙い目なのです。マーカーを用意して家族でお話してみると良いですね。

LDKの役割、モノ、部屋とのつながり

家族の動きをとらえたら、次にとらえたいのは、家の中でのモノの動きです。家の中ではたくさんのモノが動きます。例えば洗面所では、洗濯物がバルコニーやベランダに動き、最終的にはクローゼットに動きます。洗面、入浴、外出といった動きの中でもかなりのモノが動いています。人の動きをとらえた後にモノの動きを考えると、自分たちの生活スタイルではどこになにがあるのが最適か、言い換えればどこにどんな収納があると最適かが見えてくるようになります。

モノの出入りを整理する

モノの動きを捉えるときに、ご自宅にあるものがどんな特性を持つモノなのか考えてみましょう。下の図は左がモノの名称、真ん中の欄が使用頻度、右の欄がストックの必要性の有無を示しています。真ん中の欄は季節毎に変化するものを薄い青で、常に使うものを濃い青で表現しています。この例でいうと、濃くて使用頻度の多いものが散らかりやすいモノですので、優先的に使いやすい場所に収納を設けてあげましょう。

キッチンの動きと収納

キッチンをピックアップしてみましょう。先に書いたような作業を経て、結果を間取りに反映した実例です。普段の生活のモノの動きと人の動きを見える化した事で、使う人にとって最も使いやすい形となりました。

水回りの動きと収納

水廻りのスペースは、概ね暮らしを支える裏方役となる行為や収納をスムーズで、なおかつ効率よくこなすことを求められます。例えば、好みにもよりますがトイレを洗面と同居させれば、収納力に余力が生まれやすくなります。下図の程度にまで水回りを圧縮しても収納力はそれほど変わらないので、その分リビングを広げよう、という事にも繋がります。

玄関廻りの動きと収納

玄関に収納したいモノは、靴だけではありません。例えばゴルフクラブ、スキー・スノーボード板等、冬にはコート等、探してみると玄関にしまっておきたいものは様々です。隙間や無駄の無いスペースを模索し、時には『洗濯機は洗面所にあるもの』とう収納界のセオリーも疑いながら、ご家族の暮らしのスタイルに合わせて収納計画を組み立てます。

今回ご紹介するのは、キッチン、玄関、水回りの3パターンです。もちろん収納はあればあるほど良いですが、敷地の制限もあるのでそういかない場合がほとんどです。そういった時には家の中のモノの整理をする前に、人とモノの動きを整理してあげることで最適な収納の形が見えてきます。少々面倒な様に見えますが、一生にそう何度と無い家づくりですから、しっかり考えてみてはいかがでしょうか。もちろん弊社へのご相談も大歓迎です。ご一緒に理想の収納計画を考えましょう。

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