遺品整理の進め方!捨ててはいけないものやかかる費用相場も解説
本記事では、遺品整理の進め方を紹介していきます。遺品整理をはじめるまえに確認しておくべきポイントや捨ててはいけないもの、業者に依頼したときの費用相場も解説していくので、これから遺品整理に取り掛かるという方はぜひ参考にしてみてください。
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遺品整理をはじめる前におさえておきたいポイント
まず最初に、遺品整理に取り掛かる前におさえておきたいポイントを紹介していきます。
あらかじめポイントをおさえておくことでスムーズに進めやすくなるので、この機会にチェックしておいてください。
遺品整理を自分でやるか業者依頼するかを決める
自力 | ・遺品整理を行う部屋数が2LDK未満 ・2LDK以上でも時間や人数を確保できる ・物やゴミの量が多くない |
業者 | ・遺品整理を行う部屋の数が3DK以上 ・一軒家まるごと整理する必要がある ・時間や人数が足りない ・ものやゴミの量が多い ・ゴミで溢れかえっていて危険性が高い ・水道・電気・ガスが使えない |
遺品整理を行う際はまず最初に、自力で行えるか業者に依頼するかを判断してから進めていくとスムーズです。
基本的に、荷物の量や部屋数が多い時は業者に依頼するのがおすすめだといえます。しかし、部屋の荷物の量は多くても、作業人数や時間を確保できれば自力で作業することも可能です。
自力で行う場合は手順をしっかりチェックしてから行うようにしましょう。また、業者に依頼する場合は3社から5社の業者を比較して、より良い業者を選定するようにしてください。
賃貸や電気・ガスなどの契約期間を確認してから取り掛かる
故人が賃貸や水道・電気・ガスなどといった契約期間があるサービスを利用している場合、余計に料金を払わないためにも早めに遺品整理する必要があります。
あらかじめ、契約している各サービスの契約期間を把握してから、期限内に終わらせられるよう遺品整理に取り掛かるのがおすすめです。
遺品整理をした人のブログや体験談をみて全体のイメージを掴んでおく
遺品整理がはじめてであるという方は、遺品整理についてのブログや体験談をチェックしてみるのもおすすめです。
遺品整理の一連の流れや、つまづきやすいポイント・対処法などをあらかじめ知っておくことで初めてでもスムーズに進めやすくなります。
遺品整理で捨ててはいけないものリスト
遺言書や身分証明書、不動産の所有権・鍵類は遺品整理で捨ててはいけないものです。
ほかにも、法的手続きに必要になるものや、請求書などが見つかったら取っておくようにしてください。
また、エンディングノートや写真・手紙など思い出になるものは念のため捨てずに保管しておきましょう。もしも、不要だと思う場合で、かつゴミとして捨てにくいときは神社やお寺にお焚き上げしてもらうのがおすすめです。
遺品整理の進め方5ステップ
遺品整理の進め方は5つのステップに分かれます。何から始めるべきか、いつから取り掛かればいいのかわからないという方はぜひ参考にしてみてください。
【1】遺言書・エンディングノートを確認する
遺品整理を始める際は、必ず最初に遺言書やエンディングノートを確認しましょう。
とくに遺言書は法的効力を持っているので、書かれている内容に沿わないやり方で進めてしまうと法律違反となり、ペナルティが課されることがあるため注意が必要です。
また、遺言書で指定されている法定相続人と一緒に遺品整理を進めないと、のちのちトラブルに発展する可能性があることにも注意してください。
また、形見分けをしていいもの・取っておいてほしいものなどはエンディングノートに書かれている場合もあるため、大切なものを間違えて捨ててしまわないためにも、あらかじめ確認しておくようにしてください。
【2】遺品整理のスケジュールを立てる
遺品整理は一日二日で簡単に終わるものではありません。
そのため、一気にやろうとすると疲れてしまってやる気がなくなる場合があるので、あらかじめ余裕をもったスケジュールを立てておくのがおすすめです。
【3】遺品を仕分ける
- 各種身分証明書・不動産の所有権などの重要書類
- 相続するもの
- 形見分けで分配するもの
- 売れそうなもの・寄贈できそうなもの
- 不用品
遺品は、上記のように仕分けするようにしましょう。
ダンボールに入れて仕分けていくと、どの箱が残すもので処分するものなのかがわからなくなりがちなので、箱やメモ紙に書き留めながら進めておくようにしましょう。
【4】仕分けた遺品を分配・処分する
家族間で使う物以外の遺品は、親族や故人の親しかった人などに「形見分け」として分配したり、自治体などに寄付したりすることも可能です。エンディングノートを確認しながら、故人の意思を尊重して行うようにしましょう。
また、その他のものは不用品として処分することになります。普通ゴミや粗大ゴミは、各自治体の指示に従って正しく処分するようにしてください。また、不用品の量が多い場合や、仕分ける手間を省きたいという方は不用品回収業者に依頼するのもおすすめです。
不用品回収業者に依頼する際は、「一般廃棄物収集運搬業許可」や「古物商の許可」を取得している業者を選ぶようにしてください。
【5】家や部屋を掃除する
遺品の仕分けが終わったら、最後に家や部屋を掃除しましょう。
ただし、空き家になって売却する場合や、賃貸の部屋を退去する場合は自力で掃除する必要がない場合があるので、不動産会社に確認してから取り掛かるのがおすすめです。
遺品整理のチェックリスト
遺品整理をする際はチェックリストを用意しておくとスムーズに進めやすくなります。自分で作成する手間を省きたい方は、ぜひプリントアウトして利用してみてください。
遺品整理を楽に済ませたい場合は業者に依頼するのがおすすめ
遺品整理を自力で進めることが難しい場合は、遺品整理業者に依頼するのがおすすめです。
ただし、遺品整理業者には営業するのに必須な許可や資格がないため、一部悪徳業者が紛れ込んでいる可能性が高いことに注意が必要。依頼する際は、あらかじめ優良業者を選ぶためのポイントをおさえておくようにしましょう。
良い業者の選び方
- 「遺品整理士」が在籍しているか
- 提携している不用品回収業者が「一般廃棄物収集運搬業許可」を取得しているか
- 3社~5社を比較する
優良業者を見極めるには「遺品整理士」が在籍しているかを確認しましょう。また、遺品回収業者が提携している不用品回収業者が「一般廃棄物収集運搬業許可」をきちんと取得しているかも確認するようにしてください。
優良と思われる業者を3社から5社みつけたら、最後は比較検討しながら絞り込みましょう。複数からより対応がいい業者を選定することで、自分のニーズに合う業者に出会いやすくなります。
遺品整理は「遺品整理110番」がおすすめ
遺品整理をプロに任せたいという方は、「遺品整理110番」の利用がおすすめです。
基本プランは16,500円(税込)からで、遺品の仕分けから不用品の処理・簡易清掃までのサービスが含まれています。
ほかにも、遺品の配送や遺品供養、法的手続きの代行などといったオプションも充実しているので、遺品整理の一連をすべて任せたいという方におすすめです。
電話でのご相談は24時間365日受付中。気になる方はぜひ見積もりのご相談をしてみてはいかがでしょうか。
※ 買取を行うのは買取可能な物品がある場合に限ります
遺品整理にかかる費用の相場
部屋の広さ | 目安の費用 |
1R・1K | 30,000円~ |
1DK・1LDK | 60,000円~ |
2DK・2LDK | 110,000円~ |
3DK・3LDK | 160,000円~ |
4DK~・一軒家 | 220,000円~ |
遺品整理業者に依頼したときの費用相場は上記の通り。遺品整理業者の料金は、部屋の広さや部屋数、作業時間で設定されていることがほとんどです。
※ 料金目安は、LIMIA編集部がネットで確認できる遺品整理業者のおおよその料金に基づいたものです。(2023年8月時点)
遺品整理を進めるうえでの注意点・気をつけること
ここでは、遺品整理を進めていくうえでおさえておきたい注意点・気をつけることを紹介していきます。取り掛かる前にしっかり把握して、予防・対策しながら行うようにしましょう。
ほかの相続人と相談しながら行う
遺品整理は、遺言書で定められたすべての法定相続人と話し合いながら進める必要があります。そのため、独断で取り掛かりはじめると、のちのち法定相続人の間でトラブルになる可能性があるため注意が必要。
遺品整理に取り掛かる前には、必ず遺言書を確認してすべての法定相続人の合意を得るようにしましょう。
遺品を処分・処理する際は法律に気をつける
遺言書は法的効力を持っているため、遺品を処分・処理する際はあくまで遺言書に従って行うようにしましょう。
遺言書の指示を無視して行ってしまうと、法的なトラブルに発展してしまうため注意が必要です。
自治体のルールを確認したうえで処分する
遺品整理は、普段の掃除や断捨離と違い、大量の不用品が出る可能性が高いので処分の際は注意が必要です。
遺品から出た不用品を処分する際は、各自治体のゴミ捨てのルールに則って行うようにしましょう。
業者に頼む際は悪徳業者に注意する
遺品整理を遺品整理業者や不用品回収業者に依頼する際は、悪徳業者を選ばないように注意が必要です。
悪徳業者は「無料作業」をうたっていたり、破格の料金で行えることをアピールすることが多いため、費用をおさえたい場合でも依頼しないようにしてください。
遺品整理業者は「遺品整理士」が在籍しているところを、不用品回収業者は「一般廃棄物収集運搬業の許可」を取得しているところの中から、自分に合う業者を選ぶようにしてください。
放置すると余計な税金がかかったり近所に迷惑をかけてしまう
故人の家や部屋の遺品整理を行わずに放置し続けると、余計な税金がかかることがあるため注意が必要です。
また、遺品整理を行わずに物やゴミを放置していると、悪臭や害虫が発生しやすくなることにも気をつけてください。最悪の場合、自然発火して火事になることもあるので、近所に迷惑をかけないためにも早めに終わらせることが肝心です。
遺品整理に決められた期限はありませんが、49日までの間は親族が集まりやすく、法定相続人が全員そろいやすい状況だといえるため、葬儀が終わってから49日までの間に遺品整理を済ませるのが適切です。
遺品整理の進め方に関するQ&A
Q1. 遺品整理を行うのに適切な時期は?
A. 葬儀後から49日までの間が適切です。
49日までの間は、法事や挨拶などで親族が集まりやすいため、法定相続人が揃っている状態で遺品整理を進めることができるからです。さらに、親族や故人の友人に渡す形見分けを49日の際に渡すことができると、遺品整理がスムーズに終わるというメリットもあります。
Q2. 遺品整理で処分すべきものと取っておくものの基準は?
A. 下記の4つで判断するようにしましょう。
- 1.遺言書やエンディングノートで指示があるものかどうか
- 2.法的な手続きに必要なものかどうか
- 3.売却や寄付などの利用価値があるかどうか
- 4.家族が取っておきたいものかどうか
Q3. 遺品整理で捨ててはいけないものなどの判断に困ったらどうすべき?
A. 遺品整理の専門家に相談するのがおすすめです。
遺品整理のプロである遺品整理士に相談するようにしましょう。また、法律や税務・不動産など、特定の分野に絞って聞きたい場合は、各専門家に相談するのもひとつの手段です。
遺品整理に関する関連記事はこちら!
※ 記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年8月)に基づいたものです。
※ 一部の画像はイメージです。
※ 賃貸物件を退去する際には原状回復を行う義務があるため、壁や床、ドアなどの部屋の設備に変更を加える場合は必ず賃貸借契約書を確認の上、事前に家主や管理会社の許可を取るようにしてください。
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