カビの掃除方法を場所別に解説!簡単な取り方や繁殖させない対策
カビの掃除方法を場所別に解説!頑固なカビ汚れは、気づいていても時間がなかったりめんどくさかったりと、なかなか掃除に踏み出せないもの。この記事では、市販のアイテムを使ったカビの掃除方法について紹介します。
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カビ掃除のおすすめアイテムと掃除方法
塩素系漂白剤 | 除菌力が強くカビを根から除去 |
エタノール | 除菌力は強いが素材を傷める可能性も |
酸素系漂白剤 | 強い洗剤を使いたくないときのカビ取りに |
重曹 | 汚れを落としてカビの発生を予防 |
中性洗剤 | 日ごろのお手入れや軽いカビの除去に |
塩素系漂白剤:除菌力が強くカビを根から除去
カビ取り成分としても有名な塩素系漂白剤。カビが生えている場所にスプレーして一定時間放置したら水拭きで洗剤をしっかりと拭き取って掃除完了です。強力な除菌力でカビを根元から除去します。
カビの除去に高い効果を発揮する一方、人体への刺激も強いため、使用上の注意をよく読むようにしましょう。
エタノール:除菌力は強いが素材を傷める可能性も
アルコール度数が80%前後のものはカビの除去効果が期待できます。油を溶かす性質があり、コンロをはじめとするキッチン回りのカビ除去におすすめです。
ただし、引火性が高く、燃えやすいため火災に注意。また、ゴム製品には使用できない点も気を付けましょう。
酸素系漂白剤:強い洗剤を使いたくないときのカビ取りに
酸素の発泡の力で汚れを浮かして落とし、除菌・漂白・消臭ができる酸素系漂白剤。粉末タイプは40~50℃のぬるま湯に溶かしてつけ置きする使い方が一般的です。
塩素系漂白剤に比べるとカビ落としの効果は弱いですが、刺激臭がないことや、衣類では色柄ものにも使用できるといったメリットがあります。
重曹:汚れを落としてカビの発生を予防
穏やかな研磨作用がある重曹は、汚れをこすり落とすことができます。
重曹と水を3:1の割合で混ぜて重曹ペーストを作成。カビの部分に塗りこんで放置した後、歯ブラシやタオルでこすって落とします。除菌効果はないため根元からカビを除去することはできませんが、表面の軽いカビ落としや、汚れを落としてカビを予防するのに役立ちます。
中性洗剤:日ごろのお手入れや軽いカビの除去に
掃除全般に使われる中性洗剤。頑固なカビを除去することはできませんが、汚れを落とすことで軽いカビの発生や増殖を抑制する効果が期待できます。
カビ掃除の手順は簡単で、中性洗剤を含ませた雑巾などで拭くだけ。その後、水拭きと乾拭きをして洗剤成分をしっかりと拭き取れば掃除完了です。
さまざまな場所で気軽に使いやすいため、カビが発生する前に中性洗剤で日頃からお手入れをすることも大事です。
カビ掃除のポイント
- カビを見つけたらなるべく早く掃除する
- 表面だけでなく根元からカビを除去する
- カビ掃除のあとはしっかりと乾燥させる
カビを見つけたらなるべく早く掃除する
カビの上部には、胞子という種のようなものが付いていて、それが空気中を飛び回り、菌糸という根をはり、増殖していきます。
胞子は高温多湿を好み、着床してからわずか1、2日で根をはり、その後あっという間に広がっていきます。そのため、カビに気づいたら、子が飛散し増殖することを避けるために、早めにカビ退治をすることが大事です。
表面だけでなく根元からカビを除去する
カビは菌糸という根をはります。表面のカビだけを取り除いても、奥までカビの根がはっていることもあります。
そうすると、再度カビが発生し増殖していくため、カビ掃除の際には徹底的に根元から除去することがポイントです。
カビ掃除のあとはしっかりと乾燥させる
カビの繁殖には湿度が関係しています。カビの栄養分である、汚れやホコリ、石鹸カスなどを掃除で取りのぞいたとしても完全に落とすことは難しく、そこに、水分も残っていると、再度カビが繁殖していきます。
そのため、カビ掃除を行ったら、水気を切り、しっかり乾燥させることも大事なポイントとなります。
カビが発生しやすい場所と種類
キッチン | 黒カビ |
風呂 | 黒カビ、赤カビ |
窓際 | 黒カビ、黄カビ |
畳 | 黒カビ、白カビ、緑カビ |
マットレス・布団 | 黒カビ |
壁紙 | 黒カビ |
フローリング | 黒カビ、白カビ |
エアコン | 黒カビ |
トイレ | 黒カビ |
カビは温度や湿度が高い場所で発生し、増殖します。特にキッチンやトイレ、風呂などの水回りはカビが発生しやすいため、こまめな対策がおすすめです。
また、カビは黒カビ以外にもさまざまな種類があります。黒くないからと素手で触ったり胞子を吸い込んだりしないように気を付けてください。
【キッチン】カビの掃除方法
- 1.キッチンペーパーに中性洗剤やアルコールを含ませる
- 2.キッチンペーパーでカビを拭き取る
- 3.落ちない場合は換気扇を回して塩素系漂白剤を吹きかける
- 4.20分ほど放置する
- 5.水で洗剤を洗い流す
水回りの代表的存在キッチンの中でも、パッキン周辺は水が溜まりやすく、部分的にポツポツとした黒カビが発生しやすい場所です。
中性洗剤やアルコールでも落ちない頑固なカビには、強力な塩素系漂白剤を使って掃除をしましょう。洗い物や料理で水が飛び跳ねることが多く、放っておくとカビが生えやすい場所なのでしっかりとお手入れをしたい場所です。
【風呂】カビの掃除方法
- 1.窓開けや換気扇を回して換気
- 2.ゴム手袋・マスク・ゴーグルなどを着用
- 3.塩素系漂白剤をカビにスプレー
- 4.20~30分ほど放置
- 5.シャワーで洗剤を洗い流す
湿度が高くなりやすく、石鹸や人の皮脂などカビにとっての大好物が集まる風呂場。カビが発生しやすいのはもちろん、あっという間に繁殖することも特徴です。塩素系漂白剤を天井にスプレーすると垂れて危険なため、中性洗剤やエタノールを使用しましょう。
お風呂のカビ掃除については、以下の記事でも詳しく解説しています。
【窓際】カビの掃除方法
- 1.ゴム手袋・マスク・ゴーグルなどを着用
- 2.窓を開けて換気
- 3.キッチンペーパーをカビの部分に貼り付け
- 4.塩素系漂白剤をキッチンペーパーにスプレー
- 5.10~30分ほど放置
- 6.パッキン・サッシに塩素系漂白剤を吹きかけて掃除
- 7.水拭きと乾拭きで洗剤をしっかりと拭き取る
ホコリや結露による水など、カビの大好物が集まる窓際は、塩素系漂白剤を使ってカビの掃除を行います。カビが特に発生しやすい場所なので、結露の水をこまめに拭き取るようにするとカビ抑制になります。
窓際のカビ掃除については、以下の記事でも詳しく解説しています。
【畳】カビの掃除方法
- 1.カビにエタノールを吹きかける
- 2.歯ブラシなどで優しくこすってカビをかき出す
- 3.カビが取れるまで1と2を繰り返す
- 4.もう一度カビが付いた部分にエタノールを吹きかける
- 5.布で優しく摘まむように拭く
- 6.換気して畳をしっかりと乾燥させる
畳は室内の水分を吸い取るため、特に梅雨時期はカビが生えやすい場所です。畳のカビは市販の塩素系漂白剤が使えない場合があります。畳を傷めないようにするには、揮発性が高いエタノールを使ってカビの除去を行うのがおすすめです。
畳のカビ掃除については、以下の記事でも詳しく解説しています。
【マットレス・布団】カビの掃除方法
- 1.エタノールを吹きかける
- 2.1時間ほど放置
- 3.湿らせた雑巾で拭き取る
- 4.落ちなければカビ取りスプレーを吹きかける
人の体温や寝汗で湿気が溜まり、カビが発生しやすいマットレス・布団。消毒に使われるエタノールでカビを除去します。カビはこすり取るのではなく、摘むように拭き取るのがポイント。一度で落ちない場合は、何度か繰り返して落としていきましょう。
また、エタノールやカビ取りスプレーでも落ちなかった頑固なカビはプロに掃除を依頼しましょう。くらしのマーケットなどでマットレス・布団の掃除業者へ依頼ができます。
マットレス・布団のカビ掃除については、以下の記事でも詳しく解説しています。
【壁紙・フローリング】カビの掃除方法
- 1.ゴム手袋とマスクを着用
- 2.中性洗剤と水を含んだ雑巾で拭き取る
- 3.水拭きで洗剤を拭き取る
- 4.乾拭きしてしっかり乾かす
部屋の角や家具の裏などのフローリングは湿気がこもりやすく、カビが生えやすいスポット。コーティングされたフローリングにアルコールをかけると剥がれてしまうため、中性洗剤を使った洗い方がおすすめです。
また、壁紙のカビ掃除は水を吸い込んでしまうため避けたいです。どうしても掃除をする場合は紙製の壁紙に使える市販のカビ掃除洗剤を使いましょう。
壁紙やフローリングのカビ掃除については、以下の記事でも詳しく解説しています。
【エアコン】カビの掃除方法
- 1.洗浄箇所以外の部分をビニールで養生
- 2.エアコンのプラグを抜いておく
- 3.ゴム手袋とマスクを着用
- 4.エアコンのフィルターを外す
- 5.フィンにエアコン用の洗浄スプレーを吹きける
- 6.30分ほど放置
- 7.エタノールで吹き出し口を拭く
- 8.フィルターを元に戻す
エアコン内部は温度や湿度が高く、空気中のホコリなどの汚れが溜まりやすいためカビの温床です。部屋中にカビの胞子をふりまいてしまうので、定期的な掃除をしましょう。
掃除をする際は必ず電源OFFとプラグを抜くことを忘れずに行ってください。無理な分解はせず、難しいと感じたらエアコンクリーニング業者への依頼も検討しましょう。
エアコンのカビ掃除については、以下の記事でも詳しく解説しています。
【トイレ】カビの掃除方法
- 1.トイレの止水栓を閉める
- 2.タンク内と便器内の水を流す
- 3.カビに中性洗剤をつけてブラシでこする
- 4.洗剤を洗い流す
- 5.乾燥させてから止水栓を開ける
- 6.水を流す
トイレは常に水が流れるよう溜まっていて湿度が上がりやすく、トイレットペーパーやタオルなどの衣類からホコリが発生するため、カビにとって適した環境です。傷つきやすい陶器でできた便器やタンク内部は特に優しく扱い、カビの掃除を行いましょう。
トイレのカビ掃除については、以下の記事でも詳しく解説しています。
酢+重曹にカビ除去の効果はある?
カビ除去効果が期待できる塩素系漂白剤以外にも、酢と重曹を使った掃除方法があります。
そこでLIMIAでは、塩素系漂白剤以外にも酢+重曹を使ったカビ掃除を実施しました。カビの取れ具合や掃除のしやすさ、コスパの3項目に分けて結果を紹介します。
カビの取れ具合
表面にできているカビは、「酢+重曹」も「塩素系漂白剤」もカビの取れ具合には大差がありませんでした。
ただ、パッキンの奥に根を張っている黒カビには、どちらの方法も何度も繰り返す根気が必要で、完全に元の状態に戻すのは難しいということがわかりました。
一方で、大きな違いは、カビ取りにかかる時間です。「塩素系漂白剤」が早く、どの汚れも5〜10分置いて洗い流したり、拭き取ったりするだけで、スッキリきれいにカビを取り除くことができました。
「酢+重曹」の場合はゆっくり効いていくため、1時間待つのが基本。洗い流したり、拭き取ったりした後にブラシで更に力を加え、時には同じ工程をもう一度繰り返すことで、やっと表面の軽いカビ汚れが取れる程度といった具合でした。
掃除のしやすさ
「酢+重曹」は皮膚が敏感な方は手袋をはめた方が良いかもしれませんが、ある程度気軽にお掃除を始めることができます。
酢と重曹のおかげで汚れが取れやすくなり、ブラシで軽く擦るだけという利点を実感できました。
一方で、「塩素系漂白剤」は皮膚に付いたり、吸い込んだり、換気が不十分だと体に大きな影響が出ることから、ゴム手袋やマスクが必須です。目に入ると失明の恐れもあることから、眼鏡をかけるなど入念な準備が必要になってきます。
小さなお子さんがいるご家庭では、掃除するときに使ったエプロンや服を終了時には着替えることをおすすめします。
ただ、準備と使用するときの注意点を守って使えば、短時間でカビがスッキリ取れることを実感できる、便利なアイテムです。
コスパ
基本的には家にあるものを使えばよいのですが、もし、全部の道具を一から揃えるとしたら、どうでしょう。
今回の場合ドラッグストアで穀物酢78円、重曹1kg378円、ゴム手袋88円、カビ取り用スプレー278円。酢水スプレー容器と古歯ブラシ、マスク、眼鏡は家にあるものを使いました。
カビ取り用スプレーはしっかりと効果のありそうなものを、説明書きを読んで選びました。
実際にお掃除する人のこだわりや、もともと家にあるものなどにもよりますし、100円ショップを利用すれば、安くそろえることができますね。
ですが、酢や重曹はカビ取りだけでなく、多くの使い道があるので長い目で見たらお得といえるでしょう。
カビ掃除でやってはいけないNG行動
- 水拭きして終わらせる
- 力強くこする
- 掃除機で吸い取る
水拭きして終わらせる
カビが生えている場所を水拭きしても、カビを除去することはできません。
むしろ水拭きした際の水分をカビに与えることで成長を促す恐れもあります。カビを除去する際は、必ずカビを除去する成分の入った洗剤などを使いましょう。
力強くこする
カビを拭き取る際は、強くゴシゴシとこすらないようにしましょう。カビを素材の奥まで押し込んでしまい、除去の難易度を上げる恐れがあります。
掃除機で吸い取る
カビを掃除機で吸い取って除去するやり方はおすすめできません。掃除機は吸い込んだ空気を排気する場所があり、カビの胞子を部屋中にまき散らしてしまう恐れがあります。
カビ掃除を徹底するなら専門業者に頼もう
※1「ハウスクリーニング110番」受付の満足度調査より(2016年7月実施)
※2「ハウスクリーニング110番」運営サイト全体のお問合わせ件数(2014年1月〜2019年1月)
部屋中のカビを取りのぞきたいという人は、「ハウスクリーニング110番」のお得なプランの利用がおすすめです。
エアコン・キッチン・水回りの3スポットそれぞれで、17,400円(税込)〜まとめて安く綺麗にできるパッケージプランや、26,400円(税込)〜家中まとめて綺麗にできるお家まるごとプランなど、お得なプランが豊富なため、まとめて安く綺麗にしたい!という人におすすめのサービスです。
電話での相談は24時間365日受付中のため、カビにお困りの人はまずは気軽に事前見積もりのご相談をしてみてはいかがでしょうか。
カビを繁殖させない部屋にする3つの対策
- こまめに換気をする
- 日々の掃除を怠らない
- 湿度を調節する
こまめに換気をする
温度や湿度が高くなるとカビが発生しやすくなります。そのため、こまめに窓を開ける、換気扇を回すなどして、換気をするように心がけましょう。
また、エアコン内部にもカビが発生すると、イヤな臭いの元となりますが、そういったときもエアコンをつけながら換気をおこなうことで、臭いが軽減される場合もあります。
そして、押し入れやクローゼットなどもカビが発生しやすい場所です。定期的に開けて風通しをよくして、カビの発生を防ぎましょう。
日々の掃除を怠らない
ホコリ、ペットの毛、石鹸カスや食べ物のカスなど、汚れはカビの栄養源になります。そのため、こまめに掃除を行い、カビの栄養となるものを取りのぞいておきましょう。
湿度を調節する
カビが元気よく動き出す湿度は60%以上といわれていて、60%を下回るとカビのほとんどは活動ができなくなります。
また、人間にとって心地いい湿度は40~60%のため、快適と感じる湿度に調整することが、カビの繁殖を防ぐことにもなります。
カビ掃除に関するよくあるQ&A
ここからは、カビの掃除に関する疑問をQ&A形式で答えます。
Q1. カビだらけの部屋にいるとどうなる?
A. 喘息やアレルギー疾患、健康被害に影響を及ぼす可能性があります。
カビの胞子を吸い込むことで、喘息やアレルギー疾患を引き起こす原因になる場合があります。常に空気中に飛散しているカビの胞子ですが、壁などに付着し繁殖をして広がると、健康に影響するリスクも高まるので、早めに対処することが肝心です。
Q2. カビに弱点はある?
A. 低温・乾燥・熱に弱いです。
一般的なカビは、60度で30分間加熱処理をすると死滅し、湿度60%を下回ると活動しなくなります。温度が5~45度の環境で発育しますが、カビが活発になるのは20度前後と言われています。
※記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年8月)に基づいたものです。
※一部の画像画像はイメージです。
※製品によって、お手入れのしかたは異なりますため、必ず製品の取扱説明書に従って作業を行ってください。
※お掃除の際には、ゴム手袋をつけて、しっかりと換気を行い作業をしてください。
※本サイト上で表示されるコンテンツの一部は、アマゾンジャパン合同会社またはその関連会社により提供されたものです。これらのコンテンツは「現状有姿」で提供されており、随時変更または削除される場合があります。
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