柏餅や桜餅についている葉っぱは食べるもの?食べないもの?

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柏餅や桜餅についている葉っぱは食べるもの?食べないもの?

春先にかけて食べる機会も多い桜餅と柏餅。似ているようでその出自はまったく異なるのだが、やはり気になるのはそれぞれのお餅を覆っている葉っぱの存在。これはいったい食べるべきなのか?それとも外して捨ててしまうべきなのか?食べるたびに悩んでしまう人も多いことだろう。この葉っぱはそもそもなぜ付いているのか、食べてもいいのかどうかをまとめてみよう。

1. 柏餅と桜餅、それぞれの違いとは?

葉っぱが食べられるかどうかを考えるまえに、まずは柏餅と桜餅の違いについて明確にしておこう。

まず桜餅だが、じつは関東と関西では異なる物が食べられている。関東では小麦粉を水とあわせて薄くのばして焼いたものに餡をつつむ。いってしまえばクレープの要領で作られているのが特徴。関西ではもち米を蒸してから乾燥させて砕いた道明寺粉を、さらに再び蒸して着色したもので餡をつつむ。つぶつぶとした食感が特徴だ。和菓子の世界では関東風のものを長明寺、関西風のものを道明寺と呼んでいる。どらちも塩漬けの桜の葉で覆う点や桜色をしている点ではおなじだが、根本的には別のお菓子だといっても過言ではないのだ。

一方の柏餅は上新粉を使った餅で餡をつつみ、柏の葉でおおったものだ。柏の葉は新芽が出るまで葉が落ちないため、子孫繁栄の縁起を担いで端午の節句に食べられるお菓子として知られている。しかし、こちらもじつは関東と関西では文化の違いがあり、柏餅を食すのは関東のみ。関西では中国から伝わったとされる「ちまき」を食すのが一般的となっている。

2. 桜餅と柏餅、気になる葉っぱはどうする?

桜餅は関東風・関西風ともに桜の葉が、柏餅には柏の葉が巻かれているのだが、これを食べてしまうべきなのかどうか悩む人も少なくないだろう。そもそも、なぜ葉っぱで巻かれているのだろうか?

桜餅に関しては、桜の葉でつつむことで特有の香りをお餅につけつつ、乾燥を防ぐ効果があるといわれている。桜の葉は傷みやすいため塩漬けで加工されたものが使用されるのが一般的だが、塩漬けにすることで食べても違和感のない状態にはなっているので、食べることも可能だ。

柏餅における柏の葉は、保存容器のない昔において、その丈夫さからお皿や保存道具として使用されていたといわれている。基本的には塩漬けされていない葉っぱが使われるが、柏の葉は硬さもあり決して美味しいものではないので、食べることは難しいだろう。

いずれにせよ、柏餅や桜餅をつつむ葉っぱを食べるか食べないかというのは一般的に定まったルールはない。特に桜餅の塩漬けの葉に関しては人によっては食べるのがふつうだと思っている人も多いかもしれない。

3. 茶席のマナーでは?

一般的に食べても食べなくてもよいとされている桜餅の葉っぱだが、じっさいに茶席のマナーとしてもどちらでもよいといわれているようだ。しかし、黒文字を使って上品に桜餅を食べるような機会があれば、そのときはぜひ葉っぱも一緒に切って口に運んでみて欲しい。

塩漬けされた風味豊かな桜の葉がアクセントになって桜餅の味わいがよりいっそう引き立つはずだ。桜餅は和菓子の中でも黒文字で食べるのが難しいといわれているのだが、ポイントは優しくふんわりと切っていくこと。そうすることで餡子が皿にこびりつくことなく綺麗に食べることができる。

結論

桜餅や柏餅をはじめとした和菓子の文化は日本人であっても意外とその出自を知らないことも多い。実際に関東と関西でそれぞれ食べられているものが違うという事実は意外と知られていないのではないだろうか?そんななかで、お餅をくるんでいる葉っぱがついている理由や食べられるのかどうかを考えるのは、和菓子の理解を深めるための1歩になることだろう。

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オリーブオイルをひとまわし編集部

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