医療保険を途中解約したい人は必読!医療保険で損をしないために知っておくこと

医療保険の途中解約を考えている……。そんな方は、いろんな事情があって悩んでいると思います。医療保険の契約時には、この先もずっと可能だと思っていた毎月の保険料の支払いが今になって困難になってしまったという方、保険の見直しを勧められて、医療保険の契約内容を確かめると新しい医療保険商品の方が良さそうだと思った方など、それぞれ何らかの理由があります。

そんなとき、医療保険を途中解約する際の知識が少しでもあれば、メリット・デメリットを考えて決断できるので、後になって後悔する確率がグンと減ります。ぜひご参考にしてください。

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医療保険を途中解約する場合のベストタイミング

医療保険は、一度解約してしまうと再度加入したくなった場合、また同じ条件で契約をすることができません。理由や細かいことについては、後ほど詳しくお伝えしますが、まずはこれを踏まえて途中解約するタイミングを考えます。ベストなタイミングは、解約したい理由によって変わってくるので、一つずつ見ていきましょう。

1. 毎月の保険料が上がっていき、支払いが困難になってしまった

医療保険の途中解約を考えている人の理由で、一番多い理由です。この場合は現在加入中の医療保険の内容が問題ではなく、保険料が問題なので、まず途中解約をする前に解約しなくて済む方法を考えましょう。

だいたいの保険会社は、2ヶ月以上保険料が支払われなかった場合「失効」になり、それでも支払いが確認できなければ強制解約になってしまいます。支払い方法(月払い・半年払い・年払い)によって若干変わってきますが、目安として、2ヶ月と考えてください。

医療保険を途中解約せずに済む方法として3つご紹介します。

まず1つ目は、「自動振替貸付制度」です。この制度は、簡単に言うと保険契約が失効することを防ぐため、保険会社が自動的に支払えなかった分の保険料を解約返戻金を元に立て替えてくれる制度です。ただし、貸し付けられた保険料には所定の利息がつきます。利息は保険会社によって変わりますが、だいたい3.75%くらいです。また、場合によってはこの制度が利用できないときもあります。加入中の保険内容によって利用できなかったり、解約返戻金が少ない場合などです。詳しくは、契約している保険会社にお問い合わせしてみて下さい。

2つ目は、「払い済み保険」です。この制度は、保険料の支払いを止めて、解約返戻金を今後の支払わなければいけない保険料に充当し、今までの契約の保険期間は変えずに済む制度です。その代わり、保険金額が減った内容に変更されます。また、特約などがついている場合はなくなります。検討している方は、払い済み保険に変更した場合、今後どのようになるのか、保険会社へ相談してみましょう。

3つ目は、「安い保険料に切り替える」です。一度、今加入中の保障内容や特約などを見直しましょう。ここで、不要な特約、保障などがあればそれだけを解約して保険料をできるだけ安くしましょう。


返戻率が上がります。一般的に、契約から10年経つと返戻率は約70%くらいなの上記の内容を踏まえても、途中解約したい場合は今のタイミングで途中解約した場合、いくら解約返戻金が戻ってくるのか、保険会社に試算してもらいましょう。契約してから、早いタイミングで途中解約すると返戻金があまりに少なく損してしまうためです。解約返戻金は、契約年数が長くなるほどで、これ以上の年数であれば、途中解約するタイミングとしてそれほど悪くはないでしょう。

2. 医療保険の見直しを進められ、新しい医療保険商品の方が良さそうだから

こちらも上位に入ってくる理由の1つです。この場合の見直しのタイミングとしては、ライフイベントに大きく変化があったときです。例えば、「結婚」「子供が生まれた」「マイホームの購入」の時期など。医療保険の切り替えは重要なことです。まず本当に見直すべきかを一度考えましょう。

ライフイベントに大きな変化があったとしても医療保険内容を変える必要がない場合もあります。ですから、今一度加入中の医療保険を確認し、追加したい保障や不安なことがなければそのままでいいでしょう。逆に何か不安になる要素や、追加したい保障などがある方は医療保険の見直しを考えましょう! 

医療保険の見直しや途中解約をする際にも大事なのはこの3つ

1つ目は、医療保険が適用されていない空白の期間をなくすこと。これは、切り替え時にきちんと予定を立てないと医療保険が適用されていない間、万が一のことがあったときに一切保険金がもらえないからです。また、新たな医療保険に加入する際は一からの申込みになりますので現在の健康状態や職業も審査されます。その場合、新しく加入できないこともあるので、切り替える場合は新しい医療保険に加入できる事が確実になったタイミングで今までの医療保険を解約しましょう。

2つ目は、今加入中の医療保険がお宝保険である可能性。「お宝保険」とは、予定利率が5%以上のバブル時代に契約した保険で、現在もその条件で継続されているものです。その場合、保険会社は見直しや切り替えをすすめてきますので注意してください。

3つ目は、解約したい医療保険に解約返戻金がある場合。試算書を出してもらい少しでも損がないタイミングで途中解約しましょう。

途中解約した後にまた同じ条件の医療保険に入れるのか

医療保険を途中解約して、「やっぱりまた同じ医療保険に入りたい!」と思ってもそのときと同じ条件で加入することはできません。なぜなら、医療保険に加入する場合は一からの審査があるからです。これは、途中解約した医療保険を再度契約する申込をしても同じことが言えます。

医療保険は基本的に、加入するタイミングの年齢や職業、健康状態によって審査されます。再加入する際は年齢が変わっていたり、職業も変わっている可能性があります。健康状態が良好だったとしても、年齢によって保険料は上がっていくので同じ条件で加入することは難しいでしょう。

また、医療保険の商品はどんどん保障が追加されて新しくなったり、逆に保障が少なくなって新しい医療保険商品となって販売されます。保険会社にもよりますが、人気の医療保険商品は内容が頻繁に変わります。最低でも1年単位で変わるところが多いです。そのため、同じ保険会社で同じ医療保険商品だったとしても、保障内容、保険料などが変わっているため、同じ条件での再加入は難しくなっています。

今入っている医療保険を途中解約せずにでできるだけ理想に近づける方法

そんなときは、その医療保険に加入したきっかけを思い出してください。医療保険に入る理由は誰しもが違います。3大疾病(ガン、急性心筋梗塞、脳卒中)になったとき、まとまったお金を出す余裕がないから、あるいは子どもの大学費用まできちんとお金を貯めていけるようになど、いろいろな理由があります。

加入したときの医療保険が、今でもちゃんとそのきっかけに対応できるのか。よくわからないけど、みんなが医療保険に入っているからという理由で加入している人も多いですが、それだと後悔や不満などが溜まるだけなので、医療保険に加入する時は必ず理由を明確にしましょう。そうすることで、途中解約するときや見直しをしたいときもあまり悩むことがなくなります。そして、現在加入中の医療保険をもう少し理想に近づけるのであればやはりプロにお願いするのが1番だと思います。

プロに相談する場合は、今の医療保険を途中解約したくない理由や、どうゆう保障が欲しいのか。毎月保険料にかけられるお金はどの程度かなど、提案してもらいやすいように条件をまとめておきましょう。きっと自分にとって理想のプランが見つかると思います!

医療保険を途中解約する人へ

今回は、保険の途中解約時のタイミングやポイントをまとめました。保険は一生関わっていくものなので、加入の際も、見直しも、途中解約も、損や後悔をしないよう慎重に検討していきましょう!

プロフィール

根岸彩香
2級FP技能士資格を取得し、生命保険会社にて一人一人に合った保険商品をご提案していた実績があります。また、みなさんの人生に必ず必要となる保険や税金、相続などを得意とし、この3つのジャンルを中心に執筆しております。

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