自分でできる【フローリングのカビ取り方法】原因や予防対策、おすすめ専用洗剤まで
湿気やカーペット・観葉植物といったインテリアによっても発生してしまうフローリングのカビ。業者に頼むと費用がかさむため、自分でカビ取りやカビ予防対策を行うことが大切です。今回は、そんなフローリングに発生するカビの原因やセルフ掃除方法、予防策などを徹底的に紹介! カビ落としに便利な市販洗剤や小さなカビのごまかし方も必見です。
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フローリングのカビ取り方法
カーペットやマットレスを敷きっぱなしにしていると、いつの間にかできてしまうフローリングのカビ。お風呂場やキッチンなどの水回りに発生するイメージがありますが、条件がそろえばフローリングにも発生します。
今回は、そんなカビの掃除方法を伝授! 放置するとだんだん頑固なカビになるため、早めの掃除が大切ですよ。
ここでは、中性洗剤とエタノールを使用した掃除方法を画像とともに紹介します。
用意するもの
- 中性洗剤
- 無水エタノール(消毒用アルコール、除菌アルコール)
- 水
- スプレーボトル
- 雑巾3枚(できれば新しいもの)
- 古歯ブラシ
- つまようじ
- 手袋
- マスク
無水エタノールは“エタノールスプレー”にしておこう
無水エタノールは、水で薄めてスプレーにしておくと便利。水と混ぜて薄めることでフローリングへの負担が少なくなるほか、スプレーにすることで均等に広範囲に吹きかけることができます。
【無水エタノールスプレーの作り方】
1. スプレーボトルを用意する
2. 無水エタノールスプレーと水を、8:2の割合で入れる
3. よく混ぜれば完成
手順
1. よく換気をし、手袋、マスクを装着する
窓やドアをできれば2か所以上開け、よく換気をしましょう。
また油分を溶かす性質をもつエタノールは、素手で扱うのは危険。手荒れや体調不良を防ぐために手袋とマスクを必ず装着しましょう。より心配な方は、メガネをすると◎。
2. 目に見えるカビに中性洗剤を吹きかけ、数分置く
まずは目に見えるカビを落とすため、中性洗剤を使用します。スプレーボトルタイプの場合は、さっとフローリングに吹きかけてしばらく待ちます。
3. カビが浮いてきたら、濡らした雑巾で拭き取る
しばらくしてフローリングの汚れが浮いてきたら、静かに拭き取ります。このときゆっくりと静かに拭き取ることで、カビの胞子を周辺にばらまくのを防げます。
ここで使った雑巾にはカビが多く付着しているため、捨てるようにしましょう。
4. 無水エタノールスプレーを吹きかけ、数分置く
続いては、見えないカビを除菌作用で落とします。カビの生えていた場所だけでなく、その周辺にも見えないカビが付着しているおそれがあるため、範囲を広めに吹きかけるのがポイント。
5. 乾いたぞうきんで拭き取る
しばらく置いたら、乾いたきれいな布でやさしく拭き取ります。
6. 溝・隙間のカビを、つまようじや歯ブラシで取り除く
カビはフローリングの表面だけでなく、溝にも付着していることがあるため要チェック。ここまでの掃除では取り切れなかった溝に入り込んだカビを、つまようじや古歯ブラシで取り除きましょう。
7. 新しい雑巾で乾拭きをして完了
最後にきれいな雑巾でフローリングを乾拭きをすれば完了です。
フローリングのカビを掃除する際の注意点
比較的簡単なカビ取りですが、間違った掃除方法をすると、カビを広げることやフローリングの木材自体を傷めることにつながります。以下のことに注意をしましょう。
掃除機をかけるのはNG
白カビが生えている部分に掃除機をかけると、掃除機の排気による風や掃除機をかける動作によって“カビの胞子”が飛び散ってしまいます。
飛び散ったカビの胞子が新たな白カビを発生させるおそれがあるため、拭き取る掃除方法でできるだけ静かに取り除くのがポイントです。
重曹・漂白剤を使用するとワックスが剥がれる
カビ取り用の洗剤として重曹や塩素系漂白剤を使うのはNG。どちらもフローリングそのものを傷めてしまうおそれがあります。
●重曹がフローリングのカビ取りにNGな理由
重曹は粒子が研磨剤としてはたらき、拭き取る際にフローリングのワックスを削ってしまうおそれがあるためおすすめできません。
●塩素系漂白剤がフローリングのカビ取りにNGな理由
『カビキラー』や『キッチンハイター』などの塩素系漂白剤は強い殺菌作用のほかに、漂白作用があります。フローリングのカビ取りに使用すると、色落ちやシミ、変色の発生を招くおそれがあるため危険です。
とくにお風呂用・キッチン用の塩素系漂白剤は強い作用があるため、使わないようにしましょう。
エタノール・アルコールで白濁することも
エタノール(アルコール)を使用して、白濁してしまうケースがあります。それは木材自体にシミや変色が起こっているのではなく、フローリングに施されたワックスが反応することが原因です。
白濁してしまった場合は、ワックスを剥がして塗りなおす必要があるため、エタノールを使った掃除方法においても濃度の高いものは使わないようにしましょう。
また掃除をする前に、見えない箇所にエタノールを垂らし、反応しないか確認することをおすすめします。
フローリングのカビ取りに効果的な専用クリーナー
セルフでの処理方法では中性洗剤とエタノールを使用しましたが、カビ取りに効果的な専用クリーナーも紹介! ここでは1,000円前後の値段のクリーナーを中心にピックアップ。市販で売っている場合もあるので、ぜひチェックしてくださいね。
フローリング以外のカビにも使えるアイテムもあるため、1つ持っておくと幅広く使えて便利ですよ。
フローリングに生えるカビの特徴
ここでは、フローリングにできてしまうカビの特徴をチェック。カビの特徴を知ることで、気付いていなかったカビに気付けるかもしれません。
フローリングの傷跡なのかカビなのか判断が付かない方も、ぜひ見てくださいね。
”黒カビ”と“白カビ”の2種類がある
フローリングに発生するカビは、主に黒カビか白カビの2種類。どちらもフローリングの木目に合わせて発生したり、溝に入り込むようにして発生します。それぞれの特徴を確認しましょう。
●白カビの特徴
白カビは食品以外に木材にも発生しやすく、フローリングのカビとして頻出。比較的取り除きやすいのが特徴です。
●黒カビの特徴
黒カビは、結露している箇所などに発生しやすいのが特徴。発生した直後であれば比較的取り除きやすいですが、放置しておくと菌糸が根を張って頑固なカビになってしまいます。自分で掃除をしてもなかなか取れない場合は黒カビのことが多く、業者に頼む必要があるかもしれません。
腐っているフローリングに生えやすい
多湿な環境を好むカビは、水濡れなどによって腐食した木材に発生しやすいのも特徴。そのため、結露しやすい窓やドア付近のフローリングに生えやすいと言えますよ。
部屋に臭いが充満する
カビ臭さが部屋中に漂っていることも、フローリングのカビの特徴。部屋の広範囲を占めているフローリングは臭いに気づきやすいです。
高温多湿になりがちな場所でカビ臭いと感じたら、フローリングにカビが生えているかもしれません。
カビが生えやすい条件と気を付けたい場所
フローリングのカビの特徴を紹介しましたが、そんなカビが発生しやすいのは、“気温・湿度・汚れ”の条件がそろったとき。一般的な目安は以下の通りです。
●気温:5~35℃
●湿度:60%以上
●汚れ:ホコリや食べカスが落ちている
ここからは、これらの条件が揃いやすい4つの場所を詳しく見ていきましょう。
マットやカーペットの下
リビングのフローリングで注意したいのは、カーペットやラグの下。生地が厚く、重いカーペットほど通気性が低く、高温多湿になりがちでカビが好む環境ができてしまいます。
とくに夏場は、汗をかいた足でマットやカーペット上を歩くため、よりカビの発生を促すおそれがあります。
また頻繁に動かすことのないタイルカーペットやジョイントマット、畳を置いている家庭もカビが生えやすい環境と言えます。
布団やマットレスの下
寝室のフローリングのカビで多い原因は、フローリングの上に直接布団やマットレスを置いていること。さらにその布団やマットレスを長時間置きっぱなしにしていることが挙げられます。
大人は就寝中に約コップ1杯分の汗をかいていると言われ、その大量の汗が布団やマットレスに染み込んでいます。しかし、布団の下にあるフローリングには吸湿性がなく、布団とフローリングの間に湿気がたまってしまうことから、カビが好む多湿な環境ができてしまうのです。
観葉植物を置いている
植物を置いている場所も、湿気がたまりやすいスポット。
「植物にあげた水がフローリングに触れないように……!」と鉢の下に受け皿を敷いていても、水分をたっぷり含んだ植物や土、受け皿が湿気の発生源になります。
結露を放置している
窓際、ドア付近のフローリングで気を付けたいのは、結露によるカビの発生。とくに寒い時期になると、屋外と屋内の温度差が大きくなり、内側の窓に結露が発生しやすくなります。
応急処置をしたい!カビをごまかす補修方法
「カビを見つけたけど、すぐに掃除する時間がない!」「来客時だけ隠したい」というときは、ごまかすのも◎。フローリングに傷ができた際の補修に使えるフローリング用クレヨンが便利です。
しかし、カビを隠すことには使用できますが直すことにはつながらないため、できれば早めに掃除をするようにしましょう!
フローリングにカビを発生させない予防対策
せっかく掃除をしたのにまたカビが発生してしまった……ということがないように、日々の対策も重要。ここでは簡単にできる、カビの予防対策について見ていきます。
新築を購入したばかりの方も、カビを生えさせない対策として使えますよ!
換気をして、空気の流れを作る
フローリングのカビを防ぐためには、こまめに換気扇を使用したり窓をあけて、風通しをよくする方法が有効です。“空気の流れ”をつくり、極力湿気をためこまないようにしましょう。
ただし、雨の日の換気は逆効果! 雨の日は外のほうが湿度の高い環境であるため、換気すると部屋の中に湿気を入れることになってしまいます。
さらに家具同士や家具と壁の間にある“すき間”にも注意が必要です。すき間が狭いほど湿気がこもりやすくなるため、家具や壁との間隔は広めにとって、空気の流れをスムーズにすることが大切です!
こまめに拭き掃除をする
食べカスやホコリを栄養源として発生するカビには、こまめな掃除も効果的。大掛かりな掃除をしなくても済むよう、フローリングワイパー(フロアワイパー)等で拭き掃除をこまめに行いましょう。
また掃除をする際は、部屋の四隅にも注目! ゴミが溜まりやすく、掃除がしにくい角はカビの発生源になりやすい箇所と言えます。
マットレス・布団の下に、すのこや防湿シートを敷く
フローリングに直接布団・マットレスを敷く際には、“すのこ”や“除湿シート”を使った湿気対策がおすすめ。寝ている間に出ている汗を逃がす工夫をしましょう。
また日中に、外に干したり立てて保管するのも◎。布団やマットレスからフローリングへカビが移ることもあるため、叩いてしっかりと乾かすのがポイントです。
またラグやカーペットも晴れた日には干すようにするとカビ対策ができますよ。
直置きしたいならエアリーマットレスが◎
どうしても直置きしたい場合は、通気性が高くカビにくいマットレスがおすすめです。
結露を拭き取る
窓やドアの結露はどうしてもできてしまうもの。そのため、室内の温度を上げすぎないことや、起床後に夜の冷え込みによってサッシにできた結露を拭き取るようにすることが大切です。
また結露以外にも、観葉植物の周りにも目を向けると◎。植物に水を上げる際はベランダまで運ぶなど、工夫をすることで多湿な環境を防げます。
こんなときは業者に依頼しよう
ここまではセルフでカビを取る方法を紹介してきましたが、業者に頼むのも一つの手。経験豊富な業者の方が、業務用の洗剤や道具を使って掃除をすることで、床を傷めるリスクなどを軽減できます。
ここからは、どのような場合に業者に頼むべきなのかを紹介します。
頑固な黒カビや長期間放置していたカビの場合
比較的発生してから時間の経っていないカビの場合は、自分で落とすことが可能。しかし頑固な黒カビや長い間放置してしまったカビは、フローリングのワックスの下まで根を張っている可能性があるため、業者に頼むことをおすすめします。
カビが発生してからどれくらい経ったのか分からない場合は、自分で掃除をして落とせなかったら無理にこすったりせず、業者に頼むようにしましょう。
プロの業者がたくさん在籍する『くらしのマーケット』でお掃除を頼めば、フローリングのカビ汚れもらくらくキレイに! 実際に利用した方の口コミを見ることができ、予算ごとやランキングごとに業者を選ぶこともできるので安心です。
初めての方でも簡単に依頼できるので、気になる方は以下のリンクからチェックしてみてください!
賃貸の場合
賃貸の場合は自分だけの家ではないため、リスクの大きい掃除を勝手に行うと退去時のトラブルになりかねません。そのため、大家さんに相談したのち業者に頼むことをおすすめします。
結露を放置したことによるカビなど入居者が管理を怠ったと判断した場合は、フローリングのクリーニング費用や張り替え費用が入居者負担(敷金からの差し引き)になる可能性が高いです。頑固なカビになる前にまずは大家さんに相談するようにしましょう。
敷布団やマットレスにもカビが付いていたら……
寝室のフローリングにカビが生えていたら、布団やマットレスにもカビが付着していることがあります。フローリングの掃除をしても、マットレスにカビが残っていると再度フローリングにもカビが発生する可能性があるため、洗濯か取り換えを行いましょう!
以下の記事では、布団やマットレスのカビ取り方法を記載しています。お手持ちのアイテムに合わせてぜひチェックしてくださいね。
※製品によって、お手入れのしかたは異なりますため、必ず製品の取扱説明書に従って作業を行なってください。
※お掃除の際には、ゴム手袋をつけて、しっかりと換気を行ない作業をしてください。
※本サイト上で表示されるコンテンツの一部は、アマゾンジャパン合同会社またはその関連会社により提供されたものです。これらのコンテンツは「現状有姿」で提供されており、随時変更または削除される場合があります。
※賃貸物件の場合、退去の際に原状回復を行う義務があり、修繕費用が必要となる場合があります。必ず賃貸借契約書を確認の上で、家主や管理会社の許可を取ってから作業を行なってください。
※記載している商品情報は、LIMIA編集部の調査結果(2021年4月)に基づいたものです。
※画像は全てイメージです。
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