ペット火葬は自治体でもできる|費用や民間との違いを解説
ペットの火葬は自治体でもできます。費用は民間業者に比べて安く、数千円から火葬してもらえたり、一部の自治体では無料で行ってもらえるケースもあります。ただし、火葬方法を選べなかったり、遺骨を返してもらえない場合も少なくありません。自治体と民間業者の違いを解説します。
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ペット火葬を行う自治体例
ペットの火葬は各自治体でもできます。ここでは、一部自治体の料金を例にあげて紹介します。
東京都渋谷区
料金(1頭) | 3,000円 |
重量制限 | 24kgまで |
東京都渋谷区の場合、飼育していたペットの遺体は原則飼い主が民間業者に依頼して火葬してもらうようになっています。飼い主が処理できない場合には届けを出して自治体で合同火葬・埋葬を行ってくれます。
費用は1頭につき3,000円、重さは24kgまでです。25kg以上の重さがあると自治体では火葬してくれないので、注意しましょう。
※参考:動物の死体処理(渋谷区)
神奈川県川崎市
料金(1頭) | 3,000円 |
重量制限 | なし |
神奈川県川崎市では種類や重さ関係なく、1頭につき3,000円で動物専用の焼却炉にて火葬をしてもらえます。合同火葬となるので、遺骨は返してもらえません。
※参考:動物の死体(川崎市)
大阪府大阪市
料金(1頭) | ・5kg未満:1,700円 ・5kg以上10kg未満:2,100円 ・10kg以上:2,800円 |
重量制限 | 不明 |
大阪府大阪市では、重さによって料金が異なります。また、遺体は委託業者に引き渡されて、合同焼却処理されます。遺骨はほとんど残らず、灰は埋め立て地に運ばれます。
福岡県福岡市
料金(1頭) | 1,000円 |
重量制限 | 不明 |
福岡県福岡市では、自治体に連絡するのではなく、直接委託先に連絡する必要があります。費用は1頭につき1,000円で、遺体は廃棄物として処分されます。
ペットの火葬を自治体でするときの流れ
- 1.自治体の担当部署に連絡する
- 2.火葬場にペットの遺体を持ち込む
- 3.火葬後、遺骨を動物霊園に埋葬する
ペット火葬を自治体でするときのおおまかな流れは上記の通りです。ただし、自治体によっては、担当部署への連絡が不要だったり、直接火葬場に連絡する必要があったりと対応が地区によって異なるので、あらかじめ確認しておきましょう。
また、ペットの遺体を火葬場に持っていくときには、棺の代わりに事前に遺体をダンボールに入れたり、布に包む、ビニール袋に入れるなどと決められている場合もあるので、あわせてチェックしておくと良いでしょう。
※参考:ペット火葬のご案内(横浜市)
自治体のペット火葬の特徴
- 費用が安い
- 火葬方法は合同火葬か焼却処分
- 遺骨は返してもらえない
- 棺にお供物ができない
費用が安い
自治体のペット火葬は、民間業者に比べると安い料金で火葬してもらえるのが大きな特徴です。自治体によりますが、数千円で火葬してもらえます。ただし、民間業者とは見送り方が異なるため、注意が必要です。
また、自治体によっては飼い主が遺体を直接火葬場に持っていく場合と、火葬場のスタッフが自宅に訪問して遺体を引き取ってくれる場合で料金が違うこともあるので、あらかじめ自治体に確認しておきましょう。
火葬方法は合同火葬か焼却処分
自治体のペット火葬は、ほかのペットなどと一緒に火葬を行う合同火葬または、焼却炉にて焼却処分されます。遺骨はほとんど残らないケースもあります。合同火葬や焼却処分に抵抗がある人は、民間業者がおすすめです。
遺骨は返してもらえない
自治体のペット火葬は合同火葬か焼却処分されるため、ごく一部の自治体を除いて遺骨は返してもらえません。また、遺骨は動物霊園に埋葬してくれる自治体と、埋立地にて廃棄する自治体があります。
棺にお供物ができない
自治体でのペット火葬を依頼する場合、棺にお供物ができないことがほとんどです。自治体によっては1点のみお供物ができるなどのケースもありますが、基本的にはできないのを留意しておきましょう。
民間業者のペット火葬の特徴
- 自治体に比べて費用が高い
- 火葬方法が選べる
- 遺骨は希望に応じて返してもらえる
- 棺にお供物ができる場合もある
- ペット葬儀も行える場合もある
自治体に比べて費用が高い
民間のペット火葬業者で小動物の合同火葬を行う場合は約14,000円(税込)〜、小型のイヌやネコの合同火葬は約22,000円(税込)〜が費用目安です。数千円で火葬してもらえる自治体に比べると民間業者は費用が高くなります。
※料金目安は、LIMIA編集部がWeb上で確認できる火葬業者のおおよその料金に基づいたものです。(2023年12月時点)
火葬方法が選べる
自治体では合同火葬でしか火葬をしてくれませんが、民間のペット火葬業者では火葬方法を選ぶことができます。主に民間業者では、合同火葬または1頭のみ火葬してくれる個別火葬の選択が可能です。
遺骨は希望に応じて返してもらえる
自治体は合同火葬なのでペットの遺骨は返してもらえませんが、民間業者の場合は要望すれば遺骨を返してもらえることがあります。民間業者でペットの遺骨を返してもらうためには、個別火葬を依頼する必要があるので注意しておきましょう。
棺にお供物ができる場合もある
民間のペット火葬業者にもよりますが、棺にお供物ができるところもあります。業者によってお供物ができる物や個数は異なるため、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。
ペット葬儀も行える場合もある
自治体のペット火葬では行えない、ペット葬儀を民間業者では行ってくれるところもあります。ペットをしっかり見送りたいと考えている人は、民間のペット火葬業者に依頼してペット葬儀を検討するのも良いでしょう。
ペットの火葬は専門業者に相談してみよう
※1:ペット葬儀110番の運営サイト全体の問い合わせ数(2022年10月末時点)
※2:対応エリア・加盟店により当日実施できない場合もあります。
自治体以外でペットの火葬をどこに頼めばいいか迷ったときには、専門業者に相談してみましょう。
「ペット葬儀110番」は8,500円(税込)〜で、ペットのお迎えから火葬、埋葬までを行ってくれる霊園供養プランがあります。そのほかにも、個別火葬や訪問火葬も依頼できます。
電話では24時間365日相談を受け付けているので、気軽に問い合わせてみましょう。
▼ペット火葬110番の口コミや評判はこちらをチェック
ペット火葬をしたら必要な手続き
ペットが死亡後、火葬をしたら手続きが必要な場合があるので、あらかじめ確認しておきましょう。
死亡届
イヌを飼っている人は、狂犬病の予防接種券を送付してもらうために住所を登録します。亡くなった場合、その通知や登録を解除してもらうため、ペットの死後30日以内に死亡届を提出する義務があります。登録を解除しないと亡くなった後も通知が届くことになり、通知を無視しているとワクチン接種を怠っていると認識され問題が発生する可能性があります。
また、イヌ以外にも飼育許可が必要なクマやワニなども死亡後に届けを出す必要があります。死亡届はオンラインでも受け付けている自治体もあるので、亡くなったらなるべく早めに手続きを行いましょう。
必要な情報
- 登録年度
- 登録番号
- 注射年月日
- 狂犬病予防注射済票番号
必要なもの
- 鑑札
- 注射済票
マイクロチップ情報の削除
2022年6月1日以降、ペットショップなどで販売されているイヌやネコにはマイクロチップの装着が義務化されました。マイクロチップには飼い主に関する情報が登録されているので、ペットがマイクロチップを装着している場合、登録された情報を削除する必要があります。
こちらもペットの死後30日以内に届けを提出して削除してもらいましょう。マイクロチップの削除申請を行った場合、一部の自治体を除いて死亡届の提出が不要になります。
必要なもの
- 識別番号
- 暗証記号
ペット保険の解約
ペット保険に加入している場合、ペット保険の解約が必要です。解約には、死亡診断書や診療明細書、埋葬時領収書などが必要な場合があるので、事前に調べておきましょう。また、保険会社によってはオンラインで手続きできることもあります。
必要なもの
- 証券番号
- 死亡診断書などの証明書
ペットの火葬を自治体ですることに関するQ&A
Q1. ペットの火葬は自治体でもできる?
A. 自治体でもできるが注意点もある
自治体でもペットの火葬を行ってもらえますが、合同火葬なので遺骨は返ってこない場所がほとんどです。また、棺にはお供物ができない場所も少なくないので、注意しておきましょう。
Q2. ペットの火葬を自治体でするときの費用はいくら?
A. 自治体によって異なるが、数千円から火葬してもらえる
ペットの火葬費用は自治体によって異なりますが、ほとんどの自治体では数千円から火葬を行ってもらえます。また、個別火葬や火葬場までの持ち込み・送迎などによって火葬費用は変動するので、あらかじめ担当部署に問い合わせておきましょう。
Q3. 自治体と民間のペット火葬の違いはなに?
火葬方法や費用、遺骨を返してもらえるかなどに違いがある
自治体の火葬方法は合同火葬のみですが、民間業者になると個別火葬を選ぶこともできます。また、民間業者で個別火葬を依頼した場合は遺骨も返してもらえます。費用は自治体の場合は数千円から、民間の場合は数万円から依頼できます。
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※記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年12月)に基づいたものです。
※画像は全てイメージです。
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