【奥さま、映画の時間です＃12】そうだ！旅に出よう。旅に出たくなる映画5選

1.本当の自分を見つけたい『わたしに会うまでの1600キロ』

主人公のシェリル・ストレイドは自身の離婚や母親の死、クスリの常習、破滅的な自身の傷を癒やすため、バックパックを背負って旅に出ることを決意します。広大なアメリカの大地は厳しく彼女へ数々の試練を与えます。しかもこの話、実話に基づいているというのが驚きでございます。1,600キロの距離を3か月かけて1人で歩き通した彼女の旅、果たして最後には何を見つけたのでしょうか。

さすがに女性の1人旅はか弱いレディーのみなさまには酷かもしれませんが、たまには一人でふらっと日帰りでお出かけしてみるのも楽しいものですよ。

2.旅での運命の出会い『ビフォア・サンライズ恋人までの距離（ディスタンス）』

旅の魅力の一つはやはり「人との出会い」です。この映画は旅によって運命の出会いを果たした2人の若者のラブ・ストーリーとなります。パリへ向かう長距離列車の車内でひょんなことから出会った男女、社内で意気投合した2人はオーストリア・ウィーンの街を朝まで話ながらデートをします。

この作品、何でもない若者2人がウィーンの街を歩きながら朝までただトークをするだけ、といういたって単純なストーリーとなります。これだけの話なのに名作中の名作と呼ばれる訳は脚本力、この秀逸さにあなたはきっと驚かされることでしょう。ロマンチックですこし切ないストーリーは、当時大反響を呼び、後に『ビフォア・サンセット』、『ビフォア・ミッドナイト』と続編が製作されました。こちらも要チェックです。

3.複雑な人間関係が入り混じる『それでも恋するバルセロナ』

親友同士のヴィッキーとクリスティーナ、仲はいいけれど、恋愛に対する考えはまったく異なっていた。そんな二人はスペイン・バルセロナを訪れます。そこである画廊で開催されたパーティで画家のアントニオと出会います。クリスティーナは彼に惹かれ、2人はアントニオと共にオビエドを訪問します。ヴィッキーも次第にアントニオに惹かれていき、婚約者がいる身でありながら一夜を共にしてしまいます。ぎくしゃくする人間関係にさらに拍車をかけるのはアントニオの元妻エレーナだったのです。

群像劇として、それぞれの主人公が己の思うがままに行動してしまうのは旅の解放感なのでしょうか。旅にはさまざまなドラマが生まれる、ということを再認識できる一作となっています。

4.ダメな中年男子2人の旅『サイドウェイ』

昔は多少人気のあったアイドルだが、今はコマーシャル程度しか仕事がない売れない俳優ジャックと、小説家志望のバツイチ教師マイルスは、ジャックの結婚祝いを兼ねてカリフォルニアへワイナリーをめぐる旅を計画します。性格が全く違う2人、若くもない中年2人の旅はジャックの暴走によりさまざまなトラブルに襲われます。

中年男2人旅、奥さま方からはなかなか想像のつかない世界かもしれません。友情の形はさまざま。男には男同士の友情の在り方があります。性格もあわないダメな2人が織りなすストーリーは旅の魅力が伝わってくる一作です。

5.女2人の逃避行『テルマ＆ルイーズ』

独身でウエイトレスのルイーズと主婦のテルマは親友同士。退屈な毎日を過ごすルイーズ、夫へ嫌気がさしたテルマは気分転換にショートトリップへとでかけます。立ち寄ったバー悪酔いしてしまったテルマは、バーの店員ハーランに襲われてしまいます。助けに来たルイーズはなんとハーランを射殺、ここから2人の逃避行が始まるのです。

さすがに警察から逃げるために逃避行を繰り広げるのは遠慮したいですが、気の置けない友人と車に乗って女2人旅、というのもたまにはいかがでしょうか？　女性同士だから話せることもきっとございますでしょう。日帰りでも泊まりでもきっとすてきな休日になるはずです。

映画を観て、思い出になる旅に出ましょう

いかがでしたでしょうか？　女1人旅、親友同士の2人旅、男同士の2人旅、旅先での運命の出会い、旅の形はさまざまですが、主人公たちは旅によってさまざなトラブルや事件はありながらも、旅を通して何かを得ているはずです。旅に出るには事前の計画や、やっておかなければいけないことも多いですが、家族旅行でも友人同士の旅行でもきっと新しい発見、ドラマが待っているはずです。それも旅の魅力の1つでございます。映画を観て、旅に出てみませんか？

それでは、あなたが映画との出会いによって人生がより豊かになりますように、ごきげんよう。

●ライター　ロックス

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