デリケートなウールをおうちでお洗濯する方法!干し方とアイロンのかけ方も
デリケートなウール素材のお洗濯はどうしていますか? きちんとした方法で洗濯しないと、洗濯縮みや傷みですぐに着れなくなってしまいますよね。そこで手洗いと洗濯機別の洗濯方法、洗濯頻度、おすすめの洗濯洗剤まで紹介します! また、洗ったあとの干し方やアイロンのかけ方もとっても大切ですよ。
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ウール素材を自宅で洗濯しよう!
寒い時期にかかせないアイテムのセーター。その中でも、あたたかく機能性に優れたウール素材のセーターを着ている方も多いのではないでしょうか?
今回は、そんなウールの衣類を自宅で洗濯する方法やおすすめの洗濯頻度について紹介します。自宅でもポイントを押さえれば簡単にウールの洗濯ができますよ♪
ウール素材を自宅で洗濯するときに気をつけたいポイント
ウールのセーターはあたたかく、寒い時期はつい使用頻度が高くなりますよね。たくさん着たウールのセーターを自宅で洗濯して「縮んでしまった!」なんて経験をされた方も多いはず……。
ここでは、そんな失敗を防ぐために気をつけたいポイントを紹介します。このポイントを押さえれば、自宅でもウールの衣類を上手に洗濯できますよ♪
洗濯表示をチェック
まずは衣類についている「洗濯表示」のタグをみて、以下のマークがあるか確認しましょう。
●水洗いマーク
●洗濯機マーク
●手洗いマーク
水洗い不可マークがある場合、クリーニング店に「ドライクリーニング」でだす必要があるので、注意が必要です。
素材をチェック
ウールは羊の繊細な毛でできており、とてもデリケートな素材です。ウールの繊維には「縮れ」があり、「縮れ」がたくさん空気を含むことで保温効果を発揮します。また、繊維に弾力性があることから型崩れやシワにもなりにくく、撥水性もあるため雨や汚れに強いです。
一方で、繊維の表面がウロコ状になっているため、水の影響を大きく受けると繊維が硬くなり、フェルト状になってしまうおそれがあります。なので、洗濯をするときはウールの繊維を守る洗剤や、洗い方が大切です。
色落ちしないかをチェック
セーターやニットは色落ちしてしまう場合があるので、必ず「色落ちチェック」をしましょう♪ チェックをするときは、万が一色落ちをしても目立たないように、端の部分で試してください。
洗剤をつけて5分間おき、経過を見たあと白いタオルでおさえて、色落ちをしていなければOK!
洗濯洗剤の種類をチェック
ウールを自宅で洗濯するときは「洗剤選び」も重要なポイント。洗剤にはアルカリ性と中性がありますが、アルカリ性は洗浄力が高いため、ウールを傷めてしまう可能性があります。
ウールを洗濯する際は、やさしく洗える中性の「おしゃれ着用洗剤」がおすすめです。スーパーやドラッグストアでも手に入るのでチェックしてみてくださいね。
柔軟剤をチェック
繊維の表面をなめらかにする効果があるのが柔軟剤です。衣類同士の摩擦を少なくするので、インナーやアウターとの摩擦による静電気を防ぐ効果も♪
また、柔軟剤を使うことでウールの繊維が傷みづらくなり、洗濯後もふんわりと仕上げることができます。あわせて柔軟剤には香りを持続させる効果があるのもうれしいですよね。
ウール素材の洗濯方法
先に解説した通り、「洗濯表示」に手洗いや洗濯機マークがあれば自宅での洗濯が可能です。ここでは「手洗い」と「洗濯機洗い」のメリットについて紹介します。それぞれ、自分にあった洗い方で洗濯をしてみてください♪
手洗いで洗う場合のメリット
まず、洗濯表示に「手洗いマーク」しかないときは必ず手洗いをしましょう。手洗いは1枚ずつ洗うことで摩擦が減り、繊維を傷めにくいためやわらかい肌触りを保ちやすいです。また、きちんとした手順でおこなえば縮みも抑えることができます。
洗濯機で洗う場合のメリット
洗濯表示に「洗濯機マーク」があれば洗濯機でも洗えます。洗濯機で洗う場合は、ドライコースやソフトコースなどやさしく洗えるコースに設定しましょう。ウールに対しての負荷は手洗いよりも少しだけ増えますが、1枚ずつ手洗いをする時間がない方も気軽に挑戦できますよね♪
【手洗い】ウール素材を洗濯する場合の手順
洗濯機と比べると手間がかかる「手洗い」ですが、手順さえ分かれば気軽にできるようになります。また、買ったばかりの衣類で縮むのが心配という方は洗濯機洗いではなく、手洗いからはじめてみてはいかがでしょうか?
洗剤液を作ろう
まずはシンク(もしくはタル)に洗剤液を作りましょう。水温は30℃にすることで、ウールを傷めずに汚れを落とすことができます。30℃は熱湯1Lに対して、水2Lの割合で混ぜると大体30℃になりますよ♪
水と洗剤の割合は、容器に記載されている分量にあわせて作ってくださいね。
また、ウールの洗濯に対して「重曹」を使用するときは注意が必要です。重曹は弱アルカリ性のため、洗浄力はありますがウールの繊維を傷めてしまう恐れがあります。
もし使用する場合は、クエン酸を加えてアルカリ度を下げてから使用するのがおすすめです。
やさしく洗おう
洗剤液を作ったら、「押し洗い」をします。衣類をゆっくりシンクの底に沈めていきましょう。ウールを洗剤液に浸すと、繊維のウロコ状の表面が開いた状態になります。
このときにウールを激しく扱うと縮む原因になるので、やさしく押し洗いすることが重要です。衣類を底まで沈めたら、自然に浮いてくるのをまって、また底まで沈める作業を何度か続けましょう。
押し洗いをしたら、「すすぎ」に入ります。洗剤液を捨てて泡がでなくなるまですすぎます。このときも、やさしく扱ってくださいね。
すすぎがおわったら「柔軟剤」で仕上げて洗いの工程は終了です。柔軟剤は衣類に残すことで効果が出るので、洗い流さないようにしてください。
洗い終わったら脱水しよう
「脱水」をする際も衣類に負荷をかけないように注意が必要です。軽く手で水を絞りますが、衣類をねじりながら絞ってしまうと繊維が傷んでしまうので、やさしく握るように絞ることがコツです。
最後に洗濯機の脱水機能を活用します。衣類が傷まないよう、「洗濯ネット」を使うのがおすすめ! 洗濯機の高速回転がはじまったら、30秒程度で停止してください。脱水をし過ぎてしまうと衣類が伸びてしまうので、くれぐれも脱水をし過ぎないように注意してくださいね♪
【洗濯機】ウール素材を洗濯する場合の手順
洗濯表示に「洗濯機マーク」があれば、ウールを洗うことができます。ただし、ウールを傷ませないために、正しい手順で洗濯することが大切です。
ウールを縮ませないために、洗剤や柔軟剤は適したものを選びましょう。
ドライコースやソフトコースで洗おう
メーカーによって、洗濯機のコース表示はさまざまですが、「ドライコース」「ソフトコース」があればそのコースを選びましょう。手洗いコースやおうちクリーニングと表示されている場合もあるので、詳しくは自宅の洗濯機を確認してください。
洗濯表示に合った洗剤を選ぼう
ウールの衣類に「水洗い不可」の洗濯表示がある場合は、水や洗剤にとても弱いので、必ずクリーニング店に出しましょう。
また、洗濯機で洗う際は弱アルカリ性の洗剤ではなく、中性の洗剤「おしゃれ着用洗剤」を使うことで、ウールの繊細な繊維も傷みにくくなります。
洗濯機を使う場合は温水を避けよう
普段、お風呂の残り湯や温水で洗濯をしている方は注意が必要です。手洗いの場合と同様に、ウールを温水で洗ってしまうと、繊維が大きく縮んでしまう原因となります。洗濯するときは、30℃以下の水で洗うよう気をつけてください。
洗濯ネットを使おう
ウールの衣類を洗濯機にそのまま入れて洗ってしまうと、洗濯槽との擦れから、繊維の傷みの原因となります。衣類をたたんだ上で、「洗濯ネット」に入れて洗うのがおすすめです。
また、洗濯ネットのサイズが大きすぎると、中で衣類が動いて擦れの原因になるので、注意が必要です。洗濯ネットは100均でもいろいろなサイズが手に入るので、チェックしてみてくださいね♪
洗い終わったら脱水しよう
洗いが終わったら、そのまま「脱水」に入ります。洗濯機で洗う場合、ここまでは全自動で進みますが、脱水が終わったらそのままにせず、速やかに干しましょう。このときに、そのままにしてしまうと衣類にシワがついてしまうので、気をつけてください。
洗濯後のウール素材の干し方
次に衣類を洗ったあとの干し方について紹介します。ウールは繊維が繊細なため、誤った干し方をしてしまうと縮んでしまったり、型崩れを起こしてしまったりと失敗の原因になってしまいます。最後まで気を抜かず、干し方まで注意してくださいね!
自然乾燥で乾かそう
ウールの衣類は自然乾燥をしましょう。ウールを乾燥機にかけてしまうと、急激な温度の変化と乾燥から縮みの原因となります。
また、自然乾燥する際は直射日光が当たらないよう、室内で干すのがおすすめです。ウールの衣類を直射日光にあててしまうと、繊維が日焼けをして変色してしまうおそれがあるばかりでなく、急激な乾燥から縮みの原因にも……。乾くのに時間はかかりますが、自然の力でゆっくり乾かしましょう♪
平干しで型崩れを防ごう
自然乾燥の際に、気をつけなければいけないのが干し方です。ウールの衣類は洗濯直後、繊維が水分を含んでいるため、重くなっています。そのまま吊るしてしまうと、大きく型崩れをする原因となるため、「平干し」をしましょう。市販で平干し用のネットもあるので、確認してみてくださいね。
ウール素材のアイロンのかけ方
自然乾燥まで終わったあとに、シワが目立つ箇所があればアイロンをして伸ばしましょう。ただし、いつものように強くプレスしてしまうと、ウールのふんわりとした雰囲気がなくなってしまいます。ウールの良さを残しつつ、シワを伸ばすコツを紹介します。
アイロンのスチームを使おう
ウールの衣類のシワは、アイロンのスチーム機能を使って伸ばします。アイロンは衣類に直接あてず、少し浮かせたままスチームをあてましょう。そのあとに、手で軽くトントンとシワを伸ばしてください。そうすることで、ふんわりとした質感を残したままシワを伸ばすことができますよ。
ウール素材を洗濯する頻度
ここまで、ウールを洗濯する方法について紹介しました。正しい方法であれば、自宅でもウールを傷めずに洗濯できるのはうれしいですよね。ただし、ウールは繊細な素材のため、洗いすぎにも注意が必要です。ここからはおすすめの洗濯頻度や、洗った方がいいタイミングを紹介します。
汚れが目立ってきたとき
ウールの繊維は撥水性があるため、汚れもある程度防ぐことができます。ただし、食べこぼしや汗汚れなどが目立つときはすぐに洗濯しましょう。ウールの繊維はとても細かいため、時間がたつほど汚れが繊維に入り込み、落ちにくくなります。
臭いが気になってきたとき
ウールの繊維は、臭いがつきやすい性質を持っています。とくにウールを着る季節は寒いので、「鍋料理を食べて臭いがついちゃった!」という経験をされた方も多いのではないでしょうか? ある程度の臭いは、アイロンのスチームを当てれば大体無くなりますが、それでも臭いが取れないときは洗濯してくださいね。
最低1シーズンに1回は洗濯しよう
ウールの衣類を着る頻度は人それぞれですが、臭いや汚れが目立たないときは、1シーズンに1回の洗濯で構いません。ただし、たくさん着る方は、10回着たら1回洗濯するのがおすすめですよ。洗濯することで、ウールのふんわりとした肌触りを失うことなく、1シーズン着ることができます。
ウール素材の洗濯におすすめの洗剤
ウールの繊細な繊維を少しでも傷つけないように洗濯するときは、「中性」の洗剤を使うのがおすすめです。ここからはウールの洗濯に適した洗剤を紹介します。それぞれ特徴があるので、ぜひ参考にしてみてくださいね♪
除菌消臭してくれる《エマール》のウール対応洗濯洗剤
《エマール》には新しく「カタチコントロール洗浄」という技術が導入され、繊維の一本一本をコーティングし、ハリを与えて表面をなめらかにすることができます。また、「除菌消臭」の効果もあるため、洗濯機で洗ったあとの菌による臭いも防ぐことができますよ。
植物成分のみ《ソネット》のウール・シルク洗濯洗剤
ドイツ生まれのオーガニック洗濯洗剤です。洗ったあとは完全に分解し自然に戻るため、環境にやさしく、国際的なオーガニック認定機関の認証も受けています。肌にももちろんやさしく、しなやかな着心地に♪
また、天然のラベンダーエッセンスオイルを使用のため、ふんわりとした自然の香りに癒されます。
男性にもおすすめの香り《The Laundress》のウール対応洗濯洗剤
「あまい香りはちょっと……。」という男性におすすめなのが《The Laundress》の洗剤です。香りは4種類ありますが、ウールの洗濯に特化した香りは「シダー」。ウールの汚れを落としつつ、香りに防虫効果もあるので一石二鳥です♪
ウール素材の洗濯におすすめの柔軟剤
ウールの洗濯には「柔軟剤」を使うと、ふんわりとした肌ざわりを損なうことなく、仕上げることができます。ここでは、ウールの洗濯におすすめの柔軟剤を紹介します。香りもさまざまなので、自分の好きな香りを楽しんでくださいね♪
贅沢な香りが楽しめる《フレアフレグランス》の柔軟剤
上質で贅沢な香りを楽しむことができる柔軟剤です。衣類はもちろんのこと、ベッドシーツや枕カバーも相性抜群で、部屋の空間までいい香りを楽しむことができます。ワンランク上の香りを求める方におすすめ♪
ふんわり心地よい仕上がりに♪《The Laundress》の柔軟剤
《The Laundress》では、デリケートな素材のウールやカシミアに特化した洗剤など、素材に合わせてこだわった製品がラインアップされています。洗剤と同じ香りの柔軟剤を選ぶことができるので、香りを統一することもできますよ。
臭いや静電気の発生を抑える〔ダスキン〕の柔軟剤
掃除で有名な〔ダスキン〕も、洗濯用洗剤を開発しています。防汚剤配合で、衣類の黄ばみや黒ずみを防ぎながら、繊維をコーティングしふっくら仕上げてくれます。やさしいフローラルの香りで、男女問わず使うことができるのでおすすめです。
ウール素材を自宅で洗濯してクリーニング代を浮かせちゃおう♪
ここまでウール素材の洗濯方法と、適した洗剤について紹介しました。いかかでしたか? シーズン中に何度もクリーニングに出すのは勿体ないですよね。
ぜひ、今回の記事を参考に自宅での洗濯を試してみてください♪
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