上手に育てたら豆もとれる?葉っぱがかわいいコーヒーの木の育て方

100均でも見かけるコーヒーの木。コーヒー豆がとれる木ですが、葉っぱがかわいいため、観葉植物としても人気があります。上手に育てればコーヒー豆が収穫できるかもしれません。白い花や赤い実はインテリア性もあり、おしゃれです。コーヒー好きならチャレンジしたい観葉植物ですね。

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【目次】
・コーヒーの木ってどんな植物?
・コーヒーの木を手に入れてみよう!
・コーヒーの木の育て方
・カイガラムシに注意!
・赤い実がかわいい!
・コーヒーの木を増やしてみよう
・大事に育てて、実がついたらラッキー

コーヒーの木ってどんな植物?

私たちが飲んでいるコーヒーはコーヒーの木の種子から抽出します。コーヒーの実がなるコーヒーの木は、アフリカ原産の常緑樹。コーヒー豆は赤道から南北緯25度の「コーヒーベルト」といわれる地域で栽培されています。世界60ヶ国以上で生産されていますが、ブラジル、ベトナム、コロンビア、インドネシア、エチオピアが上位5ヵ国。最近ではアジア諸国の生産量が増えているといいます。日本ではコーヒーの原産地としてブラジル、コロンビア、グァテマラなどのコーヒー豆が人気ですね。

コーヒーの木は熱帯性の植物で寒さは苦手。10℃以上の気温で管理が必要です。上手に育てれば数年後には花をつけて豆も収穫できますが、やはり、日本の家庭で栽培してコーヒー豆を収穫するのはコツがいるようです。

コーヒーの木の葉っぱは艶のある濃いグリーンでとてもきれいなため、観葉植物としても人気があります。豆がとれなくても、十分に楽しめるガーデニング向きの植物ですね。

コーヒー好きの人や、観葉植物のお世話が好きな人は、もしかしたら花が咲いて実がつくかもしれないと期待して育ててもおもしろいですね。

コーヒーの木を手に入れてみよう!

コーヒーの木は園芸店やホームセンターなどで見かけます。最近では小さなものが100均でも売られています。もし店頭にない場合は、問い合わせてみるといいでしょう。近くで手に入らない場合は、通販サイトなどを利用してみても便利です。

店頭で実際に選ぶ際は、葉の色艶が良く、元気なものを選びます。どれも同じようだなと思ってもよく観察してみてくださいね。一つひとつ葉のつき方や枝の伸び方が違います。また、根元が太くて丈夫そうなものを選ぶといいですよ。

コーヒーの木の育て方

コーヒーの木は熱帯性の植物で寒さは苦手です。日本では屋外で冬越しできないので、鉢植えで育てて、季節に応じて場所を移動させて管理していきます。室内の明るい窓辺などに置いて、冬場でも10℃以上の気温が保てるようにしてあげます。

➢ コーヒーの木に適した用土とは
コーヒーの木が好む用土は水はけがよくふんわりとしたやわらかな土。一般的な観葉植物用の土でも育てられますが、自分で配合する場合は、バーミキュライト5:腐葉土3:かための鹿沼土2、赤玉土(小粒~中粒)6:ピートモス2:バーミキュライト2、赤玉土(小粒~中粒)7:腐葉土3、赤玉土(小粒~中粒)6:腐葉土2:川砂2といった組み合わせがよく使われます。これらを参考にして、自分で調整してみてください。

➢ 直射日光は苦手
日当たりがよい場所で育てれば、葉の色艶も良く成長も早くなります。亜熱帯の植物ときくと強い日差しにも強そうですが、実は直射日光は苦手。強すぎる光で葉焼けを起こして見た目が悪くなるため、観葉植物としてきれいな葉っぱを楽しみたいならおすすめできません。ベランダや屋外で育てるのは避け、直射日光の当たらないレースのカーテン越しが最適です。

なお、葉っぱに斑点が入っている品種は斑点の部分が特に葉焼けを起こしやすいため気を付けてください。なお、葉焼けをしてしまうともう元のきれいな緑色には戻りません。そのまま放置しておいても大丈夫ですが、見た目がよくないため、取り除いておくといいでしょう。

➢ 水やりはどのくらい?
室内で管理が基本なので、毎日たっぷり水やりをしなくても育ちます。夏場でも2~3日に1度、冬場は1週間に1回程度で十分でしょう。土の表面が乾いてきたら鉢底から水があふれ出るくらいたっぷり水やりをします。水やりのタイミングがわからなったら、新芽や葉の先が乾燥してしわしわになっていたらすでに脱水状態と考えてください。そうなる前に定期的に水やりをしてあげたいですね。

➢ 肥料の与え方
肥料は植え替え時にゆっくりと効く緩効性の化成肥料か観葉植物用の置肥を与えます。その後は生育期の5月~9月にかけて、観葉植物用の置き肥を月に1回追肥します。真夏は木が弱くなっているため追肥を避け、冬は成長がゆっくりのため肥料は不要です。

➢ 植え替えは1年に1回必要なことも
コーヒーの木は根の生育が早いため、2年に1回は必ず植え替えをします。成長が旺盛な場合は1年に1回替えることが必要なこともあります。水はけが悪くなったり、鉢底から根が見えていたりしたら植え替えのタイミングです。適期は生育期直前の春から夏にかけての5~7月。植え替えは株にとって負担になることのため、生育期前にやることで、根がしっかり回復します。この時季にできなかったら、9月~10月に行います。

まず、一回り大きな鉢を用意して、鉢底ネットを敷き、水はけをよくする赤玉土入れます。古い鉢からゆっくり木を引き抜いたら、ていねいに根をほぐして、枯れた根や古くて固まった土を取り除きます。新しい鉢に木を入れて、隙間に土を詰めていきます。ぎゅうぎゅうと押し込むのではなく、やさしく落としていく感じで土を加えていきます。時折、鉢を叩きながらやると、しっかり奥まで土が詰められます。植え替えが終わったら、たっぷり水やりをします。

なお、植え替え時は根の状態を確認する絶好のチャンスです。根が太く白ければ順調に育っている証拠。逆に、根が赤褐色なら肥料や水のあげすぎです。

➢ 剪定や切り戻し
成長のために剪定や切り戻しが必要となることはありません。ただし、インテリアとして見た目のバランスが悪くなったり、葉が密集して窮屈になり過ぎたりしたら、剪定や切り戻しを考えてみても良いでしょう。葉を少なくしておくと風通しがよくなり、害虫予防にもなります。

カイガラムシに注意!

コーヒーの木は病気にかかることはありませんが、害虫がつくことがあります。特にカイガラムシが発生しやすいため注意したいですね。カイガラムシを見つけたら、葉を傷つけないようにピンセットや楊枝で取り除いていきます。大量に発生してしまった場合は、薬剤を使って駆除します。

赤い実がかわいい!

3~4年くらい育てると、小さな白い花が咲くことがあります。その後、コーヒーの木に緑色の実がつき、それが赤く熟したら、それこそがコーヒー豆! ようやくコーヒーの収穫ができます。中の種子を取り出して、焙煎したら自家製のコーヒーが淹れられます。自分で育てたコーヒー豆で淹れたコーヒーの味はきっと格別でしょう。なお、コーヒーの実を豆として使わずに、種子として実生から育てて増やしてもいいですね。

コーヒーの木を増やしてみよう

コーヒーの木は挿し木と実生で簡単に増やすことができます。日本では芽が出るコーヒーの実を購入することは難しいため、コーヒーの実が手に入ったなら、ぜひ挑戦してみてくださいね。

➢ 挿し木の方法
挿し穂になる元気な枝を探して、4~5節を切り取ります。コーヒーの木の挿し木には、先端の新芽を使用しないため、先端の2節は切り落としておきます。さらに、枝の下方の葉を取り除いて、挿し穂全体で葉が6枚くらいになるように調整します。

この挿し穂を挿し木用の土に植えて、1か月間、直射日光の当たらない半日蔭で管理します。根が出るまでは水やりをしっかりしておきます。新しい新芽が出てきて、挿し穂全体に元気があれば、挿し木が成功した証拠。鉢に植え替えて育てていきます。

なお、挿し木に適した時季は5~6月の梅雨入り前。挿し木のためにわざわざ枝を切らなくても、剪定した枝を再利用しても大丈夫です。

➢ 種を蒔いて増やす
コーヒーの木は種から育てることもできます。しかし、コーヒーの木の種になる実は園芸店やホームセンターでは売られていません。もちろん、焙煎されたコーヒー豆は発芽しませんし、生豆でも発芽は難しいようです。というのは、コーヒーの種はとって時間が経つと発芽しにくくなるため、すぐに蒔かなくてはらないからです。また、発芽には15度以上が必要になります。もし栽培しているコーヒーの木に種ができたら、発芽させられるチャンスかもしれません。苗から育てるのが一般的なコーヒーの木をあえて種から育ててみるのも、おもしろいですね。

大事に育てて、実がついたらラッキー

残念ながら、日本はコーヒーの栽培地としては適していません。豆の収穫を目的に育てるのは、難易度が高めです。しかし、たとえコーヒー豆を収穫することはできなくても、葉っぱの美しさから観葉植物として十分に楽しめるのがコーヒーの木です。

また、観葉植物で花が咲いたり、実をつけたりする種類は少ないため、花や実も楽しめるコーヒーの木はお得感がありますね。大切に育てれば、自家製のコーヒーが楽しめるかもしれないと思うと、お世話にも張り合いがでます。まさに、コーヒー好きの人におすすめの観葉植物です。

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