可憐な花が人気のガーベラ!上手な育て方から気になる花言葉まで

長く伸びた茎と、重なり合う花びらが美しいガーベラ。花の色と形はさまざまで、フラワーアレンジメントやブーケによく使われています。古くから切り花や花壇などで楽しまれていましたが、最近では鉢植えの品種が増え、人気を集めています。今回は、そんなガーベラの上手な育て方についてご紹介します!

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ガーベラってどんな花?種類は?

ガーベラはキク科の植物です。原産地は南アフリカや熱帯アジア。大千本槍(オオセンボンヤリ)やアフリカ千本槍(アフリカセンボンヤリ)という別名のほか、その美しい花の姿から花車(ハナグルマ)と呼ばれることもあります。

19世紀末に南アフリカで発見されたガーベラの名は、発見者であるドイツの薬草学者ゲルバー(Gerber)に由来します。ガーベラがはじめて日本にやってきたのは、明治時代の末頃だといわれています。

ガーベラと一口にいっても、その種類は実にさまざま。一重咲き・八重咲き・半八重咲きのほか、細く切れたような花びらを持つスパイダー咲きのものなど、いろんな形の花を楽しめます。

花の色も白や黄色、オレンジ、ピンク、赤などバリエーション豊富。明るい雰囲気を持った花が多くなっています。

ガーベラはどう植え付ける?

ガーベラを植え付ける方法は2通り。苗を購入して植え付けるほか、種から育てることもできます。

ただし、種は傷みやすく、花を咲かせるまでに時間がかかってしまいます。はじめてガーベラを育てる場合は、鉢入りのものを購入するか、市販のポット苗から育てたほうがいいでしょう。

ポット苗の植え付け方
1. ポットよりひと回り大きなサイズで、底に穴がある鉢を用意する。
2. 鉢底の穴にかぶせるように、防虫用のネットを敷く。
3. 水はけをよくするため、鉢の底に鉢底石かゴロ土を敷く。
4. 鉢底から1/3まで用土を入れ、緩効性の肥料を置く。
5. 用土を少し入れてから苗を中央に入れ、株元を覆わないように浅めに用土を加える。

用土は一般的な草花用の土、もしくは赤玉土(小粒)7と腐葉土3の割合で混ぜた土を使用します。ガーベラは地際(じぎわ)に芽を出すので、浅めに植えることがポイントです。

ガーベラを置く場所はどこがいい?

ガーベラは日当たりがよい場所を好みます。日照不足になると葉は茂りますが、花がつきにくくなってしまいます。

ただし、7月~8月は暑すぎるので、半日陰に移しましょう。冬は凍らないように注意しながら管理します。

また、ガーベラの開花中に雨が当たると、花が傷みやすくなってしまいます。南向きの軒下など、雨が当たらない場所で育てましょう。

ガーベラの育て方~水やりはどうする?

ガーベラの開花時期は春と秋です。4月~6月頃に花を咲かせ、夏が終わって10月~11月くらいにかけてまた花をつける姿を楽しめます。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いてからの水やりが基本です。春から秋にかけての生育期と開花時期は、鉢底から出るくらいに水を与えましょう。水やりの際は、花に直接水を当てると傷付けてしまうのでご注意を。

冬は成長が鈍くなるので、水やりの回数を少なくします。土の表面が乾いて数日経ってから、水をたっぷり与えましょう。

ガーベラを地植えで育てている場合、水やりをする必要はありませんが、乾燥が激しいときには水を与えてくださいね。

ガーベラの育て方~肥料について

苗を植え付けるときに、あらかじめ緩効性の肥料を混ぜておきましょう。あとは春と秋の開花時期に、追肥として10日に1回のペースで液体肥料を与えます。地植えの場合は、開花時期に化成肥料をまいておくといいですね。

ガーベラを植え替えるタイミングはいつ?

鉢植えで育てている場合は、すぐに根が鉢いっぱいになって根詰まりを起こしてしまいます。できれば、年1回のペースで植え替えましょう。

植え替えは、3月~4月か、9月の花が咲いていないタイミングが理想的です。鉢から抜いて古い土を落とし、傷んだ根を整理してからひと回り大きな鉢に植え替えます。植え替えをする時は、地際の新芽を埋めてしまわないように注意してください。

もし大きくしたくない場合は、株分けを行いましょう。

ガーベラの増やし方、株分けの方法

ガーベラは株分けで増やすことができます。株分けは、株の植え替え時に行うと効率的です。

株を鉢から抜いて古い土をしっかり落とした後、根を傷つけないように注意しながら、手で2株~3株に分けましょう。もし分けにくい場合は、園芸用のナイフやハサミを使って切り目を入れてから分けるとスムーズです。

下のほうの葉や傷んだ葉を取り除き、新しい鉢を用意して、新芽が埋まらないように浅く植えましょう。

ガーベラに虫はつく?かかりやすい病気は?

ガーベラを育てるうえで特に気を付けたいのが、「オンシツコナジラミ」と「うどんこ病」の2つです。

➢ オンシツコナジラミ
セミが小さくなったような形をした害虫で、葉の裏側に群れをつくって寄生します。葉を揺らすといっせいに飛び交いますが、またすぐに戻ってきます。

ガーベラを吸汁して生育を阻害するだけでなく、排泄物によって病気を引き起こすことも。黄色に誘引される性質を持っているので、黄色の粘着テープを吊り下げておくと捕獲できます。

➢ うどんこ病
うどんこ病は、粉をふりかけたように白いカビが発生する病気です。白い粉のような胞子がガーベラの栄養分を吸収して、茎や葉を縮れさせたり枯らしたりします。

4月~10月に発生することが多く、胞子が風に飛ばされるとさらに被害が広がることも。発生時期に殺菌剤を散布して予防します。

そのほか、アブラムシやダニ、白絹病にも注意が必要。こうした病気や虫を防ぐためには、枯れた葉や咲き終わってもそのまま残っている花(花がら)をこまめに取り除き、風通しをよくすることが大切です。

ブーケのガーベラを育てるときの注意点

ガーベラはブーケにして贈られることも多い花のひとつ。スラッと伸びた茎に咲く鮮やかな花が印象的で、一輪挿しにした姿も美しいものですよね。

ブーケのガーベラは花瓶などに入れて観賞しますが、水の深さには注意が必要。花瓶に入れた水が多いと、茎が水に浸かる部分も多くなり、腐りやすくなってしまいます。

水の深さは2cm~3cmを目安にしましょう。切花栄養剤を使えば、より長持ちしやすくなります。個体差はありますが、大体7日間くらいは楽しめます。

ガーベラの花言葉は「希望」や「感謝」

ガーベラはとてもポジティブな花言葉を持っています。ガーベラ全体の花言葉は、「希望」や「常に前進」などとても前向きなもの。見ているだけで気持ちが明るくなるその姿に由来しているのかもしれませんね。

ガーベラは花の色によって花言葉がことなります。代表的なものをご紹介しましょう。

➢ 赤いガーベラ……「神秘」「燃える神秘の愛」「チャレンジ」

➢ ピンクのガーベラ……「熱愛」「崇高美」「童心に返る」「思いやり」「感謝」

➢ 白いガーベラ……「希望」「律儀」「純粋」「純潔」

➢ オレンジのガーベラ……「冒険心」「忍耐」「我慢強さ」

➢ 黄色のガーベラ……「究極美」「究極愛」「親しみやすさ」

いろんなガーベラを楽しもう!

品種改良が進んで、さまざまな色や形の花を楽しめるようになったガーベラ。鉢や地植えで育てたガーベラを、切り花やブーケにして楽しむのもおすすめです。育て方のコツをマスターして、美しい花を咲かせてくださいね。

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