市街化調整区域のエッジを狙え

とっておきの立地条件を手に入れる裏技

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家を建てるための土地を探している人は、市街化区域とか調整区域という言葉を聞いたことがあるかもしれない。
上の写真は、ちょうど市街化区域と調整区域の境目にある敷地の様子である。この二つ、いったい何が違うのだろうか。

これは、兵庫県の「都市計画区域図」である。
このなかの、ピンクが「市街化区域」 緑が「調整区域」 茶色が「未線引き」 となっている。

街中はピンク=市街化区域
ちょっと田舎は緑=市街化調整区域
めっちゃ田舎は茶=未線引き
超田舎は白=都市計画区域外

ザックリ言うと、
ピンクは 「どんどん建物を建てましょう」
緑は 「建物たてちゃダメ」
茶色 「建てたかったら建ててもいいよ」
白は 「お好きなように」
という意味。

この構成はだいたいどこの都道府県でも同じだが、大阪府には「茶」や「白」はない。
だから、都市部の周辺部 いわゆる郊外で土地を探している人は注意しないと、「安い!」と思って買ったら 市街化調整区域で家が建てられない なんてことがある。

ただし、上の写真のように、うまいこと調整区域に隣接している市街化区域の土地が見つかると、すごい特典がある。
将来にわたって、隣に建物が建つことがない。

まあ色々例外はあるのだが、ここでは割愛して、とにかく、いきなりマンションが建って日が入らなくなったとか、緑の景観がコンクリートに早変わり という心配はほぼない。

撮影:平野和司

この写真の敷地は、調整区域なのだけれども条例で家を建てられるようにした区域である。ときどきこういう場所もある。
通勤時間をちょっと頑張れば、住宅地なんだけれども、鳥のさえずりとともに別荘気分で暮らすことができる。

ちなみに、調整区域との境目には、地盤の良い場所が多いのもメリットのひとつ。ここであげた二つの敷地とも、地盤はとても良かった。
もちろん全てではないし、逆に地滑り地域などもあるので 事前の調査は必要だ。

便利が一番の人は文句なしに市街化区域のど真ん中を狙うべきだけれども、自然環境を楽しみたい方はこうした調整区域とのエッジを狙うのも面白い。

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国産の木の家に魅入られた建築家です。設計デザインだけでなく、構造計算から木の産地への案内まで、木の家に関することはオールインワンでやってます。

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