ネットショップを開業したい!基礎知識から必要なステップまで解説
ネットショップの開業に必要なものや手順を紹介します。運営に失敗しないための注意点や廃業率に関する疑問も解説しているので、これからネットショップを開業したい方はぜひチェックしてみてください。
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ネットショップと実店舗の違い
ネットショップ | 実店舗 |
|
営業時間 | 24時間365日 | 特定の営業時間 |
初期費用 | サービスによって0円~で開設可能 | 物件や内装工事などで数十万~数百万円 |
接客 | チャットなどでの間接的な接客 | 対面で行う直接的な接客 |
商品 | 写真や説明文によるイメージ | 実物を手に取って確認 |
集客 | Web広告やSEOなど全国へ向けた集客 | チラシ配りなど近隣地域へ向けた宣伝 |
ネットショップと実店舗の主な違いは上記の通りです。
経済産業省が実施した令和4年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)では、企業からユーザーへ向けたECサイトの市場規模が約22.7兆円(前年比+9.91%)という調査結果が出ており、ネットショップで買い物をする人が増えています。
ショップを開業する際の初期費用やランニングコストなどを鑑みても、今後ネットショップの市場規模はますます拡大していくと考えられるでしょう。
参考:電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました (METI/経済産業省)
ネットショップを開業する手順
- 1.事業計画を立てる
- 2.商品の仕入れ先を決める
- 3.販売許可や届け出の確認
- 4.ショップのシステムをつくる
- 5.集客・販促を行う
ネットショップの開業は、大きく分けて5つのステップで実現できます。それぞれのステップについて、ひとつずつ詳しく解説します。
ネットショップの開業ステップ1. 事業計画を立てる
- お店のコンセプト
- 販売する商品のジャンル
- ショップの開業方法
ネットショップの開業は、事業計画を立てるところから始めます。
個人・法人を問わず、事業計画を立てずに行き当たりばったりで始めると途中で行き詰ってしまう可能性があるため、きちんとした計画を立ててからネットショップを開業しましょう。
お店のコンセプト
ネットショップを開業する際、まずはお店のコンセプトを明確にすることが重要です。
コンセプトと聞くと難しそうに感じますが、販売する商品の方向性やターゲット顧客、ブランドイメージなどの基盤になるものを定めることを指します。端的に言うと、「誰に」「何を売って」「どんな価値を提供するか」です。
例えば、DIY用品を製造しているメーカーが自社でネットショップを開業するとします。しかし、世の中にはDIY用品を販売しているネットショップが星の数ほどあるため、お客さんがわざわざ自分たちのネットショップを訪れるとは限りません。
そこで大切になってくるのがコンセプトです。
例えば、「機械が苦手な主婦でも簡単にDIYできて暮らしをアップデート」をコンセプトに工具を使わない組み立て式のDIY用品を販売するネットショップであれば、機械に苦手意識を持つ主婦層が「このお店なら私の欲しい物が売ってある」と感じて訪れてくれます。
また、コンセプトの一環として決めたいのがネットショップの名前です。お店の世界観を表現できるだけでなく、覚えやすい名前をつけることで、リピーターの獲得につながる重要な役割を持っています。
名前の付け方に正解はありませんが、覚えてもらいやすいようにシンプルで短く、検索した際に似たようなネットショップなどが出てこない名前が望ましいです。
販売する商品のジャンル
販売する商品のジャンル選定は、コンセプトと同様にネットショップの方向性を決める重要な要素です。
すでに実店舗を持っている場合や、商品を製造しているメーカーなどがネットショップを開業したい場合は販売する商品のジャンルが決まっているので、悩むことはないでしょう。
商品が特に決まっていない場合は、種類を豊富にするか、厳選した数種類のみを扱うか、またはオーダーメイド商品を中心にするかなど、取り扱う商品によってショップの特色が決まります。
商品のジャンルによって、仕入れ方法や販売戦略、在庫管理にも影響を与えるため、慎重に決定しましょう。
ショップの開業方法
- モール型ASP
- レンタルショッピングカート型ASP
- パッケージソフト
- オープンソース
- 専用システム構築
コンセプトや販売する商品が決まったら、ネットショップを開業するためのプラットフォームを決めましょう。
プラットフォーム | サービス例 |
モール型ASP | ・Amazon ・楽天市場 ・Yahoo!ショッピング |
レンタルショッピングカート型ASP | ・STORES.jp ・BASE ・カラーミーショップ |
パッケージソフト | ・ホームページビルダー |
オープンソース | ・WordPress |
システム構築 | ・GMOクラウドEC ・ecbeing ・カゴラボ |
各プラットフォームにはそれぞれ特徴があり、運用にかかる費用や集客性、カスタマイズ性が異なります。
ネットショップの運営に必要な知識や経験がない場合は、モールやショッピングカートのようなASP型がおすすめです。すでにネットショップ開業に必要なシステムが揃っているため、自分でサーバーを用意したりシステム開発を行ったりする手間がかかりません。
一方で、そのプラットフォームに沿ったテンプレートしか使えず、ショップの世界観を表現しづらいという点もあります。自由にネットショップを構築したいなら、オープンソースやシステム構築を検討してみましょう。
どのプラットフォームを選ぶにしても一長一短があるため、販売する商品の特性や販売戦略、コンセプトにあわせて選んでみてください。
ネットショップの開業ステップ2. 商品の仕入れ先を決める
- メーカーや卸問屋と契約を結ぶ
- 海外のネットショップなどで仕入れる
- 自分でオリジナル商品を作る
取り扱う商品が決まったら、どのようにして商品を仕入れるか決めます。
ネットショップ商品の仕入れは、大きく分けて3つの方法があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
メーカーや卸問屋と契約を結ぶ
販売したい商品が世の中に存在している場合、メーカーや卸問屋など卸売りを目的として販売している場所で仕入れることができます。
東京ビッグサイトなどで開催される見本市のようなイベントに加え、卸問屋が集まる問屋街など、商品を仕入れる場所は多くあります。特定のメーカーや作家などの商品を取り扱いたい場合は、ホームページやSNSから直接交渉する方法もおすすめです。
仕入れは、個人事業主や企業同士での取引契約ですので、交渉する際は名刺やホームページなどを準備しておきましょう。
メーカーや卸問屋で仕入れるメリットは、商品開発にかかる時間やコストを削減でき、市場で認知されている商品を取り扱える点です。しかし、ほかの小売業者も同じ商品を取り扱っているため、価格競争に巻き込まれるデメリットがあります。
海外のネットショップなどで仕入れる
日本で流通していない商品を販売する場合は、海外のネットショッピングや現地での買い付けで仕入れる方法があります。
特に海外のネットショップには安さを売りにしたところもあり、代表的なところでいうと「AliExpress」や「eBay」などがあります。運営元が海外のため表示は英語や中国語になりますが、Google翻訳などを使えば問題なく仕入れが可能です。
国際配送による配送料の高さや配送日の長さを鑑みても利益が十分に出ると感じた場合は、仕入れ先の選択肢として入れてみましょう。
また、自分が現地へ赴いて買い付ける仕入れ方もあります。日本語が通じないため交渉の難易度は高いですが、そこまでするライバルが少ないからこそ商品のラインアップで差別化を図れるのが大きなメリットです。
自分でオリジナル商品を作る
ハンドメイドで商品を作っている個人や、商品の製造を行っている企業の場合は、自分で商品を作る仕入れ方が基本となります。
自分のオリジナル商品を持っていない場合でも、個人向けのオリジナルグッズ作成サービスや、OEMなどを活用して自分の商品を作ることもできます。独自性の高い商品を市場に提供できる大きなメリットがあり、他の競合と差別化を図ると共にブランドイメージを確立しやすくなります。
しかし、オリジナルの商品開発には時間とコストがかかり、市場での受け入れが未知数であるため、販売しても需要がなくて売れないといったリスクを伴う可能性があります。
ネットショップの開業ステップ3. 販売許可や届け出の確認
- 法律やシステムで制限されていないか
- 販売する商品によっては免許や許可証が必要
- 新規事業の場合は開業届を提出
ネットショップを開業して商品を販売する前に、取り扱う商品に販売許可や届け出を行う必要があるかどうかをチェックしましょう。
もし、本来であれば取り扱いできない商品を無許可で販売した場合、ネットショップの閉鎖・削除だけでなく法的に罰せられるおそれもあるため、必ず開業する前に確認してください。ここでは、主に確認したいポイントを解説します。
法律やシステムで制限されていないか
ネットショップを開業する際には、まず販売したい商品が制限されていないかを確認することが重要です。
著作権や商標権を侵害して作られたコピー商品、商品券や切手を含む金券類など、法律やネットショップを開業するプラットフォーム側で販売を禁止されているものは販売できません。
特に海外から商品を仕入れる場合は、関税法で定められた輸入が禁止されているものに該当しないかも見ておきましょう。ハーブやアロマオイルといった日用雑貨でも、成分によっては麻薬や指定薬物にあたって仕入れできない可能性があります。
参考:輸出入禁止・規制品目:税関 Japan Customs
販売する商品によっては免許や許可証が必要
販売商品 | 許可・資格 |
食品 | 食品衛生責任者 食品衛生法に基づく営業許可 |
酒類 | 通信販売酒類小売業免許 |
医薬品 | 医薬品販売許可 特定販売許可届出 薬局開設許可 登録販売者・薬剤師 |
化粧品 | 化粧品製造許可 化粧品製造販売業許可 |
中古品 | 古物商許可証 |
特定の商品を販売する際は、取り扱いに免許や許可、資格が必要な場合があります。無許可・無資格で販売をすると法律で罰せられるため、必ず取得してからネットショップを開業しましょう。
また、取得には数ヶ月かかるケースもありますので、事業計画を立てる際に販売許可や免許が必要とわかった時点で手続きを進めるのがおすすめです。
新規事業の場合は開業届を提出
個人でネットショップの開業をする際には、開業届を提出しましょう。
開業届は、個人が何かしらの事業を始める、または辞める際に税務署へ提出する書類のことを指します。これから事業を始めることを税務署へ意思表示するものです。開業届の提出をしなかったからといって罰則はありませんが、確定申告をする際に控除額の大きい青色申告制度を利用できるのが嬉しいポイントです。
また、個人事業主になることで一般消費者が入れない問屋への参加が可能になるなどメリットも大きいため、開業届は提出することをおすすめします。
ネットショップの開業ステップ4. ショップのシステムをつくる
- ショップのデザインを決める
- 商品ページを作成する
- 特定商取引法のページを作成する
- 決済代行サービスを導入する
- 配送業者を選定する
ネットショップの方向性や商品の仕入れ準備が整ったら、実際にショップを作っていきます。
ここではネットショップを開業する際に必要なシステムについて解説します。
ショップのデザインを決める
内装がきれいなお店には何度も通いたくなるように、ネットショップでもデザインが重要になります。
コンセプトがしっかりと伝わるか、商品が見やすくて購入までスムーズに操作できるかなどを重視しながら、ショップをカスタマイズしていきましょう。
レンタルショッピングカート型ASPであれば、テンプレートを参考にできるため、デザインの知識がない初心者でも簡単におしゃれで使いやすいデザインにできます。無料・有料で多数のテンプレートがあるため、好きなデザインを探してみましょう。
一方で、モール型ASPの場合はカスタマイズ性は低いものの、長い運用歴の中で最適化された馴染みのあるデザインを利用できます。
ネットショップを運営していく中で「このデザインが見やすい」「こんな機能があると便利」など知識や経験が溜まってきたら、自分なりにカスタマイズをしていくのがおすすめです。
商品ページを作成する
商品ページはユーザーが最も見る大切なページです。商品ページの良し悪しによって、ネットショップの成功を左右します。
商品ページを作る際に気を付けたいポイントは以下です。
- 商品の写真は鮮明かつきれいに撮る
- 写真の縦横比をそろえて統一感を持たせる
- 説明文は商品スペックを詳細に書く
主に商品の写真と説明文を徹底して作りこみましょう。
写真が暗くて見づらかったり、魅力的に見えなかったりすると購入意欲は上がりません。スマートフォンのカメラ性能でもきれいな写真は撮れるため、試行錯誤しながら魅力的な写真を撮ってみてください。
また、商品の詳細情報や思わず買いたくなるような説明文を書ければ、商品の売上アップにつながります。購入を迷っているユーザーに対して疑問を抱かせない説明文を用意し、購入へと導いてあげましょう。
特定商取引法のページを作成する
ネットショップのような通信販売は、特定商取引法の規制対象です。そのため、ネットショップの運営者には特定商取引法に基づく表示が義務付けられています。
特定商取引法に基づく表示のページでは、事業者の氏名や住所、電話番号などの事業者に関する情報の掲載が必須です。これらの情報をしっかりと掲載することで、ユーザーの不安を拭い、トラブルを未然に防いで買い物してもらえるようになります。
実際に書くべき項目の詳細については、消費者庁のページを参考にしてください。
参考:通信販売|特定商取引法ガイド - 消費者庁
決済代行サービスを導入する
ネットショップでは現金のやり取りができないため、決済代行サービスを導入する必要があります。
総務省が過去に実施した「令和4年 通信利用動向調査報告書(世帯編)」によると、ネットショップでの決済で多く利用された方法は以下のようになりました。
- 1.クレジットカード……75.9%
- 2.コンビニ払い……36.4%
- 3.電子マネー払い(iD含む)……34.8%
- 4.銀行・郵便局で振込……23%
そのため、決済代行サービスを導入する際は、上記の支払い方法に対応しているサービスを選ぶのがおすすめです。
ネットショップの形態によっては、プラットフォーム側で複数の決済手段が用意されていて、任意で別の決済方法を導入できる場合もあります。決済代行サービスを利用すると月額料金や決済手数料の支払いなどコストが増えるため、導入は慎重に決めたいところです。
参考:令和4年 通信利用動向調査報告書(世帯編)
配送業者を選定する
現物のある商品を販売する場合、商品が売れたら配送をする必要があります。
全国どこからでも購入できるネットショップの場合、配送料の安さは気になるところ。大手の配送業者における東京〜大阪間の配送料は以下の通りです。
※:価格はすべて税込
※:2023年12月 LIMIA編集部調べ
しかし、配送料だけが業者選びのすべてではありません。
取り扱っている商品が冷蔵・冷凍ものや精密機械だった場合に、適切な配送方法に対応しているかどうかも重要なポイントです。
ネットショップの開業ステップ5. 集客・販促を行う
- SNSを使って新規・リピーター顧客を獲得
- SEOやWeb広告で検索エンジン経由の顧客を獲得
- メルマガで顧客とコミュニケーション
ネットショップは開業して終わりではありません。
モール型以外のネットショップは、実店舗と異なりユーザーがショップへ訪れる動線がありません。そのため、自分で集客・販促していく必要があります。
ここでは3つの集客・販促方法について解説します。
SNSを使って新規・リピーター顧客を獲得
SNSは個人と個人がネットワーク上でつながる場として利用されていますが、昨今では企業アカウントが集客・販促をする場としても活用しています。
新商品のお知らせやイベントの告知、SNS担当者の日常的な投稿など、上手に使うことでネットショップへの来訪を促したり、ファン化したりできるでしょう。
主なSNSツールとして使われているのはX(旧:Twitter)・Instagram・TikTokなどです。SNSによって利用者の属性や特徴があるため、ネットショップで販売している商品に最適なところを選びましょう。
SNS | 国内月間ユーザー数 | 特徴 |
X(旧:Twitter) | 約4,500万 ※2017年10月時点 | ・テキストが中心のSNS ・10~20代の男女が多い ・ポストの拡散力が非常に高い |
約3,300万 ※2019年06月時点 | ・写真が中心のSNS ・20~30代の女性が多い ・ハッシュタグ検索が主流 |
|
TikTok | 約1,700万 ※2021年8月時点 | ・動画が中心のSNS ・10~20代の男女が多い ・レコメンド動画が注目されやすい |
しかし、ネットショップを運営しながらSNSでフォロワーを獲得していくのは大変です。安易なバズを狙うあまり見境がなくなると炎上するリスクもあるため、地道に根気強く続けることをおすすめします。
SEOやWeb広告で検索エンジン経由の顧客を獲得
ネットショップを開業したら、SEO対策も行いましょう。
SEO対策とは、Web上のサイトを検索エンジンに最適化することです。SEO対策を行うことで、ネットショップのページを検索結果の上位に表示でき、集客につながります。
SEO対策をする際にやっておきたいことは以下の通りです。
- ブログを書く
- プレスリリースを打つ
ユーザーが入力しそうなキーワードを選定し、コンテンツを最適化することで検索エンジンでの露出を増やしましょう。
また、Google AdsやFacebook広告などのWeb広告を活用することで、より多くの潜在顧客にリーチできます。Web広告はSNSの運用やSEO対策と異なりすぐに結果が出るため、ネットショップを開業したばかりでも売上を見込めます。
ただし、広告を配信するためにはお金がかかるため、ある程度資金に余裕がある場合のみ利用するのがおすすめです。
メールマガジンで顧客とコミュニケーション
メールマガジンは、顧客になったユーザーとの関係を深めるのに効果的なツールです。
- 新商品の紹介
- キャンペーン情報
- ブログ更新のお知らせ
- イベントの告知
基本的には、上記のような売上につながる情報の配信に利用します。
ときには、ショップオーナーの近況を報告するなど、親しみやすいメールマガジンにするとユーザーとの距離が縮まってよりファンになってくれるかもしれません。
ネットショップの開業ならSTORESがおすすめ
ネットショップを開業するなら「STORES」がおすすめです。
シンプルな操作性でアクセス解析や売上・顧客情報の管理が可能です。難しい知識や技術がなくても簡単にネットショップをオープンできます。
プラン | 月額料金 | 決済手数料 |
フリープラン | 0円 | 5% |
スタンダードプラン | 2,980円(税込) →初月0円 ※1 | 3.6% ※2 |
プランはフリープランとスタンダードプランの2つから選べます。
ショップのデザインはプランに関わらず48種類のテンプレートで簡単にカスタマイズOK!クレジットカードやコンビニ決済など、主要な決済方法に対応しているのが嬉しいポイントです。
すでに実店舗がある場合は、レジ機能を連動させることで在庫管理を一元化することもできます。導入サポートもあるので、まずは気軽に相談してみましょう!
※1:クレジットカードでプラン料金を年支払いした場合
※2:Amazon Payは決済手数料3.9%
ネットショップの開業に必要なもの
- パソコン
- インターネット環境
- プリンター
- 梱包材
ネットショップの開業に向けて最低限用意しておきたいものは上記の通りです。
Web上でショップを運営するには、パソコンとインターネット環境が必須です。スマートフォンがあればネットショップの開業はできますが、一定数以上の商品や顧客情報を管理するにはパソコンのソフトを使う必要が出てくるでしょう。
また、購入者への送り状や、仕入れ先での名刺交換に備えてプリンターもあると便利です。頻度によりますがコンビニ印刷よりもコストを抑えられます。商品を発送する際の梱包材も必須なので、在庫を切らさないように余裕をもって準備しておきたいところです。
ほかにも必要なものは出てきますが、運営しながら必要になったタイミングで揃えていくことをおすすめします。
ネットショップの開業で失敗しないための注意点
- 毎月かかる固定費を抑える
- 在庫を抱えすぎない
- 集客と販促に力を入れる
コンセプトや商品の仕入れ先を決め、念願のネットショップを開業!しかし、運営がうまくいかず赤字が続いて閉鎖なんて事態は避けたいものです。
ここでは、ネットショップの開業前に検討したい失敗しないための注意点を解説します。
毎月かかる固定費を抑える
ネットショップのシステム構築や商品の仕入れ先などが固まってきたら、ランニングコストと想定売上でシミュレーションをしてみましょう。
月額のシステム利用料や、商品を保管する倉庫代などの固定費が経営を圧迫することに気づくはずです。売上が立たないうちは広告費を削ればいいと考える方もいますが、認知拡大の機会が減ると売上が伸びづらくなり、いつまでも経営は苦しいままでしょう。
そこで見直したいのが固定費です。
STORESやBASEのようなシステム利用料が無料のサービスを利用する、倉庫は借りずに自宅で保管するなど、小さく始めてコストカットできる余地がないか検討してみましょう。
在庫を抱えすぎない
ネットショップの運営において、重要な業務がバックヤードの在庫管理です。
在庫を抱えすぎると物理的なスペースが必要になり、倉庫を増やしたり複数個所に分けたりしなくてはいけません。次第に在庫管理が行き届かなくなると、商品が見つからなくなって配送が遅延、ユーザーからクレームをもらうといった事態になりかねません。
在庫を切らさないことは大切ですが、抱えすぎないことも大切です。まずは目の前の在庫と向き合い、十分な管理体制を敷ける段階になってから在庫を増やすようにしましょう。
集客と販促に力を入れる
ネットショップの売上を伸ばすには、集客と販促が欠かせません。
開業のステップでも解説した通り、SNSやWeb広告などを使って継続的な集客・販促活動を行い、ネットショップの認知を拡大する必要があります。
なぜなら、前回買ってくれた顧客がまた同じように買ってくれるとは限らないからです。ネットショップを運営していく中で常に新しい顧客を見つけ、リピーターにしていくことで、安定した売上を見込めます。
ネットショップを長く運営するのであれば、集客・販促は常に欠かさず行うものと考えておきましょう。
ネットショップの開業に関するQ&A
ここからは、ネットショップの開業に関する疑問をQ&A形式で解説します。ネットショップの開業で疑問があればチェックしてみてください。
Q1. ネットショップを開業するには何をしたらいい?
A. ネットショップは以下の手順で開業できます
- 1.事業計画を立てる
- 2.商品の仕入れ先を決める
- 3.販売許可や届出の確認
- 4.ショップのシステムをつくる
- 5.集客・販促を行う
詳細はこの記事で解説しているので、チェックしてみてください。
Q2. ネットショップを開業した人の廃業率は?
A. ネットショップの廃業率に関する厳密なデータはありません
ネットショップの廃業率は1年で3割程度といわれていますが、厳密なデータはありません。しかし、帝京データバンクの調査によると通信販売事業者30社のうち、半数の15社はネットショップの開業から10年未満で廃業したというデータ(※)が出ており、このことから開業10年未満で廃業する可能性があるといえそうです。
※:2018年度の負債1,000万円以上で法的整理した企業のみ
参考:通信販売業者の倒産動向調査 (2018 年度)
ネットショップの開業に関する記事をチェック
※記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年12月)に基づいたものです。
※画像は全てイメージです。
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