自動車保険を切り替えるのはいつがいい?損せず切り替えるためのポイント

保険料が高いと感じたり、実際に保険を使ったときの対応があまりよくなかったり……。自動車保険の切り替えを意識するタイミングは人それぞれ。また、自分では意識していなくても、自動車保険の切り替えを考えたほうがいいタイミングもあります。

そのタイミングとはどんなときなのか。うまく切り替えるためにはどのようなポイントに気をつければいいのか。今回は、自動車保険を切り替えについて解説します。

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自動車保険の切り替えを考えるタイミングは?

特に決まったルールなどはありませんが、以下のような場合には、自動車保険の切り替えを考えたほうがいいかもしれません。

いまの自動車保険に不満がある

保険料が高いと感じたり、保険会社の対応がよくなかったり、いまの自動車保険に不満があるのであれば、無理にその会社で自動車保険契約を続ける必要はありません。他社の自動車保険と比較して、よりよい条件のものがあれば、切り替えを検討するとよいでしょう。

車を運転する人の年齢が上がった

自動車保険の保険料は、運転する人の年齢によって大きく変わってきます。保険会社によって、年齢条件の区分には多少の違いはありますが、21歳・26歳・30歳・35歳の誕生日を迎えたタイミングでは、年齢条件の変更を検討するとよいでしょう。

●試算条件
車両:《プリウス(型式:ZVW50)》/家族限定/免許証の色:ブルー/使用目的:通勤・通学/新規契約(6S等級)/主な補償内容:対人・対物:無制限、人身傷害:3000万円、車両:195万円(一般車両・免責5-10万円)

【保険料例(年間)】(※1)
・年齢問わず補償:497,020円
・21歳以上補償:237,340円
・26歳以上補償:164,420円
・35歳以上補償:147,050円

年齢条件を変更すれば、保険会社を変えなくても保険料が下がります。自分の年齢が上がった場合のほか、子どもが独立して、その車を運転しなくなったような場合には、運転者の範囲や年齢条件を変更しましょう。

また、年齢区分をより細かく設定したり、40代以降の保険料を特に割安に設定したりしている保険会社などもあります。条件変更をする際には、別の保険会社とも比較して、保険料が安くなるようなら保険会社の切り替えも検討していきましょう。

車を通勤で使わなくなった(使うようになった)

それまで車で通勤していた方が電車通勤に変わった場合や、逆に新たに車通勤を始めた場合なども、自動車保険の切り替えを検討するタイミングといえます。そのほかにも、車を使う頻度や走行距離が変わった場合も同様です。

どの保険会社でも、家庭用自動車保険の保険料は、車の使用目的に応じて差があります。先ほどと同じ試算条件(35歳以上補償)であれば、保険料は以下のように変わります。

【保険料例(年間)】(※2)
・業務使用(通勤・通学を除き、仕事で平均して月に15日以上に使う):154,720円
・通勤、通学使用(平均して月に15日以上、通勤や通学に使う):147,050円
・日常、レジャー使用(業務使用や通勤・通学使用に該当しない):139,350円

使用目的が変わると、保険料が安くなる場合もあれば、逆に高くなることもあります。いずれにせよ、使用目的の変更はすぐに保険会社に連絡して変更しなければなりません。もし変更しないまま事故などが起こると、保険金が支払われない可能性もあるため、忘れず連絡しましょう。

また、ダイレクト型自動車保険に多い、「リスク細分型」と呼ばれる自動車保険では、年間走行距離によっても、保険料が変わります。

●試算条件
車両:《プリウス(型式:ZVW50)》/家族限定・30歳以上補償/免許証の色:ブルー/使用目的:主に家庭用/新規契約(6E等級)/主な補償内容:対人・対物:無制限、人身傷害:3000万円、車両:195万円(一般車両・免責5-10万円)

【保険料例(年間)】(※3)
・年間走行距離 3,000km以下:94,240円
・年間走行距離 9,000km以下:116,220円
・年間走行距離 無制限(16,001km以上):151,550円

このように、あまり車を使わなくなった場合には、このタイプの自動車保険に切り替えることで、保険料が大きく下がる可能性があります。逆に年間走行距離が多い方の保険料が割高になる傾向があるため、あなたにとってどちらが有利なのかを比較して、切り替えを検討するとよいでしょう。

自動車保険を切り替える際に気をつけるポイント

自動車保険を切り替える際には、気をつけておかないと等級がリセットされてしまうなど、思わぬ失敗もあります。

いまの契約の満期日(解約日)と新しい契約の補償開始日を揃える

自動車保険を切り替える際には、新しい自動車保険(新契約)の補償開始日(始期日)と、いまの保険(旧契約)の満期日(解約日)を揃えることが大切なポイントです。

万一新契約の始期日と旧契約の満期日(解約日)ずれてしまったとしても、旧契約の満期日から7日以内であれば、ほとんどのケースで等級を引き継ぐことができます。とはいえ、その間は自賠責保険以外に保険のない状態となるため、望ましくはありません。

また、7日を過ぎてしまうと、等級を引き継ぐことはできなくなり、6等級からのスタートとなってしまいます(※旧契約が5等級以下であれば、新規で契約する場合、満期から13カ月間はその低い等級が引き継がれます)。

途中解約すると等級の進行が遅れる

通常は、1年間保険を使う事故がなければ、等級が1等級上がります。ところが、いまの契約を途中で解約して自動車保険を切り替える場合、新契約の始期日から1年間無事故でないと等級が上がりません。それだけ等級の進行が遅れることになります。

満期にあわせて切り替えを行えば、手続きも簡単で、等級も1等級上がった状態で引き継げるので、わざわざ途中解約するのはあまりおすすめしません。ただ、契約を更新してから間もないなどであれば、1年近く待つより途中で解約して切り替えた方がいいケースもあります。そのときの状況に応じてメリットが大きいなら、途中解約も選択肢としておきましょう。

解約手続きを忘れない

満期まで更新手続きがされていないと、自動的に更新される自動車保険もあります。これは保険が失効して無保険になったり、等級がリセットされたりするのを防ぐ、保険会社による救済の仕組みです。

これによって事なきを得ることもありますが、勝手に解約されると思っていると、契約が重複してしまうことになります。そうなると、二重に保険料が請求されたり、手続きが煩雑になってしまったりすることに……。解約する保険会社には、満期前までに忘れずに連絡しておきましょう。

自動車保険の切り替えは意識的に

あなたにとってどの自動車保険が適しているのかは、条件によっても変わるものです。いまの保険に不満がある場合のほか、条件が変わった際には、意識して切り替えを考えるようにしましょう。

とはいえ、自分でさまざまな保険会社を比較するのはかなり手間がかかりますよね。そんなときには、自動車保険の一括見積もりサービスを利用するのもおすすめです。こういったサービスをうまく活用しながら、あなたにあった条件のいい自動車保険を効率的に探しましょう。

プロフィール

竹国弘城
証券会社、生損保総合代理店での勤務を経てファイナンシャルプランナー(FP)として独立。金融商品を販売しない独立系FPとして、企業の利益ではなく相談者の利益を第一に考え、その場しのぎで終わらない、自分のお金の問題に自分自身で対処できるようになるためのコンサルティングを行う。1級FP技能士。

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