キボシアシナガバチの特徴は？毒性や駆除方法について解説

キボシアシナガバチはどんな蜂？

キボシアシナガバチは鮮やかな黄緑色の巣が特徴的な蜂の一種で、漢字では「黄星脚長蜂（キボシアシナガバチ）」と書き、体長は約12～18mmとアシナガバチの中では小型に位置します。うしろ脚が長く、胸部と腹部のあいだが絞られた体型となっています。

5月〜10月ごろにかけて活動が活発になり、沖縄を除く日本全国で、平野から低山地帯にかけて主に分布しています。

キボシアシナガバチの見た目の特徴

キボシアシナガバチは、全身が黒っぽい茶色です。

腹部側には茶褐色の帯があり、背中の後ろ側には黄色の細いラインが入っています。

キボシアシナガバチの活動時期

キボシアシナガバチの活動時期は5～10月です。

秋口に生まれた女王蜂は、1匹で越冬します。暖かくなる春頃から巣作りを始め、働き蜂が増えてくると、巣や群れが徐々に大きくなります。

キボシアシナガバチの幼虫

キボシアシナガバチの幼虫はサナギになる際に、鮮やかな黄緑色の繭（まゆ）を作ります。

キボシアシナガバチの幼虫のエサは、芋虫や毛虫です。働き蜂が捕獲し、肉団子状にしてから巣に戻って幼虫に食べさせます。

キボシアシナガバチの女王蜂

キボシアシナガバチの女王蜂は、働き蜂と比べ少し体が大きい程度しか違いがないので、見分けるのが難しいです。女王蜂はお腹に卵を抱えているため、若干腹部に膨らみがあります。

キボシアシナガバチの女王蜂は春先から巣を作り始めるので、4～5月に茶色っぽい大きな蜂が1匹でフラフラと周遊していたら、キボシアシナガバチ女王蜂の可能性が高いです。

キボシアシナガバチの見分け方

キボシアシナガバチは、体の色で見分けられます。以下のポイントを抑えると、ほかの種のアシナガバチと見分けやすいです。

キボシアシナガバチの見分け方

キアシナガバチとの違いは？

キアシナガバチは全体が黄色で、背中に模様があります。体長約18～26mm程度なので、キボシアシナガバチよりひと周り大きな印象です。

キアシナガバチはアシナガバチの中でも攻撃性が強く、毒性の強い針を持っているので見かけても刺激を与えないようにしましょう。

キボシアシナガバチの巣

キボシアシナガバチの巣は、鮮やかな黄緑色のサナギ室と、片側に向かって増築されるのが特徴です。

巣のサイズが大きくなると、巣の側面が反り返ります。

キボシアシナガバチが巣を作る場所

キボシアシナガバチは、葉の裏や木の枝など、比較的低い場所で巣を作ります。

サナギ室は約100個程度なので、巣の規模はあまり大きくなりません。

キボシアシナガバチの毒性

キボシアシナガバチの毒性は、ほかのアシナガバチに比べると低いとされていますが、むやみに刺激しないようにしましょう。

刺激を与えられると、キボシアシナガバチ自身や巣を守るために人を刺すことがあります。一度相手を刺すと仲間を呼ぶ習性があるので、見付けても振り払ったりしないようにしましょう。

刺されると赤く腫れ鋭い痛みを伴い、アナフィラキシーショックを引き起こすことも。万が一刺された場合は速やかに病院に行きましょう。

キボシアシナガバチに刺されたときの対処法

ここからは、キボシアシナガバチに刺されてしまった場合の対処法や症状、も併せて解説します。

とくに8～9月はキボシアシナガバチの動きが活発になるので、参考にしてみてください。

すぐに病院へ行こう

キボシアシナガバチに刺されたら、速やかに皮膚科を受診しましょう。

過去にキボシアシナガバチに刺されたことがある方や、蕁麻疹、発熱、呼吸困難などの症状が出た方は、直ちに救急車を要請してください。

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※画像は全てイメージです。
※記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果（2023年1月）に基づいたものです。