塩素系漂白剤で白さを取り戻す!洗濯や掃除での使い方、注意点を解説
衣類の汚れや黄ばみを落としてくれる「塩素系漂白剤」。今回は、塩素系漂白剤の特徴や酸素系漂白剤との違い、塩素系漂白剤を使った洗濯方法、使い方の注意点などを紹介します。さらに、塩素系漂白剤を使った掃除方法や、スプレータイプやワイドハイターシリーズのおすすめ商品なども合わせてピックアップしました。
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塩素系漂白洗剤とは?
塩素系漂白剤とは、主な成分が「次亜塩素酸ナトリウム」である漂白剤の一種です。
衣服を白くしたいときや、頑固な汚れを落とすのに使うアイテムです。漂白力が強く、除菌作用を持っているのが特徴で、洗濯はもちろんキッチンやお風呂といった水回りのカビ掃除に使われます。
酸素系漂白剤との違い
塩素系漂白剤と酸素系漂白剤は、漂白力と洗濯で使用できる素材に違いがあります。
漂白力
塩素系漂白剤は強力な漂白力が特徴で、真っ白なTシャツや汚れた布巾を漂白したい方におすすめです。除菌力もあるため、掃除や除菌に向いています。
しかし、漂白力が強力な故に、染料まで脱色してしまうおそれがあるため、色物の製品に使用するのには向いていません。また、生成り(きなり)の衣類も色落ちするため、使用を避けましょう。
一方で酸素系漂白剤は、色物の衣類や柄物など幅広く衣類の漂白に使えるのが特徴です。しかし、漂白力・除菌力は塩素系漂白剤よりも劣ってしまいます。
使用できる素材
塩素系漂白剤は、綿、麻、ポリエステル、アクリルに使用ができます。ウール、絹、ナイロン、ポリウレタンには使えません。
酸素系漂白剤は、綿、麻、化学繊維、ウール、絹、ナイロン、ポリウレタンに使用できます。ただし、粉末タイプの酸素系漂白剤は、ウール、絹には使えないので注意が必要です。
塩素系漂白剤を使うときは「洗濯表示」をチェック
塩素系漂白剤を使って衣類を洗濯する際は、事前に洗濯表示をチェックするのが必須。洗濯表示は2016年に改訂されました。新たに加わったマークもあるため、洗濯で失敗しないためにもしっかりと覚えておきましょう。
塩素系および酸素系の漂白剤が使える
三角のマークは、塩素系・酸素系どちらでも漂白ができることを意味する表示です。
酸素系漂白剤による漂白はできるが、塩素系漂白剤による漂白はできない
三角に2本の斜線が入っているマークは、酸素系で漂白ができても、塩素系ではできないことを示す表示です。
漂白処理はできない
三角にバツがついているマークは漂白ができません。なかなか落ちない汚れがある場合は、クリーニング業者に相談して汚れを落とすことをおすすめします。
塩素系漂白剤を使った洗濯方法
ここからは、塩素系漂白剤を使った洗濯方法を紹介します。
塩素系漂白剤を使う前は、必ず衣類が色落ちしないかどうかのテストを行っておきましょう。白い衣類でも、塩素系漂白剤を使用したあとでは色味が若干変化することがあります。そのため、色味に関係なくテストをしておくのがおすすめです。
〔色落ちチェックの方法〕
1. 塩素系洗剤を綿棒に染み込ませる
2.洋服の目立たない箇所に綿棒で少しつけて5分ほど放置する
5分ほどして色が変化しないことを確認したら洗濯に移りましょう。
方法1|つけおき洗い
塩素系洗剤を使ったつけ置き洗いの方法を紹介します。つけ置き洗いは、ガンコな汚れを漂白する際や、いくつかのアイテムを同時に漂白したいときに便利です。
〔つけ置きの手順〕
1. 桶に規定量の水と漂白剤を入れて5〜30分ほど漬ける
→水に漂白剤を入れてつけ置きします。時間は汚れ具合によって、5〜30分の間で調整しましょう。
2. しっかりすすぐ
→洋服を取り出し、水でしっかりすすぎます。必ずゴム手袋をつけて作業しましょう。
3. 通常通りに干す
→通常通り干したら、作業完了です。
洗濯機で洗う方法
洗濯機を使うと、手軽に塩素系漂白剤で洗濯ができます。シミのついた白物の衣類をたくさん漂白したいときに便利です。
〔洗濯機で洗う手順〕
1. 洗剤と一緒に規定量の漂白剤を入れる
→洗剤と同じタイミングで、漂白剤を入れます。漂白剤専用の投入口がある場合は、そちらに入れましょう。
2. 通常通りに洗って干す
→脱水後に通常通り干して、作業完了です。
塩素系漂白剤を使う際の注意点
塩素系漂白剤を使う際は、以下の注意点をしっかり把握しておくことが大切です。
塩素系漂白剤は日々の洗濯や掃除に便利なアイテム。しかし、化学的な作用が強いため、使用方法を間違えると、危険な事故を引き起こしてしまうおそれがあるので注意しましょう。
塩素系漂白剤と酸素系漂白剤を混ぜない
塩素系漂白剤を使う際は、必ず単体で使いましょう。
塩素系漂白剤に酸素系の物質を入れてしまうと、有毒なガスが発生してしまい大変危険です。発生してしまったガスを吸ってしまうと、体に悪影響を及ぼしてしまいます。
換気を必ず行う
使用する際は必ず換気をしましょう。
塩素系漂白剤はツンとした刺激臭が特徴。プールの独特な臭いも塩素の臭いです。塩素の刺激臭は、体調不良の原因に繋がることがあります。使用する際は必ず、窓や換気扇を開けて空気を入れ替えながら作業をしてください。
素手で触れないように保護する
塩素系漂白剤を使って作業をする際は、ゴム手袋や汚れてもいい服を着て防護しましょう。
塩素系漂白剤は、皮膚に触れるとぬるぬるしてきます。これは塩素系漂白剤に含まれている成分が働き、タンパク質を分解してしまうからです。万が一、皮膚に触れてしまった場合は、水で十分に洗い流し、病院に相談をしましょう。
水で薄めて使う
塩素系漂白剤を使う際は、容器に記載されている容量を薄めて使用しましょう。塩素系漂白剤を原液で使用したり、薄める際に量を多く入れてしまうと色落ちや黄ばみの原因になってしまいます。
また、薄める際に熱湯を使うのはNG。常温、もしくは水を使って薄めましょう。
日焼け止めによって赤く変色する場合がある
塩素系漂白剤は、日焼け止めが付着した衣類に使用すると赤く変色するおそれがあります。
塩素系漂白剤に含まれる成分と、日焼け止めに含まれる成分が化学反応を起こしてしまい赤く変色するため、日焼け止めを使用した日の衣類は事前に洗っておくと変色を防ぐことができますよ。日焼け止めは、食器用洗剤にも使われている中性洗剤でもみ込むように洗うと簡単に落とせます。
塩素系漂白剤は「掃除」でも大活躍
塩素系漂白剤は、水垢やヌメリ、カビなどを除去してくれる除菌作用が含まれており、洗濯以外にも水回りの掃除におすすめです。
ここからは、塩素系漂白剤を使った掃除方法を場所別に、おすすめアイテムと一緒に紹介していきます。
洗濯槽のイヤな臭いを防ぐにはカビキラーで汚れを分解
洗濯機の洗濯槽には、塩素系漂白剤を使うと気になる汚れがスッキリ落とせます。
洗濯槽には、洗濯洗剤の溶けきらなかったカスやカビがびっしり。これらを放っておくと、洗濯物のイヤな臭いの原因につながります。イヤな臭いが発生する前に、塩素系漂白剤を使って洗濯槽をきれいにしましょう。
LIMIAでは、「塩素系」の洗濯槽クリーナーを集めた記事を公開中。定期的に掃除するのにうれしい、コスパのいいクリーナーや『日立』や『パナソニック』で販売されているメーカー純正の洗濯槽クリーナーなどを集めました。
▽詳しい記事の内容は下のリンクから
お風呂の黒カビを防ぐならスプレータイプでしっかり落とす
お風呂場を塩素系漂白剤で掃除する際は、お風呂場掃除に特化したアイテムを使いましょう。パッキンの落としづらい黒カビも、塩素系漂白剤を使えばラクに落とせます。
ボトルのノズルはスプレータイプになっているのもが多く、広範囲にスプレーして汚れを落とすことができます。
さらに、お風呂の掃除方法とおすすめのアイテムをLIMIAではまとめています。塩素系漂白剤と片栗粉を混ぜてカビを除去する方法や、頑固なカビがこすらず落とせるカビ取り専用アイテムをピックアップ。
▽詳しい記事の内容は下のリンクから
トイレの黒ずみ汚れには専用洗剤で汚れ密着させて落とす
トイレの便器の黒ずみ掃除に、塩素系漂白剤が役立ちます。目ではなかなか確認のできないフチ裏の雑菌も、合わせてきれいに落としてくれます。
トイレ専用の塩素系漂白剤は、たくさん種類があるので汚れ具合に合わせて選ぶのがおすすめです。
黒ずみ汚れに効果的な塩素タイプのほかにも、軽い汚れの掃除に使える中性洗剤タイプ、頑固なこびりつき汚れにおすすめの酸性タイプのトイレ洗剤を7種類紹介しています。さらに、あると便利なトイレ掃除を楽にするアイテムや、重曹とクエン酸でできる掃除方法、掃除用具やトイレットペーパーなどをすっきりさせる収納方法もまとめています。
▽詳しい記事の内容は下のリンクから
まな板の目に見えない雑菌汚れにはキッチン泡ハイターで除菌
キッチンで使うアイテムの雑菌汚れにも塩素系漂白剤は役立ちます。毎日使うまな板や包丁の除菌、臭いが気になる排水口や三角コーナーにもピッタリ。
毎日使う水回りは、塩素系漂白剤を使って定期的に掃除をして常にキレイな状態を保っておきましょう。
LIMIAでは、塩素系漂白剤と酸素系漂白剤を使って、まな板と茶しぶがついたマグカップを実際に漂白した検証記事を公開中。Before/Afterのわかりやすい写真つきで紹介しています。
▽詳しい記事の内容は下のリンクから
塩素系漂白剤の代用品として使える商品
塩素系漂白剤が手元にない場合や「刺激が強いので避けたい」という方は、別のアイテムで代用することも可能です。
ただし、塩素系漂白剤ならではの「漂白」と「除菌」両方の働きを持ったアイテムはないので、それぞれに特化したアイテムを使い分けるのが◎。
「漂白」には酸素系漂白剤
漂白が目的であれば、塩素系漂白剤よりやさしい成分の酸素系漂白剤を使用するのがおすすめ。ただし、塩素系漂白剤に比べると少し漂白力が劣るため、汚れが落ちきらないこともあります。
「除菌・防臭」にはパストリーゼ
除菌や消臭目的であれば、アルコールスプレーも有効。ただし、全ての菌を除菌できるわけではないので注意してください。
漂白剤に関するその他の記事もチェック
※画像は全てイメージです。
※お掃除の際には、ゴム手袋をつけて、しっかりと換気を行ない作業をしてください。
※製品によって、お手入れのしかたは異なりますため、必ず製品の取扱説明書に従って作業を行ってください。
※本サイト上で表示されるコンテンツの一部は、アマゾンジャパン合同会社またはその関連会社により提供されたものです。これらのコンテンツは「現状有姿」で提供されており、随時変更または削除される場合があります。
※記載している商品情報は、LIMIA編集部の調査結果(2020年10月)に基づいたものです。
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