"シンプル&ベーシック"リノベ。でもクオリティと実用性がスゴい☆

一言でリノベーションといっても千差万別。せっかくだからと個性を出し過ぎちゃうのも考えものですが、例えばお子さんがいるファミリーの場合、逆にそんな理由で保守的になってしまうこともあるのではないでしょうか? それはそれで勿体ないですよね。今回はあるご家族が実現した”好きなコダワリ満載!でも実用面も考慮したベーシック”な良いトコ取りリノベーションをご紹介しましょう。

howzlife

「実用を考慮したシンプル」と「個性を表現するコダワリ」は両立できる!?

近年、中古の分譲マンション、アパートなどの空室率上昇の対策としても効果的と言われているリノベーション。なかでもDIYは人気ですが、一般的に考えるとやっぱりプロに頼むのが賢明なのはもちろんですよね。全体のテイストから使う素材、造作家具のデザインなども自分好みにオーダーできてしまうフルリノベーションはやっぱり憧れ。特に最近では幅広い対応と高い技術で、新築同様のリノベーションですら可能になっていることから更に注目度が増しているようです。テイストだって、インダストリアルから北欧風、ナチュラルテイストと好きなように自由に造り込めちゃうわけですから、人気がうなぎ上りなのも納得です。

色々出来ちゃうとなると、せっかくだからと思いっきり好きなテイストでお部屋をリノベーションしたいな、なんて個性的なアイデアを妄想するのって楽しいものです。でもちょっと待って。それも独身ならばいいかもしれません。でもお子さんがまだ小さいファミリーの場合、これからきっと生活サイクルがめまぐるしく変わっていくのではないでしょうか。お子さんが大きくなった時にあまりに個性的過ぎると困る時も出てくるでしょうし、個別の部屋も欲しくなるとなると奇抜な間取りはなかなか難しくなってきます。

とはいえご夫婦のお好きなテイスト、雰囲気をまるまる諦めてしまうとなっても少し残念ですよね、そう、折角のリノベーションなのですから、プレーンでシンプル、でもそこに自分達の好きなテイストも盛り込んだっていいじゃないですか! 今回は、そんな両得なリノベーション事例を是非紹介してみたいと思います。

4人家族が生活しやすく、なおかつ飽きのこない生活空間を目指して

Hさんファミリーはお子さんが2人いらっしゃる4人家族。旦那様は転勤族でご結婚されてからも6〜7回は引っ越しをされた経験があるそうです。そんなHさんですが、上のお子さんが小学校に上がるのを機に、今回リノベーション前提で中古マンションを購入したのだそうです。そんなご夫妻の目指したリノベーションは、素材や細部にはコダワリつつも、シンプル&ベーシックで全体を纏めた「高品質で飽きのこない、10年先を見据えたリノベーションプラン」だったのです。

施工を担当したhowzlifeをチョイスした理由を伺ってみると…
「シンプルだけど、特にどこに何を使うか、なども含めた素材感にはコダワリたかったんです。自社で全体の施工はもちろん、造作家具まで扱っていらっしゃるhowzlifeさんならそういう細部まで含めたオーダーの相談にのって頂けると思いました。あとは価格的な納得感もあったのですが、きっとそれもほぼ全て自社施工だから、というのもあるからなんでしょうね。そしてなによりデザイナーの南部さんを始め、スタッフの皆様がとても真摯に細かいところまで考慮して頂いて、細かい提案なども沢山して頂けたので本当に満足しています。子供達もとても気に入ってますね」

そんなHさんファミリーが大満足しているのというコチラのリノベーション。シンプルで実用的、でもコダワリが満載の飽きのこないリノベーションとは一体どんなものなのでしょうか。

ウッド、ステンレス、モルタル…素材感を大切にシンプルコーデ

コの字上にレイアウトされたリビングダイニング。ダイニングテーブルを交点としてそれぞれリビング、キッチンという間取りとなっています。シンプルでスッキリとしたコーディネイトですが、実は様々なコダワリが隠されているのです。

Hさん宅のハイライトといえば、なんといってもリビングダイニングです。一見、ホワイトの壁と無垢材を使ったフロアがナチュラルテイストを醸し出す、たしかにベーシックなスタイルのように見えますが、実はそこここにご夫妻のコダワリが詰まっているのです。

例えば奥様のコダワリテーマが素材。それはウッドとステンレスとモルタルだったのだそうです。例えばフロア。全面的にオーク材を使用していますが、エントランスからリビングを一直線で繋ぐ廊下はヘリンボーンで、その他の面には乱貼り(通常の貼り方)という使い分けが目を引きます。同じ材質でも使い方で変化を持たせるというアイデアがセンスバツグン! また、キッチンエリアにステンレス製システムキッチンとモルタル風フロアタイルを採用することでインダストリアル風味も加味することに成功しています。更にはリビングダイニングとはフロアに段差を付けることでセパレート感も追加。この辺りのアレンジはデザイナーの南部さんの手腕なのだそうですが、シンプルなものを巧みにアレンジするのって実はなかなかに難しいもの。howzlifeならではの、お洒落さと使い勝手を両立するリノベーションスタイルが見事に活かされたポイントです。

サンワカンパニーのアイランド型システムキッチンを採用しつつ、後ろ側にも調理スペースを設ける事で二列型キッチンとしています。このステンレスの風合いも奥様が求めたコダワリポイントです。

キッチンの奥側にはパントリーも設置。食器や様々な調理器具をここに収納することで、見えているキッチン部分をスッキリと見せることに成功しています。

エントランスからリビングまでを貫く廊下部分はオークの無垢材をヘリンボーンデザインで敷き詰める。

リビングダイニングとキッチンのフロアには段差を付けています。

さてご主人様のコダワリ、というかご希望がお仕事をするスペースと、対照的にゆったりできるリビング、だったそうですが、もちろんそれもしっかり実現させています。特に良いアイデアなのでは、と筆者的にも大変気に入ったのが、キッチンからダイニングに連なる壁側に造作設置した壁面作り付けの長デスク。ちょうどダイニングテーブルの背面に位置するように配置されており、ご主人様のお仕事スペースとしてはもちろん、食卓を囲む際の配膳時にも便利な作業机として、そしてもちろんお子さんのお勉強スペースとしても活用できるようになっています。加えてその面の壁面のみグレーのクロスを採用することで、全体のホワイトとのマッチングで対称的なアクセントとなっている点も見逃せません。

またもう一つのご希望のリビングエリアもしっかり確保。お二人のコダワリテーマをしっかりと内包しつつもシンプルで機能的なリビングダイニングエリアとなっているのです。

壁面に作り付けた長デスク。仕事机を始め子供の勉強机、作業台など多目的に使用できるような機能を持たせています。また、この壁部分のみグレーのクロスにすることでリビングダイニング全体のアクセントとしています。

リビング部分はシンプルに白壁に作り付けの棚とテレビのみを設置。ゆったりとくつろげる空間としてたっぷりとしたスペースを確保しています。

スビングスペースには南青山のフランネルソファにて、デザインはもちろん、サイズや使い勝手まで考慮して選びに選んだソファが。リラックスできる、ご主人お気に入りのスペースなのです。

細部にコダワることで、ベーシックな中にも上手に個性を取り入れる

さらに、奥様のコダワリが反映されているのははこれだけではありません。オーク材をメインで使用する中で、リビングダイニングに通じるドアのみアクセントとしてアルダー材のドアをチョイス。オークよりも木目が濃く浮き出たダークな色合いは、明るくナチュラルなリビングの中で、ステンレスキッチンとともに非常にいいスパイスとなっています。

またお子さんがいるご家庭ならではの悩みを解消すべく、拡張させたエントランスもポイントのひとつ。大容量の靴棚に様々な遊び道具を収納する棚。そしてその奥には収納も。モルタルのフロアを取り入れてさり気なくインダストリアルを盛り込んでいる辺りも流石のコダワリなのです。

リビングエリアとエントランスを区切るドアのみアルダーを使用したものをチョイス。全体をナチュラルテイストのオーク材で纏めている分、ダークな色合いのアルダーが引き立ちます。

たっぷりとしたスペースを確保したエントランスには。壁一面を占有する靴棚を設置。家族4人分の靴を収納できる容量を確保しています。

靴棚のあるエントランス反対側にも収納や棚を設置して、モノを置けるスペースをたっぷりと確保。お子さんがいらっしゃるご家庭の場合、玄関口の広さと収納力がポイントになってくるのです。

インダストリアルといえば実は洗面所にも一工夫。ドライな印象を与えてくれるタイル地のクロス貼りは参考にしたいセンスフルなポイント。ベーシックな実用性も考慮し、全体の統一感を壊さない程度のちょっとした遊びに止めているのが好印象なのです。またお家の至る所にあるスイッチのカバーも既製品ではあるものの、キッチンとコーデしたステンレス調のものをチョイス。全体をプレーンにまとめている分、しっかり細部にコダワる。それこそが飽きのこない”シンプル”さに繋がっているのです。

ドライな印象を与えてくれるタイル地のクロスを使った洗面台。ちょっとしたアイデアですが、洗面所らしい清潔感を加味させてくれるタイル柄はオススメですね。

スイッチのカバーも全てステンレス調のものへ変更。ちょっとした細かい部分ですが、こういった部分にコダワルことで全体の統一感がグンと増すのです。

既存を生かした間取りBefore→After

Before

After

大きく変更した間取りはキッチン廻りのレイアウトとエントランスのスペース拡張。そして子供部屋の部分。可能な限り既存の間取りを活かしたことでその分、金額が抑えられているとのこと。


良いリノベーションとは、先々の”生活”まで見据えたうえでの「個性の演出」

いまや個性的なスタイル、テイストがそれこそ選び放題なリノベーションですが、5年後、10年後を考えた時に極端なテイストはどうかな…と二の足を踏んでしまうという方も多いのではないでしょうか。特にファミリーの場合はなおさらです。お子さんの成長に合わせて生活様式が変化していくのが予想できるからこそ、なるべくプレーンに、ベーシックに、と考えるのももちろん頷けます。でもそこで全てをあきらめる必要はないのです。このHさん宅のように、先を見据えているからこそのベーシックを徹底しつつ、取り入れる要素をしっかり厳選して、細かい部分で自分らしいコダワリを反映させることだって出来るのですからね。

そしてそれは、それこそスイッチのカバーから細部のオリジナルな仕上げに至るまで、フルオーダーでしっかり対応してくれ、なおかつ施主の側に立った現実的な提案もしてくれるhowzlifeならではの、いわば”ホスピタリティ”があってこそ。お部屋を飾り立てるだけが”リノベーション”ではないのです。施主の個性を取り入れるのはもちろんですが、それに加え、日常に根付いた実用性、そして時を経て変化していく生活、その全てをちゃんと見据えた末に”良いリノベーション”というものが実現するのではないでしょうか。

☆この物件の全容が見れるムービーはこちら☆
↓↓

Text:藤川経雄
Photo:塩谷佳史
Movie:小久保直宣(LIMIA)

面積 :80㎡
築年月:2002年竣工
形態:フルリノベーション
間取り:2LDK→2LDK+S
リノベ価格:800万円(税別)

設計・施工:howzlife

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