セルフリノベーションでかけがえのない家作りを実現するポイントと7事例
ご訪問ありがとうございます。
家作りに妥協はしたくない。戸建てであれ、マンションであれ、そう思う人が大半でしょう。
DIY人気も手伝って、住まいづくりに手作り感を求め、リノベーションに魅力を感じる人は多いもの。
ここでは、セルフリノベーションのメリットデメリットと共に、トライしてみたくなるセルフリノベーション事例をご紹介していきます。
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1. セルフリノベーションとは
リフォームとリノベーションの違い
セルフリノベーションを説明する前に、今一度、リフォームとリノベーションの違いを確認しておきましょう。
リフォームとは、キッチンやバスルームなどを新しくして、新築時と同じような機能・状態に戻すことをいいます。古いキッチン台をとりはずし、新しいものに差し替えたり、バスタブを替えたりするものをイメージするとわかりやすいでしょう。
対して、リノベーションは、機能や価値を高めるための改修を施して、快適な暮らしへ導くために手がける工事で住まいを再生することです。
本格的なリノベーションは、構造体はそのままに、間取りから大きく変更したり、キッチンやバスルームの位置を変更したりすることも多く、中古マンションを購入し、ライフスタイルに合わせたリノベーション計画を立てて施工するパターンのほかに、リノベーション済の物件として販売されるものもあります。
セルフリノベーションとは
リノベーションは住まい全体の設計、施工を専門家によってプランニングします。面積や条件によって異なりますが、費用はそれなりにかかります。
ここで注目されるのがセルフリノベーションです。これは文字通り、設計や施工、仕上げを自らの手で行うことをいいます。昨今のDIY人気も手伝って、自分たちで暮らす空間作りを自分たちの手で手がけたいという考え方は広く浸透してきました。
どう暮らしていきたいかという住まいづくりの基本に寄り添いながら、予算や時間に合わせてトライできるのがセルフリノベーションなのです。
2. 自分でつくることのメリット
セルフリノベーションのメリット、魅力とはなんでしょう。
家作りの過程を楽しめる
料理好きな人は、食べる楽しみ(または食べてもらう楽しみ)に加え、作る工程も楽しむように、セルフリノベーションなら家作りの過程を楽しむことができます。手間をかけることで、より愛着のわく家に住めるようになることは間違いありません。
家族で参加できる
家族がDIYに参加できるのもセルフリノベーションのよいところです。壁を塗ったり、壁紙を貼る作業は、小さいお子さんでも部分的に参加することができます。
多少、出来に満足いかない部分が出たとしてもそれ自体が思い出になりますし、暮らし始めてからの愛着が湧くので、家を大切に使いたいという気持ちが醸成されます。
費用を抑えることができる
リノベーションにかかる費用は、設計費、材料費、人件費があります。セルフリノベーションにすれば材料費以外の設計費、人件費がかからないため、大幅に費用を抑えることができます。
素材や色を自由に選べる
これは、専門家に頼んだ場合も多くの素材や色から選ぶことができますが、材料費の面から主な取扱メーカーから選ぶことを推奨される場合もあり、それ以外だと費用がかさむ場合があります。セルフリノベーションならはじめから終わりまで、自由に選べる点が魅力です。
3. デメリットも把握しておこう
時間がかかる
プロに依頼するのと異なり、セルフリノベーションは時間がかかることが最大のデメリットです。
仕事をしながら手がけることがほとんどですので、作業は週末しかできないとか、天候に左右されてさらに時間がかかる、子供の行事と重なるなど、予定通りに行かないことが出てくることも考えられます。あらかじめ時間をかけて気長に手掛けていくことができるかどうかが見極めポイントといえるでしょう。
気力・体力が必要
計画段階ではやる気に満ちていたとしても、いざ始めてみたら思ったようにうまく出来ない、家族の協力が得られないなど、つまづくことがあるかもしれません。仕事ではないだけに、モチベーションを保ち続けるのが難しいと感じることもあるでしょう。
また、天井や壁に塗料を塗ったり、壁紙を貼る作業、木材を切ったり運んだりするのは、想像以上に体力を必要とします。
怪我のリスクがある
電動ドライバーやノコギリなど普段から使い慣れていれば問題ないかもしれませんが、取り扱いに危険を伴う工具使いで、怪我をする恐れがあることも忘れてはいけません。出来る範囲を見極めることも重要です。
こだわりすぎてコストがかかる
知識不足やこだわりすぎるあまり、材料費がかさみ、必要以上に費用がかかってしまう場合があります。事例やノウハウを調べて相場やヒントを得るなど、情報をとりながら進めていく必要があるでしょう。
4. セルフリノベーションでやってはいけないこと
セルフリノベーションでやってはいけないことを予め把握しておきましょう。
ガス・電気工事は資格が必要です。資格なしで行うことは違法となります。コンセントの増設やキッチン設備の交換工事は専門家に依頼しましょう。
また、建物の構造によって、壊してよい壁かいけない壁かなど、建物の耐震や強度にかかわる問題があるので、無許可で進めるのは危険です。また、柱や梁を切断するには建築基準法にしたがい、建築申請が必要となります。
こうした諸条件がありますので、プロに相談できる窓口を活用したり、部分的にプロと連携をはかりながら進めることが好ましいでしょう。
また、マンションの場合は共有部分である玄関ドアやバルコニー、躯体には手を加えることはできません。管理規約で床はカーペットのみとされている場合はフローリングに変更することもできませんので、あらかじめしっかり規約を確認しましょう。
5. セルフリノベーションのための準備
セルフリノベーションのために必要な道具を準備しましょう。施工する内容によって用意するものは異なりますが、以下は揃えておきたい道具です。
DIYで収納を作ったり棚をつけたりする場合
インパクトドライバー、電動ノコギリ、計測用具など
床や壁を塗ったり、張り替えたりする場合
養生シート、養生テープ、ハケ、ローラーなど
軍手やゴム製手袋、作業用の汚れてもいい洋服など、汚れやケガから身を守るための準備も怠らないようにしましょう。
6. DIYで実現した住まい事例
壁の塗装でセルフリノベーション
玄関の壁を漆喰で塗装したり、好みの色でペイントするのは、セルフリノベーションの中でも人気のメニュー。漆喰や珪藻土は塗りムラも味になるので、子どもと一緒にトライする例も多いようです。目立たない場所に記念で家族の手形を取るなど、個性が出る仕上がりが期待できます。
アクセントウォールとして部屋の一面だけを塗装する場合なら、色選びから楽しめます。飽きたらまた塗り変えればいい。そんな発想を持てるのも、セルフリノベーションならではでしょう。
写真は寝室スペースとの仕切りでもあり、子どもたちが遊ぶリビング側の側面を黒板塗装した事例。お子さんのいるご家庭では、黒板塗装は特に人気です。自由にお絵かきしたり、勉強スペースに採用してもいいでしょう。
壁紙張りでセルフリノベーション
ビビットな柄がアクセントになる輸入壁紙や、ホテルライクな空間を作れるラグジュアリーな色柄など、国産も輸入もさまざまなタイプが豊富に揃う壁紙も人気です。柄合わせなど、細かい技術を要する場合があるので、事前にワークショップなどで体験してみてからトライするのがオススメです。
床張りでセルフリノベーション
リノベーションで床をフローリングにする事例は多いですが、なかでも憧れを抱く人が多いのがヘリンボーン床。板張りは緻密な作業のため、工賃が高くなる場合がありますが、セルフリノベーションはそれをクリア。
また、もっとカジュアルに床を張り替えるならクッションフロアがおすすめです。プリント技術の向上で色や柄の種類も豊富なので、お気に入りを見つけてください。
ドアをセルフリノベーション
玄関ドアはマンションの場合、共有部分にあたるので取り換えは出来ませんが、内側の塗装や室内の部屋扉はセルフリノベーションできます。計測は必要ですが、ドア自体をショップで購入して、塗装し直して設置するのもいいですね。ドアノブなど、こだわりたいパーツを探すのも楽しそうです。
窓をセルフリノベーション
窓枠自体は取り替えることが難しい場合がほとんどですが、ガラス風シートでレトロ調に仕上げたり、枠をつけて二重窓風にアレンジするなど、楽しみ方はいっぱいです。
タイルでセルフリノベーション
タイル貼りもセルフリノベーションが可能です。玄関に敷き詰めるタイル、キッチンの作業台や立ち上がりなど、部分的に貼るのもいいでしょう。根気のいる作業ですが、近年はシート状のタイルも販売されています。
収納棚をセルフリノベーション
収納スペースを増やすために、DIYする事例も増えています。女性のDIY人気も伸びを見せているため、オシャレさと使い勝手にこだわった収納スペースを作ることもできます。
7. まとめ
セルフリノベーションについて事例と共にご紹介しました。手をかけて生み出した、世界に一つの住まいを叶えてくれるのが、セルフリノベーションの最大の魅力と言えそうです。出来る範囲をしっかりと見極め、欲張りすぎず、コツコツ取り組むことをおすすめします。
また、ワークショップなどがあれば積極的に参加して、楽しさもハードさも体験しておけば、無理なく楽しくセルフリノベーションを手がけられます。
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築20年のマンションをリノベーション-素材にこだわる家づくりakiko maeda