ミコノス島(ギリシャ)――青い海と純白の家々が織りなす美

アテネから南東に150km、エーゲ海のキクラデス諸島に浮かぶミコノス島。どこまでも続く青い海と純白の家々、白砂のビーチ――。その美しい景観は旅人の心を捉えて、世界有数の観光地となっています。また、多くの有名人がこの島に別荘を構え、休暇を過ごしていることでも知られています。

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人々を守り続けてきた、四角く白い家の連なり

南ヨーロッパには太陽の強い光を遮るために白い建物が多く、「白い街」と呼ばれる場所もいくつかあります。その中でもミコノス島の家々の印象は〝まばゆい白″。壁だけでなく屋根も白いことに加え、深い青い海との対比がそうさせているのでしょう。

キューブ状の白い家々が集まって建ち、連なっているのは、強い風を避け、かつて島の脅威だった海賊から「街を迷路のようにすることで守る」という目的があったからです。

迷宮に入り込んでしまったような路地裏

街の中心地、ミコノス・タウンに足を踏み入れると、幅2~3mほどの狭い路地が続きます。

ドアや窓枠が青や赤に塗られたかわいらしい家々や、ベランダの花々を眺めながら歩いていくと、どこにいるのかがわからなくなります。地図を持っていてもあてにならず、迷子のようになるのも、この島ならではの楽しい体験です。

家の前のドロモッシュ(道)は、住まいの動線であり、リビングの続きでもある

ミコノスの家は、1階と2階を移動するのに一度、家の外に出て、外階段で行き来します。寝室は2階に、リビングやキッチンなどの空間が1階にあり、外階段の下にはトイレが設けられています。用途別に空間が明確に区切られた極めて機能的な家なのです。

家の前に面したドロモッシュと呼ばれる道では、椅子を出して近隣の人とおしゃべりしたり、刺繍などの手仕事をしたり。家の前の道は、〝リビングの延長″とも言えるスペースになっています。

中世の終わりにつくられたリトル・ベニス

色とりどりの木製のバルコニーのある建物が海に向かってせり出すように並ぶリトル・ベニス。

眺めのいい海沿いにはしゃれたバーやレストランが集まり、細い路地裏にはみやげもの屋が建ち並んでいます。

かつて小麦が挽かれていたカト・ミリの風車

居並ぶ風車は、風の強いミコノス島の象徴的な風景。かつては、これらの風車で実際に小麦が挽かれていました。

見晴らしの良い小高い丘の上に6基が並ぶカト・ミリの風車は、円筒形の建物に藁葺き屋根という、素朴でノスタルジックな姿を見せています。

おおらかなたたずまいのパラポルティアニ教会

信仰に厚いと言われるミコノス島の人々。島内には360もの教会があり、その中でも良く知られているのがパラポルティアニ教会です。5つの礼拝堂が集まった珍しい建物で、最も古いものは1425年ごろに建てられた、一番高い場所にある聖母マリア教会です。他の4つは16~17世紀の建築。

土着的でおおらかな、ミコノスという島にふさわしいたたずまいの教会です。

三栄建築設計のミコノス島(設計者のコメント)

ミコノス島をモチーフに、45棟でひとつの、リゾートを感じさせる〝街″をつくり上げました。

落ち着きのある白い外観、そこに映えるアクセントカラーで統一感のある美しい街並みを形成しています。
内部空間には、多様なライフスタイルを想定し、45棟のそれぞれに、テラスやシアタールーム、セカンドリビングなど異なる特徴を持たせました。

そこにしかない街で、自分だけのプランで穏やかなリゾート生活を楽しむ――。
閑静な住宅街に広がるエーゲ海の景色は、訪れる人にもミコノスの風を感じさせてくれると思います。

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