テレビ台(テレビボード)選びの失敗談

テレビ台(テレビボード)選びの失敗の経験は誰もがしていると思い、
失敗談を聞かせて欲しいと呼びかけてみたところこんなに多くの失敗談が寄せられるとは思っても見ませんでした。

テレビボードを開発している身としてはもちろんこれらの貴重な体験を生かしますが、これから新築やリフォーム、引越しなどでテレビボードやほかの家具を選ぶ必要がある方にはぜひ参考にしてもらいたいと思っています。そして家や家具の設計の参考になればと思っています。

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テレビボード選びにこんなに苦労しているとは

販売されるテレビ台(テレビボード)の種類は年々増え続けて、選ぶにも迷ってしまいそうです。
そこでこんなに多ければ逆に迷ってしまうと同時に購入してしまってから
「失敗した!」と思うことも少なくないだろうと思い、声を集めてみることにしました。

するとどうでしょう。私の想像をはるかに超えたテレビ台選びの失敗談が多く寄せられたのです。

初めはテレビボード開発のためと軽く考えていたのですが、
この失敗談を読んでいるうちに、これはインテリアに興味を持つかただけではなく住まいやインテリアに関わる仕事をしている方にもぜひ見てもらいたいと思うようになりましたのでここで紹介することにしました。

失敗談の例から1=「素材?色?テレビ台選びの意外な落とし穴」

テレビボードのデザインは申し分ないとしても、実際生活空間となると掃除は欠かせません。
特にテレビボードまわりは静電気が起きるためホコリがたまりやすくなるものです。
そうなるとテレビボードを壁から離すなどして掃除機をかけなくてはいけないのですが
この例ではそこに問題を見つけてしまったようです。
以下失敗談から一部引用します。

<引用開始>「このテレビ台の素材はガラスと金属、ちょっとやそっとの力ではうんともすんとも言いません。
おまけにキャスターも何もついてないから、フローリングの我が家は大惨事。どれだけ頑張ってそーっと動かしても、フローリングは傷だらけです。
こうなってはテレビ裏の掃除を諦めるか、フローリングの傷を諦めるかの二者択一、という気分。おまけに黒いガラス製、拭いても拭いてもホコリが落ちて、しかもそれがとっても目立つんです。これじゃぁ家に人も呼べません。」<引用終了>
(引用元:テレビボードおしゃれランキング|北欧、フロート、コーナースタイルなど、「素材?色?テレビ台選びの意外な落とし穴」、k-design、http://tvranking.net/?p=441から引用)


[プロの解決法]

家具が重たくて床に傷がつくということはよくある話です。
特に重量があるオーダー家具についてはそれに備えなくてはいけません。

一番簡単で確実な解決法は「フェルト」を家具の底に貼るのです。ただそれだけです。
「フェルト」は薄いものから厚いもの(1mm程度)までありますが貼ったからといって目につくものではありませんが家具に近い色にするのがコツです。ですからこの例のように重い家具であるならばこのようにすることを試してみてみてください。


失敗談の例から2=「デザインを優先したところ、テレビが見にくい高さに」

テレビやテレビボードを購入するときに気をつけなければならないことは
家具、家電ショップのショールームの広さに惑わされないということです。

実はプロでも難しいんですね。ですから強者のインテリアコーディネーターはカタログを持ち帰って家でダンボールでテレビボードの形を作り、シミュレーションをした例もあるくらいです。

本当に間違いのない家具選びをするのならそこまでしなくてはいけないんだなぁと感じた例でした。

<引用開始>「せっかく新しい部屋に収める家具なので、お気に入りのもので部屋を満たすことができたらなぁ、という思いからでした。
結果、テレビボードという名の付かない棚を購入することにしたのですが、ソファーを始めデザイン重視で家具を集めた結果、ソファーに座っても床に座ってもテレビを見ると首がつかれるという状態になってしまいました。」<引用終了>
(引用元:テレビボードおしゃれランキング|北欧、フロート、コーナースタイルなど、「デザインを優先したところ、テレビが見にくい高さに」、k-design、http://tvranking.net/?p=423から引用)


[プロの解決法]

まよったらダンボールで家具の形を作り、シミュレーションをする。
時には階段まで作った例もあるくらいです。


失敗談の例から3=「最初から店員さんに相談してテレビ台を決めればよかった」

この例にはショックを受けました。
私も家具の開発の時には材料や部品メーカーサイトで仕様を確認してから設計するからです。
その肝心のメーカーサイトで発表されている強度に信用が置けないのだとしたら一大事です。

実は特注家具の世界では希にこのようなことが起きます。ある例では施工後一年ぐらい経ってから
トラブルがおきる可能性があるということが起きました。物を交換しようにもしっかり家具に組み込まれているものなので
一度引き下げてその部分を作り直さなければいけないという大事に至ったことがあります。

<引用開始>「ちなみに、✖✖✖のスーチールラックもテレビを乗せて長年使用しているとだんだん沈んできて、最後には完全に沈み込んでしまうと家具売り場の店員さんがいっていました。また、鉄で出来ているタイプのテレビ台は必ず錆びて行ってしまうということも言っていました。こんなことなら、最初から店員さんに相談してテレビ台を決めればよかったと今でも思っています。私が出した結論は、テレビ台は長年使用するなら金属で出来ているものよりも木で作られているテレビ台が、一番いいものだと思います。」<引用終了>
(引用元:テレビボードおしゃれランキング|北欧、フロート、コーナースタイルなど、「最初から店員さんに相談してテレビ台を決めればよかった」、k-design、http://tvranking.net/?p=565から引用)

[プロの解決法]

メーカー発表が信頼できないということを具体的に示すものを家電ショップに伝え、
クレーム対象にしてもらえるかどうかをまず相談しましょう。
その上で返品が可能になる場合があります。
購入したレシートや説明書も忘れてはいけません。
多くの場合、購入先のショップでそれなりの対応はしてもらえるはずです。


失敗談の例から4=「テレビ台買ったけど、、」

組み立て式は簡単だという方もいますが、個人差があります。
ドライバーを持ったことがない人や力があまりない人が組み立てるとグラつきが生じやすくなったりするものです。

<引用開始>「ゆがんだテレビ台にテレビをのせて斜めのテレビをしばらく見てましたが結局前の机の上に戻し、テレビ台はテレビ台ではなく小物置きとしてその生涯を終えました。」<引用終了>

[プロの解決法]

組み立て式の家具の多くは補強材が足りません。ですから自分がこのような家具を買うときには裏面を確認して補強の必要があると思った場合はその材料も自分で見つけて間に合わせますが、一般の方には難しいでしょう。
ですからせめて材料の見分け方だけでも知ることが必要です。
まず、家具の裏側に注目しましょう。すると材料がそのまま見えていると思いますが、その材料の密度が高ければある程度の強度があると言えます。もう一つわかりやすいのは家具の重量です。材料の密度が高ければそれだけ重いということです。必ずとは言えませんが参考にしてください。


ここでは失敗例だけではなく解決法も示した内容とする予定です。
それだけではなくインテリアをさらに良くするためのプロのインテリアコーディネーターのアドバイスも載せていく予定ですので時々チェックしてみてください。

特注家具の世界は本当に知られていない

私が感ずるに、いまだに特注家具というのは現場で大工さんが作るものとばかり思われているということです。

そして材質ばかりを取り上げ、大理石を使った家具だから高級だと思われたり、鏡面仕上げのものだから高級というイメージを持たれたりすることにも違和感を覚えています。

ただ残念ながらこういったことはデータでは伝わらないので、今後何らかの方法でお伝えできたらと思っているところです。

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