ダウンジャケットの洗濯方法を解説!手洗いや洗濯機の洗い方と失敗したときの対処法
ダウンジャケットは洗濯方法を知っていれば自宅でも失敗なく洗えます。冬のシーズンに大活躍したダウンジャケットを、手洗いや洗濯機で洗う方法について解説。洗濯時の注意点や失敗したときの対処法もあわせてチェックしてみてください。
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ダウンジャケットは自宅で洗濯できる
ダウンジャケットは、洗濯表示と素材によっては自宅で洗濯することができます。ここからは知っておきたい洗濯表示と素材について詳しく紹介します。
洗濯表示をチェックする
自宅にあるダウンジャケットの”洗濯表示”を確認しましょう。桶に40と書いてあるマークや手のマークがある洗濯表示であれば自宅で洗濯できます。桶に×のマークの洗濯表示の場合、自宅での洗濯は不可なので、クリーニングに出しましょう。
素材をチェックする
ダウンジャケットは、表地の素材によっては傷んでしまう恐れがあります。特に以下の素材を使用したダウンジャケットの場合は要注意です。
・レザー(フェイクレザー含む)
・シルク
・ウール
・カシミヤ
・ツイード
これらの素材は、自宅での洗濯は避けましょう。また、素材に関わらず”シームレスダウン”のものも自宅での洗濯を避けるのがおすすめ。以下では、さらに細かく注意したい点を紹介します。
シームレスダウンは要注意
”シームレスダウン”とは、生地を仕切るキルティング加工部分が糸で縫い付けられていないものを指します。針を通したわずかな穴からダウンが飛び出すことがなく、温かい空気を逃さないといったメリットがあります。
しかし、シームレスダウンは自宅での洗濯に適していません。シームレス加工では糸の代わりに樹脂を使い、圧着加工によってキルティングを施しており、経年劣化により加工部分が剥がれてしまうことがあります。
洗濯によるダメージを減らすために、クリーニングに出して洗濯することをおすすめします。
デリケートなシルク素材は自宅での洗濯NG
シルク素材のものは、肌ざわりがなめらかで吸湿性や通気性に優れているという魅力があります。しかし、摩擦に弱く、繊維と繊維の隙間に水が入りやすく形状が崩れてしまう場合があります。そのため、シルクのようなデリケート素材はクリーニングで洗濯するのがおすすめです。
水分に弱いレザー素材は自宅での洗濯NG
光沢感が上品な印象を与えるレザー素材は、水分に弱く色落ちや形状が崩れてしまったりするデリケートなアイテムです。また、カビが発生しやすい素材でもあるので、シーズンの終わりには必ずクリーニングに出すことをおすすめします。
ダウンジャケットの洗濯方法【手洗い】
洗濯できる素材のダウンジャケットの場合、汚れたときやニオイが気になるときにすぐ洗濯できるのでとても便利です。ここからは手洗いの洗濯方法を紹介します。
手洗いでの洗濯で必要なものは以下の道具です。
・ダウンコートを平置きにできるスペース
・ぬるま湯を張った洗面器など
・スポンジ
・せっけん
・中性洗剤
洗っている最中は水や洗剤で周囲が汚れます。なるべくシンクの横やお風呂場など、洗濯後の掃除も手軽にできる場所を確保しましょう。
また、中性洗剤にはおしゃれ着洗剤を使用するのがおすすめ。おしゃれ着洗剤はシルクやカシミアなどのデリケート素材でも、繊維に与えるダメージを抑えて洗うことができます。また、毛玉や毛羽立ちを防ぐこともできます。
おしゃれ着洗剤がない場合は、食器用洗剤を代用することができます。
1. 皮脂汚れがついている部分を予洗いする
水に触れる時間が長いほどダウンが傷みやすくなるため、全体を洗う前に汚れの酷い部分を予洗いしておくと、水に長時間触れる部分を極力少なくできます。
・襟部分
・袖口
・ボタンやファスナー部分
・ポケットの口
・裾
これらの部分の目立つ汚れは皮脂による汚れが多いので、せっけんを使って落とすのが効果的。汚れの目立つ部分を水で湿らせて、直接せっけんを塗っていきましょう。
2. スポンジで表面をやさしく洗う
予洗いが終わったら、ダウンジャケット全体を洗っていきましょう。まず、1Lのぬるま湯に小さじ1程度の中性洗剤を溶かして洗剤液を作ります。完成した洗剤液をスポンジに含ませ、なでるように表面を洗います。表面が終わったら裏地側も同じように洗いましょう。
3. ぬるま湯にダウンジャケットをつける
洗い終わったダウンジャケットをぬるま湯ですすいでいきます。その際、ダウンをもみ洗いするのではなく、やさしく押すように洗い、ダウンジャケットの中に入り込んだ洗剤を洗い流してください。お湯が泡立たなくなったらすすぎは完了です。泡立たなくなるまでお湯を入れ替えながらしっかりすすぎましょう。
4. 脱水は絞らず水を切る
脱水で絞ってしまうと型崩れの原因になるので、絞らず形を整えながら脱水するのがポイントです。大きめのバスタオルの上にダウンジャケットを置き、バスタオルで挟むようにし叩きながら水気を切ります。
バスタオルが濡れなくなるまで繰り返し行うことが大切です。
ダウンジャケットの洗濯方法【洗濯機】
上記のマークは洗濯機での洗濯が可能な洗濯表示マークです。
桶の下に線が1本書いてあるマークは、洗濯機で弱い水流で洗濯ができます。桶の下に2本の線があるマークは、洗濯機で非常に弱い水流での洗濯が可能です。線が増えるごとに洗える水流は弱くなります。
1. 洗濯液を洗濯桶の中に作る
ダウンジャケットを洗濯するときは、洗濯物を入れる前に洗濯槽の中で洗濯液を作っていきます。洗濯したいダウンがつかるくらいの水を洗濯槽に溜めて洗剤を適量入れてください。
2. 洗濯ネットに入れダウンを水につける
洗濯液を作ったら、ダウンジャケットを折りたたんで洗濯ネットに入れます。洗濯槽の中に入れ、ダウンに水をしみ込ませるように数回押し、水の中へ沈めます。うまく沈まない場合は、タオルでダウンを包み数回押すと沈みます。ダウンジャケットをしっかり沈めることでムラなくきれいに洗濯することができます。
3. おしゃれ着コースで洗濯
ダウンジャケットが洗濯液につかっているのを確認したら、洗濯していきます。
衣類をやさしく洗える「おしゃれ着コース」「ドライコース」「手洗いコース」などに設定して洗濯してください。脱水時間が短いコースなら、上記のコース以外でも洗濯可能です。
4. 1分間脱水をする
長時間の脱水はダウンの偏りやシワの原因になります。洗濯後の脱水は1分程度に設定しましょう。脱水後水分がかなり残っている場合は、形を一度整えてから再度脱水をしましょう。
脱水のポイント
洗濯時や脱水時にポイントとなるのが形を整えることです。
ダウンジャケットの形を整えながら短時間の脱水を繰り返すことで、シワや型崩れを防ぐことができます。たたみ方のポイントは、袖が正面で交差するように折ること。そうすることで汚れやすい首元、袖口、裾が外側になり、汚れが落ちやすくなります。
ダウンジャケットの洗濯で失敗しないための干し方と乾かし方
ダウンジャケットを洗って「ボリュームがなくなってしまった」「ジャケットの形が崩れてしまった」など、失敗してしまった経験がある人もいるかもしれません。干し方や干すときにひと手間加えることで失敗を防ぐことができます。
水分を取って陰干しすることで型崩れを防ぐ
ダウンジャケットに水分が残ったままハンガーで干してしまうと、中身が水分で下の方に寄り、型崩れの原因になります。乾いたタオルでダウンを挟み、水分がタオルにつかなくなったのを確認してから干しましょう。
干す場所は日なたではなく、風通しのいい日かげか室内、浴室乾燥などで干すのが◎。2~3日間、時間をかけることで、ダウンジャケットの中までしっかり乾かすことができます。生乾きのニオイが気になる場合は、1時間ほど天日干しするのがおすすめです。
羽毛をほぐしてボリュームのあるダウンに仕上げる
ボリュームのあるダウンに仕上げるコツは、乾き始めたころに下から上に向かって軽く叩き上げること。そうすることで、ダウンがほぐれふっくら仕上がります。また、ハンガーにタオルを巻き付けてからダウンをかけると肩の部分の形がきれいになります。
乾燥機にかけてふわふわ感アップ
干すスペースが取れない方や生乾きの状態になってしまったときは、乾燥機を使って乾かすのもおすすめです。目安の時間は30分程度ですが、傷みが心配な方は途中で取り出しながらダウンの状態をこまめに確認するといいでしょう。
乾燥機を使うと中までしっかり乾かすことができ、ダウン自体のボリュームも復活します。また、部屋干しのイヤなニオイ予防や保温性を高めてくれます。
ダウンジャケットの洗濯で失敗したときの対処法
デリケートなダウンジャケットの自宅での洗濯は、丁寧に行っても失敗することもあります。洗濯に失敗してしまっても、ちょっとしたひと工夫で元通りふわふわのダウンが取り戻せます。ここからはぺたんこになったときや、シミができてしまったときの対処法を説明します。
ぺちゃんこになったら濡らしてほぐす
ぺたんこになってしまったとき、無理にほぐそうとするのはやめましょう。無理にほぐすと羽毛が割れてしまい、元に戻せなくなってしまいます。ダウンがぺたんこになってしまったら、もう一度ダウンを濡らしましょう。ダウンが濡れている状態で羽毛の形を整えてから、乾かすと元通りのボリュームに戻ります。
シミができたら洗剤で洗い直す
ダウンジャケットの縫い目は汚れが溜まりやすい部分です。縫い目の汚れがすすぎで洗い流すことができなかったとき、シミとなる場合があります。シミができてしまったときは、もう1度すすぎ直すのがおすすめです。水の中で残っている洗剤や汚れをすすぎ直すことでシミになるのを防ぎます。ただ、再度すすぎ直しても落ちないシミは、クリーニングに出すことをおすすめします。
ダウンジャケットの洗濯はリネットにおまかせ
ダウンジャケットは洗濯に手間がかかったり、そもそも自宅で洗濯できなかったりとめんどう。そんなときは、宅配クリーニングの「リネット」を利用するのがおすすめです。
リネットは、スマホで完結するクリーニングサービスです。クリーニング店舗へ持ち込む必要はなく、集荷依頼や伝票の作成も不要。家にあるダンボールや紙袋へ洋服を詰めたら、スマホから申し込むだけでクリーニングを手配できます。
もしものときの保証も充実しており、仕上がりに満足できなかった場合の再仕上げや返金、事故補償などがあります。初回限定で最大30%OFF(※)になるので、ダウンジャケットの洗濯を考えている方は利用を検討してみてください。
※:1~4点の場合は20%OFF、5点以上の場合は30%OFF
衣替えついでなら保管もできるリネット プレミアムクローク
冬のシーズンが終わって衣替えをするタイミングなら、クリーニングついでに預かってもらえる「リネット プレミアムクローク」の利用がおすすめ!
リネット プレミアムクロークは、衣類を保管するのに最適な気温20℃、湿度40%の環境で最大8ヵ月保管してくれるのが特徴のサービスです。クローゼットを圧迫していたダウンジャケットも、3月〜10月の着ない期間は預けておくといった使い方ができます。
クローゼットが空くことでほかの衣類が取り出しやすくなったり、新しい春服や夏服を入れたりと良いことづくめ。ダウンジャケットのクリーニングを毎年やりたい方にぴったりなサービスです。
ダウンジャケットの洗濯に関するQ&A
ここからは、ダウンジャケットの洗濯に関する疑問をQ&A形式で答えます。ダウンジャケットの洗濯で疑問があればチェックしてみてください。
Q1. ダウンジャケットは洗濯機で洗える?
A. 洗濯機で洗えますが手洗いの方がきれいに洗濯できます
羽毛は水につけても浮くため、洗濯機の中で上手に洗うことが難しいです。そのため、可能であれば手洗いをおすすめします。
Q2. ダウンジャケットを洗ってしまったら?
A. ダウンジャケットを洗濯した場合は以下の方法で乾燥させましょう
- 洗濯後のダウンジャケットを広げて羽毛をほぐす
- 乾燥機で10分×3~4回の乾燥を行う
- 太めのハンガーにかけて風通しの良い場所で干す
ダウンジャケットは熱に弱いため、低温で乾燥を行いましょう。また、生地を傷めないために裏返しを行いながら乾燥させるのがポイントです。
Q3. ダウンジャケットを洗う頻度は?
A. シーズン前またはシーズン後の年に1回程度が適切です
どれくらいの頻度で着用するかによって異なりますが、冬の時期にしか着ないのであれば9~10月ごろ、もしくは3~4月ごろの冬シーズン前後に1回が適切です。洗いすぎると型崩れの原因になる可能性があるため、多くても年2回程度にしておきましょう。
ダウン以外の洗濯に関する記事もチェック
※記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2024年2月)に基づいたものです。
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