沖縄に分布するツマグロスズメバチの特徴とは?危険性や刺されたときの対処法
ツマグロスズメバチは、沖縄に生息しているスズメバチの一種です。日本での分布が少ないため見かける機会は少ないものの、毒性があって刺されると痛みや腫れの症状が出ることがあるため危険です。この記事では、ツマグロスズメバチの性格や巣の特徴、刺された場合の対応について解説します。
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ツマグロスズメバチの特徴
和名 | ツマグロスズメバチ |
学名 | Vespa affinis Linnaeus |
生息地 | アジア圏 |
大きさ | 働き蜂:約2cm オス蜂:約2cm 女王蜂:約2.5cm以上 |
営巣 | 木や草むら |
まずは、ツマグロスズメバチの特徴を解説します。
見た目は黒と黄のツートンカラー
ツマグロスズメバチの特徴としてもっともわかりやすいのが腹部のツートンカラーです。
頭側が黄色、お尻側が黒い色をしています。遠くからでも判別がつくほどで、他の種類と見分けがつきやすい特徴を持っています。
生息地は沖縄エリアに分布
ツマグロスズメバチは、世界で見るとアジアの広範囲に生息しています。
日本では、沖縄の宮古島をはじめとする一部のエリアでのみ観測されるといわれています。海辺や街中で見かけるケースも多く、ピーク時には100〜800匹程度の群れに発展することもあるでしょう。
性格は温厚だが油断は禁物
ツマグロスズメバチの性格はスズメバチの中では温厚です。
飛んでいるツマグロスズメバチを見かけても襲われる可能性は低いでしょう。ただし、巣やツマグロスズメバチに近づいたり攻撃したりすると刺される可能性があります。倒木や草むらなどの低い位置に巣がないか気を付けましょう。
ツマグロスズメバチの針は毒性あり!刺されたらどうする?
ツマグロスズメバチは、不用意に近づいたり、急な動きで刺激したりすると刺される可能性があります。
オスは毒針を持っていませんが、メスは毒針を持っているため注意が必要です。また、刺されたときには強い痛みを感じることも。場合によってはアナフィラキシーショックにより最悪の場合命を落としてしまうこともあるため油断は禁物です。
ツマグロスズメバチに刺されたら以下の方法で対応しましょう。
- 刺された場所からゆっくりと離れる
- ピンセットなどで毒針を抜く
- 流水で毒を絞り出すように洗い流す
その場に留まっていると何度も刺される可能性があるため、ツマグロスズメバチを刺激しないようにゆっくりとその場から離れます。
その後、毒を絞り出して流水で洗い流しましょう。毒を口で吸い出すことは危険なため避けてください。針が残ってしまっている場合はピンセットを使って取り除きましょう。保冷剤などで患部を冷やすと、刺された痛みが和らぎます。
呼吸が苦しくなったり嘔吐や下痢などの症状が出たりした場合は、アナフィラキシーショックの可能性があるためすみやかに病院を受診しましょう。特に2回目以降に刺された場合や、一度に何度も刺されてしまった場合は重篤な症状が出やすいため注意が必要です。
ツマグロスズメバチの巣の特徴
- 営巣は木や草むらの中が多い
- 初期の巣はとっくりを逆さにした形
- 中期以降の巣はマーブル模様の球形
営巣は木や草むらの中が多い
土の中や閉鎖空間を好むスズメバチも多いなか、ツマグロスズメバチは比較的開放的な場所を好み、木の枝や軒下、草むらなどの台風を避けられる低い場所に巣を作ることが多いです。
他の種類と比べてエリアは限定的ですが、生息地では街中や海辺でもよく見かけられます。
初期の巣はとっくりを逆さにした形
ツマグロスズメバチの巣の特徴としてもっともわかりやすいのは、初期段階に見られる巣の形状で、とっくりを逆さにしたような形です。
ここまでは女王蜂のみで営巣しますが、その後は卵を産みつけることで繁殖します。
中期以降の巣はマーブル模様の球形
夏以降になると、働き蜂が羽化してさらに巣を拡張していきます。
外皮が何層も重ねられたツマグロスズメバチの巣は、マーブル模様となるのが特徴的。その後は周辺の環境によって、形が変わっていきます。
ツマグロスズメバチの巣を見つけたときの駆除方法
ツマグロスズメバチを含むスズメバチは、毒性を持った針で刺される可能性があるため自分で駆除するのは危険です。
ここからは、ツマグロスズメバチの巣を見つけたときの駆除方法を紹介します。
役所に相談する
ツマグロスズメバチの巣を見つけた場合は、住んでいる地域の役所へ相談すると駆除につながる場合があります。
例えば、沖縄市は個人の敷地内に蜂の巣が遭った場合に、環境課で駆除可能なら対応してくれます。
駆除の代行以外にも、相談に乗ってくれたり補助金が出たりするケースがありますので、一度相談してみることをおすすめします。
※参考:ハチの巣を駆除してほしい|沖縄市役所
駆除業者へ依頼する
役所での支援が難しく、ツマグロスズメバチの駆除を業者へ委託する場合は「ハチ110番」の利用をおすすめします。
ツマグロスズメバチを含むスズメバチは11,000円(税込)から依頼が可能です。
電話での相談は24時間365日受付中のため、ツマグロスズメバチの駆除に困ったら、まずは気軽に事前見積もりの相談をしてみましょう。
※対応エリア・加盟店により記載の価格で対応できない場合があります
※巣の場所がわからない、取り出せない・高所などの特別な場合別途料金がかかる場合があります
ツマグロスズメバチに関するQ&A
ここからは、ツマグロスズメバチに関する疑問をQ&A形式で答えます。
Q. ツマグロスズメバチに毒性はある?
A. ツマグロスズメバチは毒針を持っています
こちらから手を出さなければ襲ってくることはない温厚な性格をしていますが、巣に近づいたり手で振り払ったりすると刺される可能性があります。
Q. ツマグロスズメバチの生息地はどこ?
A. ツマグロスズメバチは沖縄エリアに生息しています
世界ではアジア圏を中心に分布しているツマグロスズメバチ。日本では沖縄の宮古島をはじめとする一部のエリアでのみ生息しているといわれています。
Q. ツマグロスズメバチに刺されたらどうしたらいい?
A. ツマグロスズメバチに刺されたら以下の方法で対応しましょう
- 1.刺された場所からゆっくりと離れる
- 2.ピンセットなどで毒針を抜く
- 3.流水で毒を絞り出すように洗い流す
症状が悪化するようであれば、すぐに病院を受診してください。
スズメバチに関する記事をチェック
ツマグロスズメバチ以外のスズメバチの種類については、以下の記事でくわしく解説しています。
※記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年8月)に基づいたものです。
※画像は全てイメージです。
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