【終活の断捨離】が持つ特別な意味。「いつもの断捨離」との決定的な違いとは

断捨離という概念が私たちの暮らしに浸透し、終活の一環としても大切な行動の一つとなっています。実は「いつもの断捨離」と「終活の断捨離」では根本的な目的が違います。今日はその違いに着目していきます。

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モノの整理は、心の整理

断捨離という言葉は、私たちの暮らしの中にすっかり浸透した感があります。

「年末年始に断捨離しよう」とか、「断捨離がうまくできない」と言った声も自然に聞かれるようになりましたね。

終活(※編集部注)でも、断捨離は大切な行動の1つです。でも、ふだんの断捨離と「終活の一環として行う断捨離」はどんな点が違うのか、気になりませんか?

「物を捨てる」という共通点はあるものの、終活における断捨離は、ふだんの断捨離とは目的や意味が少々異なるのです。一緒に確認していきましょう。

【※参考記事】【終活のススメ】死後の手続きで家族に迷惑をかけない、終活4つのステップ

【イメージ】「終活の断捨離」が持つ特別な意味

そもそも「断捨離」とは?

断捨離という言葉には、「物を捨てる」という意味だけではなく「物にとらわれずに生きていく」という意味も含まれます。

つまり「捨てた後、すぐに買い足してモノが増えていた」という場合は、断捨離をしたことにはならないわけです。

断捨離の「本来の意味」

「断捨離」という言葉が本来意味するのは、不要な物を断ち、捨て、物から離れる(執着しない)」という生き方を目指すアクションなのです。

「いつもの断捨離」の判断基準は「今後必要かどうか」

「毎年断捨離をしています」という人は、「毎年大掃除をします」、という意味とほぼ同じ感覚で断捨離という言葉を使っているかと思います。

ここでいう断捨離とは、シンプルに「要らないもの捨てて、部屋を片づける」という意味でしょう。もちろんふだんの断捨離はこれでオーケイです。

ここで大切となるのは、ただやみくもに捨てるのではなく、判断基準は今後の生活に使うか使わないかで判断する、という点でしょう。

zepp1969/istockphoto.com

リサイクルショップやフリマで売るなど、「お金に換える」発想をもつことも、断捨離を続けるモチベーションに繋がります。

「楽しみながら断捨離をする」、そんな習慣をぜひ心がけたいものです。

終活の「断捨離」が持つ、特別な意味とは??

では、ふだんの断捨離と「終活の一環として行う断捨離」はどこが違うのか気になります。

結論から言うと、「極力残さないのがベスト」となるでしょう。亡くなればすべてのものが不要となるわけですから。

とはいえ、最期のときは突然やってくるもの。よって、終活の断捨離は「捨てる」行為よりも、大切な目的があります。

それが「整理整頓」です。

ふだんの断捨離が「捨てる」行為を軸とするのに対し、終活の断捨離は「整理整頓」なのです。

「最終的には捨てるものであれ、今は必要である」というものもあります。それをいかに整理整頓するか。これが終活の断捨離が持つ特別な意味といえるでしょう。

一番シンプルなのは、「箱」を使う方法です。

終活の断捨離は「箱」を使った仕分けが有効

まず、箱を複数用意します。そして、それぞれに「最終的にはどうしてほしいのか」を書いておきます。たとえばこんな感じです。

箱1:最終的に

「開けずに捨ててほしい」

箱2:最終的に

「開けて確認して不要なら捨ててほしい」

箱3:最終的に

「残しておいてほしい」

箱4:最終的に

「手続きに必要である」

このように具体的に書いておくと、遺された家族は一目瞭然です。

ここでポイントとなるのは、最初の「開けずに捨ててほしい」箱ですね。

たとえ家族であったとしても見てほしくないプライベートなもの(たとえば日記など)はあるでしょう。この一言を書いておくと、家族はわかりやすいです。

fizkes/istockphoto.com

最終目的は「遺される家族に迷惑をかけないこと」です。

断捨離は「捨てる」と「整理整頓」で使い分けを

断捨離を行うとすっきりした気分になるのは、過去の自分を精算しこれから出会う将来の自分と向き合う準備ができたから。

断捨離は物を整理する(捨てる)ことから始まりますが、心も整理していることを忘れないでください。

tagstock1/istockphoto.com

そして、ふだんの断捨離に少しの(残される家族への)思いやりをプラスすることで、「終活の断捨離」に変わります。

終活の断捨離をいつから始めるのかは人それぞれですが、子どもが巣立った時や、将来の新しい自分に出会う準備を始めたいと思った時が、そのタイミングといえるでしょう。

断捨離の本質は物を捨てることから始まりますが、そこに「少しの思いやり」をプラスして、終活の大切なひとつである断捨離を始めてみてはいかがでしょうか。

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