洗濯表示「Fマーク」の意味知っていますか?洋服の洗濯に失敗したくない人必見
洗濯表示で見かける「F」のマーク。あなたは、どんな意味があるか知っていますか? 洋服は素材の種類によって洗濯の仕方が異なります。大切な洋服を洗濯で失敗させないためにも、今回の記事を参考にしてFマークの意味を知っておきましょう!
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洗濯マークのFの意味とは?
洗濯マークに「F」「P」「W」など、アルファベットを使った見慣れないマークを見かけることはありませんか? これらは一体何を示しているのでしょうか。
クリーニング店が確認する表示
購入した服を初めて洗濯するときは、服の裏に付いている洗濯マークを見ますよね。「手洗いで優しく洗おう」や「平置きで乾かそう」というように、衣服に適した洗い方を判断する材料になるでしょう。
同様に、衣類の洗濯を任されたクリーニング店でも、タグに書かれた内容を細かくチェックして使用する洗剤や洗濯方法を決めます。タグには、自宅ではできない洗濯方法についても記載されているのです。
アルファベットマークは全て、家庭での洗濯における注意点ではなく、「クリーニング店が確認するマーク」だと覚えておきましょう。
アルファベットマークは参考程度に
アルファベットマークは、一般の人に向けた表示ではありません。PとFの2種類の違いは、クリーニング店においてどんな溶剤を使うべきかを表しています。
家庭で洗濯マークを見るときに、ここまで突っ込んで確認する必要はないでしょう。マークを見て、「クリーニングに出せるのかどうか」判断できれば十分です。
ただし、アルファベットの下に「アンダーライン」が引いてある場合は、「洗い方の強さ」を表すので、洗濯には注意が必要です。Fマークに限らず、ラインがあったら優しく取り扱う必要があります。
ラインが二重なら、さらにデリケートである証です。「扱い方はより慎重に」ということを意味します。
FやPのマーク表示は洗濯できるの?
では、タグにアルファベットマークが表示されていたら、クリーニングに出すしかないのでしょうか? 「できたら自宅で洗濯したい」と思う人のために、見極めポイントを紹介します。
水洗い不可以外なら洗濯可能
まずは、たらいのマークに「×」が付いていないか確認しましょう。もし付いていたら、家庭での洗濯はできないため、お手入れはクリーニング店に依頼する必要があります。
クリーニングマークが付いていても、水洗いができる衣類は家庭での洗濯が可能です。水洗いマークにアンダーラインがあれば弱い水流で洗い、手のマークが付いていれば手洗いで優しく洗いましょう。
ちなみに、洗濯機の「ドライコース」は、水を使わないドライクリーニングとは異なります。ドライコースであっても水を使用するため、水洗い不可の衣類の洗濯機洗いは避けましょう。
ほかの洗濯マークに沿って洗濯を
洗濯マークは全部で「41種類」あり、洗い方だけでも「14種類」に分かれています。そのほか、「漂白剤は使ってよいのか」「タンブル乾燥をかけてよいのか」など、順に見ていきます。
アルファベットマークの有無にかかわらず、洗濯マークに従って適切な取り扱いを心掛けましょう。家庭洗濯における失敗を防止するには、洗濯マークとじっくり向き合うのが推奨できる方法です。
不安ならクリーニングに出すのが無難
デリケートな衣類ほど、家庭で洗うときは表示をしっかり確認したいものです。一般的に次のような順番で表示されているため、手持ちの服のタグと見比べてみましょう。
●家庭洗濯
●漂白
●タンブル乾燥
●自然乾燥
●アイロン
●ドライクリーニング
●ウェットクリーニング
気に入っている物ほど、洗濯によるダメージが出てしまわないか不安になりますよね。特別な衣類は無理に自分で洗わず、クリーニングに出すというのも賢い方法ではないでしょうか。
知ってる?洗濯マークは変更されていた
実は、洗濯マークは国際規格との統一を図るため、2016年に一新されました。日常的に洗濯をしている場合、気付いた人も多いかもしれませんね。以前とどこが変わったのか詳しく解説します。
古いマークよりも細かく分類されている
最も変わったのはマークの数でしょう。「22種類から41種類へ」と、ほとんど倍増といってよい増え方です。マークの印象も変わり、絵柄っぽかったデザインがより記号らしくなったといえます。
洗濯機マークなど削除されたマークがある一方、「酸素系漂白剤」や「タンブル乾燥」マークが追加され、干し方に関しても倍に細分化されました。
衣類に適した洗い方がより分かりやすくなり、家庭で洗濯するときの不安が解消された人もいるのではないでしょうか!
F、Pなど新しく加わったマーク
前述した「F」や「P」といったアルファベットマークも、改定後に新しく加わったマークの一つです。また、「W」はウェットクリーニングが適していることを表しています。
例えば、ドライクリーニングできる衣類ならPが「○」で囲まれ、不可なら「×」マークが表示されています。手入れ方法に不安があればクリーニング店で相談してもよいでしょう。
表示が統一されたので覚えてしまえば楽ちん
改定される以前まで、日本では「日本工業規格」に定められたとおりに洗濯表示をしてきました。これは日本独自のマークであり、海外では同じ意味が違うマークで表示されていたのです。
しかし、今では海外の衣類もあちこちで販売されるようになりましたよね。同じ意味でも国産と海外製品では異なるマークが表示されていて、ややこしく感じていた人も少なくないでしょう。
マークの数は増えましたが、統一により原産国によって表示をいちいち確認しなくて済むようになりました。これからはどの国で作られた服であっても、自宅で洗濯しやすくなるでしょう!
洗濯マークの注意点
これまでの洗濯マークに親しんでいた人は、新しい洗濯マークの意味合いとの違いに戸惑うこともあるかもしれません。また、今まで表示されていた内容が、マーク以外で表示されることもあります。
使用されなくなったマークもある
より細かく分類され、追加されたマークがある一方で、洗濯マークから削除されたマークもあります。それは「絞り方」と、アイロンの「当て布」に関するマークです。
洗濯マークのタグには、こうして記号から消された内容について「注意書き」が書かれていることがあります。洗濯マークだけ見て「これはどうするんだろう?」と思ったときは、ほかに注意書きがないか確認してみましょう。
表示される数字や温度は推奨ではなく上限
洗濯マークが表しているのは、「この通り洗いましょう!」という意味ではありません。「この衣類はこれ以上強く洗わないで!」という、「衣類が持ちこたえられるリミット」を表しています。
自宅で洗濯できるかどうか示す水洗いマークでは、数字で対応可能な水温を確認しましょう。例えば、「40」と書いてあれば「40℃までの水温」での洗濯に耐えられます。
特に、一度も洗濯したことのない衣類はトラブルが起きやすい物です。表示されているよりもソフトな取り扱いで様子を見ることをおすすめします。
洗濯マークを確認して衣類をもっと大切に
初めての衣類を洗濯するときには、必ず洗濯マークを確認しましょう。2016年12月以降に作られた服には、以前に比べ倍近く細分化された洗濯マークが表示されているため、より細かい確認が可能になりました。
FやPは、洗濯のプロが判断に使うマークです。家庭で見るときは、洗濯の参考にする程度で構いません。水洗い可能であれば、アルファベットマークが付いていても自宅で洗えます。
「記号の数が多い……」と感じるかもしれませんが、慣れてしまえば世界中どの衣類でも洗濯に手間取らずに済みます。素材に合ったお手入れをマスターして、大切な衣類を美しく保ちましょう!
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