高いガス料金を少しでも安くしたい人必見!知っておきたいガス代節約術

気温が下がると、お湯を沸かすのにも、部屋を暖めるのにもエネルギーが必要です。給湯や空調にガスを使っていると、「冬のガス代が高いな」と困る方も多いでしょう。そこで今回は、ガス代を安くするコツを中心に、ガス代の相場、都市ガスとプロパンガスの違いなどもあわせてご紹介します。

本サービス内ではアフィリエイト広告を利用しています

  • 71409
  • 537
  • 1
  • いいね
  • クリップ

ガス代の相場(平均支出額)はいくらくらい?

ガス代の相場(平均支出額)は家族の人数によっても変わってきますが、ここでは最小単位となる一人暮らし(単身世帯)の料金を見てみましょう。

・年間(2016年度) 35,991円

季節別1ヶ月あたりの平均支出額は下記のとおりです。

・夏(4月~9月) 3,059円
・冬(10月~3月) 2,581円

自分が月々払っている料金と比べてみて、データのほうが安いと感じた方もいるでしょう。その場合、もしかしたらプロパンガス(LPガス:Liquefied Petroleum gas 液化石油ガス)を使っているかもしれません。ガス代は、ガスの種類によって料金が異なります。詳細については後述します。

都市ガスとプロパンガスの違い

ガスの種類には、都市ガスとプロパンガスがあります。都市部には、たいてい都市ガスの設備(ガス管)が整備されていますが、全エリアを網羅しているわけではありません。場所によっては都市ガスを引くことが難しいため、そのような地域ではプロパンガスが使われています。

都市ガスのおもな成分はメタン、プロパンガスはその名のとおりプロパンです。都市ガスは気体の状態でガス管から供給されていますが、プロパンガスは液体の状態でガスボンベに充填され、供給されます。

プロパンは空気よりも重いため、ガス漏れが起きた際に換気扇から排出されにくく、部屋の中に溜まった結果、事故につながる恐れがあるので、ガス漏れには注意が必要です。

都市ガスは、ガス管でつながっているので、ガス切れを起こす心配はありません。プロパンガスの場合も、残量をガス会社がコンピュータ管理し、ガスボンベの中身を使い切る前に交換しているので、ガス切れの心配がないのが通常です。プロパンガスで、しばしばガス切れを起こすことがあるようなら、ガス会社を見直すべきでしょう。

プロパンガスが高い理由

都市ガスは、2017年4月から都市ガスが自由化されるまで、使う会社を選べず、また各ガス会社が自由に料金を決められない「公共料金」でした。

一方、プロパンガスは自由料金で、各ガス会社がそれぞれ料金を決めることが可能です。会社ごとに、基本料金にも利用料金にも差があります。

プロパンガスを使っている世帯のほとんどは、「ガス管の設備がないためやむを得ずプロパンガスを使っている」という事情があり、それを逆手に取り、不当に高い料金設定をしている会社もあるようです。プロパンガスの小売業者は全国に約20,000店もあるため、優良なガス会社と契約したいものです。

プロパンガスの従量単価・基本料金を見直す

ご存じの方も多いかもしれませんが、初めにプロパンガスの料金がどのように決められているかについてご説明します。

毎月のプロパンガス料金=(基本料金+従量単価に使用量を掛けた金額)×消費税分1.08

上記の式で、月ごとのガス料金が計算されています。基本料金と従量単価が料金明細にはっきりと書かれていればわかりやすいのですが、プロパンガスの場合は従量単価や基本料金を記していない明細書が多いのが難点です。

従量単価と基本料金が明細書を見てもわからない場合、2ヶ月分の明細書を用意して計算する方法があります。

当月の明細のガス料金(税抜き):使用量20㎥で10,000円
前月の明細のガス料金(税抜き):使用量18㎥で9,300円

上記の数字さえわかっていれば、次にご紹介する方法で算出が可能です。まず、当月の税抜きガス料金10,000円を「使用量20㎥×従量単価+基本料金」と考えます。前月は「9,300円=18㎥×従量単価+基本料金」となります。

次に、当月の料金10,000円から前月の料金9,300円を引くと「700円」になります。そして、当月の使用量20㎥から前月分18㎥を同じように引くと「2㎥」となります。つまり、1㎥あたりの従量単価は「700円÷2㎥=350円」であることがわかります。

従量単価がわかれば、基本料金も算出できます。当月分のガス料金10,000円から、従量単価350円×20㎥を引くと「3,000円」になり、これが基本料金であるとわかりますね。ちなみに、前月分で計算しても「9,300円-(350円×18㎥)=3,500円」となります。

料金が高いプロパンガスの会社では、この従量単価と基本料金の設定によって価格を引き上げていることが多いとされています。ちなみに一般的には、従量単価が1㎥あたり400円を超えていなければ料金設定は適正であると言われますが、地域によってこの基準は変動しますので一概にそうとは言い切れないケースもあるでしょう。また基本料金は月に1,800円~2,700円ほどが適正と言われていますから、それに則って考えれば上記のご家庭の場合は「従量単価は比較的適正だが、基本料金が平均的水準より高い」と言えることがわかります。

もし、ご自宅が自由にガス会社を選べる一戸建て住宅などで「基本料金(または従量単価)が不自然に高い」と感じた場合は、ガス会社の変更を検討することも一案です。

高いガス代を少しでも安くしたい!節約のコツは?

ここでは、ガスにまつわるさまざまな節約方法をご紹介します。

ガス会社を見直す

節約の際には、固定料金から見直すのが効果的です。まずはガス会社を見直してみてはいかがでしょう。ガス料金比較サイトなどで比較検討しながら、よりよいガス会社に切り替えましょう。

キッチンのガスを節約する

キッチンで使用するガスの節約には、以下の方法が有効でしょう。

・1つの鍋で同時に調理できるものはまとめ、ゆで汁も活用する
・余熱を利用した「保温調理」を取り入れる
・鍋のふた、落としぶたを使うと火が通りやすくなる
・煮込み料理には圧力鍋や真空断熱鍋を使用し、長時間火を使わないようにする
・鍋の大きさに合わせて火力を適正にコントロールする
・火を通すのに時間がかかる食材は電子レンジを活用してガスの使用を控える
・炒め物、蒸し物、煮物の順でエネルギーを使うので、メニューを決める際に考慮する

・できるだけたくさん作って作り置きする
・洗い物にお湯を使わない

・鍋を火にかける前に、鍋底に水滴がないよう拭きあげておく

・料理に使うペットボトルの水は室温で保存しておき、沸騰に必要なエネルギーを減らす

「火力は強いほうがいい」と、鍋の大きさにかかわらずコンロの火をつねに強くしてしまうとかえってガスの無駄になることも。鍋の大きさに炎の大きさを合わせ、鍋底に炎の先端が触れるか触れないかの「中火」を保って加熱する方法が最も効率的と言われています。また、芋類など加熱に時間がかかる食材の下ごしらえは電子レンジを使用する方法に切り替えたほうが、電気料金との兼ね合いを考慮しても経済的でしょう。

お風呂のガスを節約する

「契約上ガス会社を乗り換えることは難しい」「アパート暮らしだから、簡単にガス会社を変えられない」という方の場合、ガスの使用方法で毎月かかる料金を節約することが1番の近道でしょう。

ご家庭でガスを最も使用するのは「ガス給湯を使用している場合」でしょう。逆に、給湯にガスを利用していないご家庭はプロパンガス利用であっても料金は低く抑えられているケースが多いはずです。そして、給湯設備で最も燃料を使用する使い方と言えば「入浴・シャワー」であると考えられます。ここでは、お風呂とシャワーの使い方しだいでプロパンガスの料金を節約できる方法を詳しくご紹介します。

【お風呂の場合】
・給湯温度を1~2度低めにする
・お風呂に溜める水量を少なめにする
・追い焚きの使用を控え、注水でお湯を溜める
・こまめに浴槽のふたを閉める、お湯に浮かべる保温シートを使う

・家族が多い場合は、なるべく追い炊きしないで済むように立て続けに入浴する

・うっかりお湯を出しっぱなしにしないよう、お湯はりグッズを使う

お風呂でガスを最も多く消費する使い方は「追い焚き」であると言われています。水道料金との兼ね合いを考慮しても、お風呂に1度入ったらそのお湯は洗濯などに流用してその都度お湯を新しく溜めて入ったほうが経済的であるとされています。

【シャワーの場合】
・節水シャワーヘッドなどでシャワーの流量を少なくする
・シャワーの出水時間を計って「1回5分まで」などコントロールする
・お風呂のお湯で身体を流すなど、シャワーの利用を控える

お風呂を沸かすときにガスを使用することに加え、シャワーを使用すればそのお湯を沸かすためさらにガスを消費することになります。シャワーを使いすぎないようにすることでも、ガス料金の節約につなげられるでしょう。

その他の節約のコツ

暖房にもガスを使っている場合は、暖かい服装をし、料理に生姜や唐辛子など身体を温める食材を取り入れ、空調の設定温度を低めにしましょう。また、口座振替割引の利用や、クレジットカード払いでポイントがつくなど、支払い方法を工夫することで節約になることもあります。

まとめ

今回は、高いガス代を節約する方法を中心にご紹介しました。プロパンガスを利用している場合は特に、不当に高い料金を払うことのないように、よく比較検討しましょう。ガス代節約のコツは、いずれも簡単に実践できる方法です。ぜひ参考に、日々実践してみてください。

  • 71409
  • 537
  • いいね
  • クリップ
コンテンツを違反報告する

あなたにおすすめ

関連キーワード

関連アイデア

カテゴリ

このアイデアを投稿したユーザー

暮らしに関するお役立ち情報お届けします。節約や子育て術、家事全般、お掃除や収納の詳しいテクニック、ペットとの快適な暮らしのヒントなど、生活に役立つ情報を見つけて…

LIMIA 暮らしのお役立ち情報部さんの他のアイデア

生活の知恵のデイリーランキング

おすすめのアイデア