古びてゆくことこそ、素晴らしい。
「アンティーク風」「古材仕上げ」ではなく、真に月日を刻めるものを選りすぐる。
夜更けに聞こえる躯体のきしむ音。腰壁の木片には割れ目が増え、白太だったはずの木がぼんやりと灰色を帯びてゆく。
ご家族が住みはじめて約半年、お住まいは常に変化しつづけています。「古そうな仕上げ」ではなく、本当に歳月を重ねたものだけが宿す奥深さを何よりも大切に、家づくりをされました。古材であれば、実際に誰かの手で使い込まれたものを。新品ならば、使うほどに味わいの増してゆくものを。
「この家は建っているけど、完成ではない」とご主人様。使い込むほどに、時間が経つほどに、馴染んで溶け込んでゆく暮らしはどこまでも心地よく、次なる変化はどこにどんな風に訪れるのか、ご家族もお家も待ちわびているかのようです。
スイージーのウッドワン