収納もインテリアのようにオシャレに見せたい!片づけの悩みと改善のコツを主婦に聞いてみた

「収納」には、部屋が片づくという効果はもちろん、部屋をデザインするという機能もあります。収納さえもインテリアのようなきれいなお部屋は、見た目にも機能的にも嬉しいもの。今回は主婦の皆さんが片づけに困るポイントや、その対策について調査してみました。

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家のあちこちに服や小物が散らかっていませんか?

スッキリ片づけて、できればオシャレな空間にしたい……。そんな理想を持ちつつも、そもそも物があふれかえって、なかなか片づけられないという方はたくさんいると思います。一体、どうすれば上手に片づけができるのでしょうか?

そんな悩みを解決するために、子どもがいる家庭の20~50代の主婦の方を対象に、収納や片付けで困るポイントや、その改善策についてアンケート調査を行いました。収納さえもインテリアのように美しく見せるコツとは?

■目次
1.片づけや収納にみんな苦労している?
2.ココの収納がどうしても難しい……
3.こうやって収納すればキレイに片づく!
4.収納に欠かせないお助けグッズ
5.理想の収納とは……?

1.片づけや収納にみんな苦労している?

家具や装飾品など、インテリアにもこだわりたくても、生活感丸出しの部屋ではそれも台無し。キレイ・オシャレに見せる以前に、まずは整理整頓をする意識を持つことが大切です。

日頃から片づけるように心がけなくては、特に服や小物は散らかっていく一方です。まずは、どれくらいの主婦の方が服や小物などの収納を「難しい」と感じているか。

Q. 服や小物の収納で難しさを感じたことはありますか?

A.「ある」……48人
 「ない」……2人

アンケートに答えた50人の主婦のうち、48人が収納に難しさを感じていることが明らかとなりました。

■「とにかく収納が下手。物はすぐあふれるし、整理整頓ができない」(30代・主婦)

■「服の収納が苦手です。洗濯した物と、していない物も日に日にわからなくなっていき面倒になります」(40代・会社員)

とにかく片づけが苦手なタイプの人は、自覚があるからこそ、何とかしたい! と強く思うこともあるそうです。

■「収納が狭くてなかなかきれいに収納出来ないです。どうやって収納すべきか考える毎日です」(30代・主婦)

収納スペースが少ないという悩みを抱える人も多くいました。最低限の家具を置いたうえで、収納は余った空間でうまくやりくりすることになります。そこにちょうどいい収納家具が見つかる保証はなく……それはもう、どうしたって難しいわけです。

■「ついつい服が増えてしまい、収拾がつかなくなるから。細かく小分けしていても結局ぐちゃぐちゃに」(30代・主婦)

■「子どもがまだ小さいのですぐサイズアウトしてしまいます。細かなものが多くて大変です」(30代・主婦)

■「収納はできたとしても、よく使うものを近くに配置したり、収納している感が出ないように工夫するのが難しい」(30代・主婦)

服が好きな人にとって、収納は永遠の課題。また子どもがいる家庭では、服に限らず思い入れがあるものはなかなか処分できずに、物はどんどん増えていきます。そして物が多いと、使いやすさと見た目を両立するのは困難となります。

何かと理由はあるにしろ、収納において満足している主婦はごく少数であることわかりました。

難しさを感じたことが「ない」と答えた人は、そもそも荷物が少なかったり、収納スペースに余裕があるという家庭でした。一人暮らしならまだしも、生活していると物が増えていくのは仕方のないことなのです。

2.ココの収納がどうしても難しい…

そんな悩みが多い「収納」。具体的に、どこの収納に苦戦する人が多いのか聞いてみました。

■「リビングは物が集まりやすいので出し入れしやすく、見た目が片づく収納をする事が難しいです」(20代・主婦)

■「家族の私物がリビングにあふれていると、どのように収納すればいいのかわからずに悩みます」(50代・自営業)

50人中8人が、「リビング」の収納に難しさを感じていました。家族みんなの共有スペースとなるリビングは、くつろいだり、ちょっとした作業をしたり、子どもが遊んだり、使い方はさまざま。自然と家族全員の物が集まってきます。

リビングにお客さんを通すなら、特にきっちり片づけておきたいところ。快適に過ごすためには動線が重要なので、収納家具も最低限にとどめなければなりません。

■「なるべくリビングなどに物を置きたくないため、いかに押入れに上手にしまうかというところに難しさを感じます」(20代・パート)

■「クローゼットや押入れのデッドスペースの使い勝手に困っている」(30代・主婦)

「クローゼット」や「押入れ」の収納に苦労している人も多く、50人中7人となりました。扉を閉めてしまえば見えなくなるので、家の設備の中でも恰好の収納スペースとなります。しかし見えないだけに、とりあえずという気持ちで物をしまいがち。そうすると、あとあと困ることになるので、見えないところこそ、きれいに整理整頓することが大切なようです。

3.こうやって収納すればキレイに片づく!

■「キッチンの収納が少ないので、お皿や鍋の収納に悩んでいる」(30代・主婦)

■「食料品を置く棚です。特に使いかけの乾物や粉類の収納は難しいです」(40代・主婦)

「キッチン」の収納が悩みの種という人もたくさんいました。キッチンは食器や調理器具から冷蔵庫に入れない食品まで、さまざまなものを置かなければなりません。収納方法や空きスペースによって使い勝手は段違いなので、毎日キッチンに立つことを考えると、きれいに整えたいポイントですね。

また玄関回りのスペースの使い方に困っているという人も。

■「下駄箱です。所有する靴は少ないほうですが、それでもあふれそうです。夫のスポーツの道具や、他のこまごました小物類もしまいたいのですが、放置しています」(40代・主婦)

■「子どもが大きくなってくるとどうしても荷物が増えてきて、おもちゃもあるので困る」(40代・主婦)

子どものための物は置き場に困るうえに、処分しづらいのが難点。おもちゃから服・靴、教科書などの学用品や学校での作品など、物は増えていく一方です……

家の中のあちこちに、収納に関する悩みが転がっていることがわかりました。ごたごたしている部分はなくしたいですし、できれば収納もインテリアの一部としてきれいに見せられたらいいですよね。

そんな悩みを主婦の皆さんはどのようにして改善しているのか見ていきましょう。収納のワザはいろいろな場所で応用ができます。

■「物を増やさない!厳守。ひとつ買ったらひとつ捨てる、を死守すれば物であふれかえらない」(40代・主婦)

ずばり片づけの極意は「断捨離」という意見が多く見られました。物を大切にすることも重要ですが、時にはもったいないという気持ちごと思い切って捨ててしまうことが、良い暮らしにつながることもあるわけです。

■「出来るだけ物が見えないようにしている。見える収納が好きではないのと、見せると埃が溜まっていきそうな感じがするから」(30代・パート)

■「なるべく物を見せない収納を心がけています。また、急の客人がある時に、出ているものをパッと仕舞える棚をひとつを確保しています」(40代・主婦)

“見えない”収納はやはり基本。リビングに散らかるものなどは特に、見えない場所にしまっておくのが手っ取り早い方法です。「カーテンで隠す」という人もいますが、それだけ“見えない”ということが部屋全体の印象につながるのがわかります。

■「見た目がきれいであること。100均で同じ種類のプラスチックのケースを買ってきて、棚1面それだけが見えている状態です」(20代・主婦)

■「どうしても見えるものは色を統一できるよう心がけている」(20代・主婦)

“見える”収納のポイントは「統一感」です。収納以外のインテリアを選ぶ際にも、色や形が揃っているとスッキリ見せられますよね。

「センスが必要で難しい」という意見もありましたが、きれいに見える収納が出来れば、見た目にも使い勝手にもプラスとなります。

■「物の出し入れをしやすくするために、詰込み過ぎないように気をつけている」(40代・主婦)

きっちり収納したいからといって、ぎゅうぎゅう詰めは逆効果となります。見える部分では、無理に詰め込むと圧迫感も生まれてしまうので、見える・見えないにかかわらず、適度な隙間は必要でしょう。

■「取り出したい物が他の家族でも、どこにあるかすぐわかるようにしている」(40代・主婦)

■「ものの仕舞う場所がわかりやすいようにラベルをしたりしています」(30代・主婦)

わかりやすさを出すことで収納が楽になり、散らかることも防止できます。ラベルなどを活用すれば、好みに合わせてデザインすることもできますし、子どもの片づけの手本を示すこともできます。

4.収納に欠かせないお助けグッズ

置き場に悩むものも、グッズを使うときれいに収納出来る場合があります。収納力もアップすれば、さらに嬉しいものです。主婦の皆さんが収納に活用しているグッズを聞いてみました。

■「ごちゃごちゃしてしまう小物は、箱に入れるだけで片づけているという気分になれる」(30代・自営業)

■「100均にあるカゴは便利なのでたくさん使ってます。大きさもさまざまなのでどこでも整理出来ます」(40代・主婦)

100円ショップの箱やカゴは、もはや収納の必須アイテム。素材や形・サイズもいろいろありますし、シンプルなものや可愛いものなどバリエーション豊かです。

重ねられるものも多く、引き出しや棚の整理に便利です。何より気軽に買えるのが良い、という声が多数聞かれました。

■「突っ張り棒が一番便利です。デッドスペースに突っ張り棒をつけてフックで籠をぶら下げることが出来るから」(40代・主婦)

■「突っ張り棒はアレンジ次第で、棚にもラックにもなるので便利」(20代・主婦)

突っ張り棒もアイディア勝負で、役立つポイントがあちこちにあります。100円ショップのものはたくさん買ってもリーズナブルですし、多少の出費を許せば頑丈なものも入手できます。掛ける・のせる収納や、目隠しにも使えるので応用しがいがあるということです。

■「お菓子の缶や箱は小物をまとめるのにちょうどいい大きさです。アクセサリーや化粧水などいれたりしています」(20代・主婦)

■「缶や箱に限らず、紙製の丈夫な手提げ袋も利用します。下着やハンドタオル、シャツといった使用頻度の高い衣類は、畳むのではなく、筒型に丸めてこれらの収納に挿すように入れて、見やすく取りやすい状態を維持するのにちょうどいいサイズ感で使えます」(30代・主婦)

これぞ「主婦力」と言わんばかりに、使えるものは何でも再利用するアイディアが満載ですね。お菓子の容器などは可愛いデザインのものも多いので、お金をかけずにきれいに片づけられるのがポイントです。

5.理想の収納とは……?

主婦の皆さんが日々、苦労と工夫を重ねている収納ですが、最終的にはどんな収納が理想なのかも聞いてみました。一番重要視するポイントがはっきりすれば、片づけを行ううえでの指針となるはずです。

■「あまりお客様がくる家ではないので、機能性を一番に考えています。ワンアクションで取り出せるかどうかです」(40代・主婦)

■「見栄えも大事だけどとにかく機能性が一番。ちゃんとしまえてないと結局NGだから」(40代・主婦)

■「片づけは毎日のことなので、とにかく機能的であることが最優先です。また、我が家の場合、夫も子どもも、誰もがすぐに理解できる機能的な仕組みを重要視しています」(40代・自営業)

収納の第一前提は「機能性」という人が多くいました。家は暮らすための場所であるだけに、散らかしておくといずれ生活に支障がでてきます。使い勝手の悪さはストレスにつながりますので、きちんと整理整頓を心がけていきたいものです。

■「収納も部屋のおしゃれのひとつだと思っている。収納の仕方によって部屋の印象も変わるため」(30代・主婦)

■「見た目がスッキリしているほうが好きなので、スッキリ見せたいです」(30代・主婦)

■「オシャレに隠しながら収納することで気分的にもすっきりできるし楽しいから」(30代・主婦)

物を片づけるという目的を持ちつつも、収納には「見栄え」を重要視するという人が多いこともわかりました。機能性を第一にした人の中でも、できる限りきれいに見せたいという人がほとんど。お客様が来るかどうかは別としても、やはり収納は見た目も良いことがベストと考える人は多いようです。

見せない収納も、見せる収納も、部屋のイメージに関わるインテリアの一部。収納家具にもオシャレなものはたくさんあります。普通の収納も、アイディア次第ではなかなかイイ感じになりますよ。

まとめ

家事の中でも、ついつい後回しにしてしまいがちなお片づけ。もう少し広い部屋なら……と思ってもスペースには限りがあるのであきらめるしかありません。収納は部屋の印象や居心地にも関わりますので、インテリアの一部と思いながら工夫を凝らしてみると、意外にスッキリするかもしれません。服や小物が散らかっていない広々した空間で、気持ちのいい毎日を過ごしましょう。

アンケート期間:2017年3月2日
対象:20代〜50代の専業主婦、正社員、パートアルバイト、個人事業主の方
アンケート総数:50

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