買い物依存傾向を改善するためのたった1つのコツ

お片づけの仕事をしていると時々「この方は買い物依存傾向にあるかも」と思われる方がいらっしゃいます。見分けるポイントは3つ
1)値札がついたままの洋服や開けた形跡のない包装されたままの品物、通販で購入したまま開梱されていない段ボールが数点以上ある。(つまり買ってから1度も使っていない、着ていないということ)
2)やたら収納用品や掃除用品がある。複数台の掃除機を持っている。
3)本や日用品、食品など気がつかないうちに2重買いしているものがある。賞味期限切れの食品・食材が多数ある。

モノを捨てられないがゆえにモノが増えている人やモノをため込んでいるひととはまた違うタイプです。その傾向を改善する方法をお伝えします。(注:私は依存症などの専門家ではないので、あくまでも片付けが苦手、かつ買い物をしすぎているのでは?と思われる方についての発信です。なので買い物依存傾向と書いております。心配な方は専門機関をお尋ねください。)

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買いすぎはどんな心理から来ているのか?

買い物依存傾向の方の家には1つの商品がいろいろなところに紛れ込んでいるのが特徴です。ゴミ袋が玄関にあったり、サニタリーにあったり、キッチンの中でも上の棚の中にあったり、シンク下にあったり・・・。集めてみると一目瞭然。そもそもこのビニール袋はどうしてこんなにあるのでしょうか?実はその理由は人それぞれなのです。「100均一のお店に行くとつい買う」だったり、「用途に合わせて大きさの違う数種類のビニールを買う癖がついていて、家に在庫があるのかどうか忘れて買ってきてしまう」「お買い得だと手が伸びてしまう」驚いたのが「子供が小さいのでコンビニのトイレをよく使わせてもらう。その時に使わせてもらったお礼としてビニール袋を1袋買うようにしている」という礼儀正しい気持ちから買っている方もいました。が、実際にビニール袋をどれだけ使うのでしょうか?しかも、そういう方の家にはスーパーやコンビニなどでの買い物の時にもらったビニールもわんさかあったり、エコバッグもたくさん所有していたりするのです。要するに「手軽さからくる意識のなさ」から買いすぎてしまうのかもしれません。また高齢者の場合はいつも買い物に行けないからという「不安」「恐れ」からだったり、昨今の震災で品不足を感じた方は「備蓄品として買う」だったり、仕事や家庭での「ストレス」解消から買い物に走る人も多々います。特に女性は日々食材などを買うことが多い為、モノを見る機会が男性より増えがちで、その分値段は安いものでもたくさん買い込んでしまう傾向にあります。昨今の便利なネット通販の普及で買い物依存傾向の方は増えていると言われています。

Machi kawasaki

買い物依存傾向の何が問題か?

私自身はライフオーガナイザーという仕事をしており、人それぞれの価値観は違うということが前提です。なので「買い物依存傾向」の方は買い物をすることで何か自分にとっての欲求を満たしていると思うので、それはそれで経済効果もあるし、一概に買い物しすぎることはいけない!とは思いません。そのあたりは普通の片付けの方とライフオーガナイザーとの考え方の大きな違いでしょう。ただ・・次の3つの状況に当てはまる場合はやはり「買い物依存傾向」を改善する必要性があると思います。
1)買い物依存傾向にあることで日々の生活の質が落ちている。つまりモノが収納しきれずに床にも廊下にもあふれている。特に水回り(キッチン・洗面・お風呂・トイレ)の一部が故障したまま、または使えなくなっている。
2)買い物依存傾向にあることでお金のやりくりが厳しくなっている。またはリボ払いの残高が50万円近くになっている。最悪高利のローンの返済をしている。
3)買い物依存傾向にあることで家族関係、友人関係などの人間関係が悪化している。買い物しすぎることで特に夫婦関係が悪化している場合は要注意。カウンセリングに行くことを考えてください。
以上の場合は、かなり重症と思われるので1つでも当てはまる方は早急に対策を考えてくださいね。表面上に現れにくい部分でもあります。日本人は片付けの状態も最悪の状況になるまで後回しにしがちですから。今ならまだ大丈夫!かもしれません。

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自分が買い物依存傾向にあると思ったら

自分が買い物依存傾向にあると思ったら・・・・まずは「ここはまずい!」という部分のターゲットを決めて、全部集めることです!つい買いすぎてしまうもの。下着、ハンカチ、靴下、ネクタイ、小物、宝飾品、バッグ、靴。洋服全体はすぐには厳しいのでタンクトップやTシャツだけとか。

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同じ種類のものを一箇所に集める

そうです。「同じ種類のものを一箇所に集めること!」それこそ「買い物依存傾向」にある方がすべきたった1つのコツです。
例えば、すると・・・自分が持っている「本当の数」がわかるのです。そう、「買い物依存傾向」にある方は1つ1つに目がいっていて全体を把握できていません。目の前のモノへの欲求で買ってしまうのです。把握すべきは「認識できる数」です。予備のストッキングを50足持っていたワーキングウーマンがいました。仕事上欠かせないものですが、果たしてそれを使い切るのに何ヶ月かかるでしょうか?そのサイクルを知ってから買い物すればいいのです。買い物依存に走らせる原因を断たなければダメというのはあるかもしれません。でも同じ種類のものを集めて数えて把握してから「どうしてこれをこれだけ買わなければ満足できないのだろう」とじっくり考えて欲しいのです。仕事のストレスからきているとわかったら、それはそれで対策が考えられます。まずは同じものを一箇所に集めてみてくださいね。今の現実を知ること、そして対策を考えること。1人では難しい時は私たちライフオーガナイザーがお手伝いします。そして客観的にご自分の癖を見つめ直してみませんか?

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【世界で一番帰りたくなる家】を作ります!埼玉県和光市在住ライフオーガナイザー&くらしダウンサイザーかわさき真知。ねこ4匹と家族とのくらし。選択理論心理士、WGI…

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