遺品整理を自分でやるためのコツ|用意するものや手順・ポイントを紹介

遺品整理を自分でやるためには何から始めればいいのでしょうか。遺品を大切にずっと残しておきたいと思う方もいるかもしれません。しかし、いつかは遺品整理をする必要があります。そこで遺品整理をはじめるタイミングやポイント、進め方など遺品整理のコツを紹介します。

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遺品整理を自分でおこなうメリット・デメリット

遺品整理は故人の身の回りの生活用品から貴重品、思い出の品などを片付ける作業です。また、遺品整理をすることで気持ちの面での故人とのお別れや人生の区切りとなることもあるでしょう。

そして、遺品整理を自分で行うにはメリット・デメリットがあります。そういったことを踏まえて、自分で行うか業者に依頼するか検討してみましょう。

遺品整理を自分で行うメリット

  • 費用面を抑えられる
  • 遺品を大切に扱うことができる

遺品整理業者に依頼をすると最低でも数万〜数十万円程度はかかってきます。一軒家まるごとや遺品の量が多くなれば、作業費、処分費、運搬費などがかかり費用も高くなります。自分でおこなうことである程度費用をおさえることができます。

また、故人が愛用していたものなどは遺族にしか分からないこともあります。そういった大切なものを遺族や近しい人と分別することで気持ちの整理がつくことがあります。

遺品整理を自分で行うデメリット

  • 遺品の量が多いと労力がかかる
  • 遠方に家がある、忙しいなどの場合は続けるのが難しくなる
  • 賃貸の場合は早急な対応が必要

遺品整理は心身ともに負担がかかる作業になります。遺品の量が多いと整理するのに何日も要します。そのため、忙しかったり、家が遠方にある場合でなかなか手が付けられないこともあります。

また、賃貸住宅に住んでいた場合には明け渡しまでに遺品整理を行わなければならなく早急な対応が必要です。

遺品整理はいつから始める?

明確な決まりはない

遺品整理を始めなけれなならない明確な期限は特にありません。遺族の心の整理がつき、集まれるタイミングで始めましょう。

しかし、賃貸物件に住んでいて明け渡しが必要な場合には、それまでに遺品整理を行わなければなりません。

遺品整理の一般的なタイミング

  • 葬儀直後【亡くなって~1週間】
  • 諸手続きが終わってから【亡くなって1週間~1ヵ月】
  • 四十九日が過ぎたら【亡くなって2~3ヵ月】
  • 相続税を申告する前【亡くなって3~8ヵ月】

▼ 葬儀直後【亡くなって~1週間】

葬儀直後には親族や相続人が集まっていることから遺品整理のタイミングといえますが、葬儀直後はやらなければならないことも多く、精神的にも辛い状態での遺品整理となるため負担があります。

▼ 諸手続きが終わってから【亡くなって1週間~1ヵ月】

亡くなると死亡届の提出など、さまざまな手続きが必要です。それらが終わり一段落したタイミングで遺品整理をはじめることが多くあります。

▼ 四十九日が過ぎたら【亡くなって2~3ヵ月】

一般的には四十九日法要後に遺品整理をはじめることがすすめられています。その理由として、遺族や相続人が集まり、諸手続きなども完了していることから落ち着いて遺品整理に臨めるからです。

▼ 相続税を申告する前【亡くなって3~8ヵ月】

故人から財産を相続する場合は、相続税を納税しなければならない可能性があります。申告書提出と納税の期限が亡くなってから10ヵ月以内となっており、それまでに遺産整理をし相続する財産の金額を調べて相続税の算出を行います。相続する場合には、時間に余裕を持って進めるようにしましょう。

自分で遺品整理をする際の注意点

自分で遺品整理をするときに注意したいことが3つあります。以下のことに気をつけましょう。

  • 一人で始めないようにする
  • 遺言書を確認する
  • 相続放棄する可能性があれば遺品整理しない

一人で始めないようにする

すべて遺品は相続財産となるため、相続人である家族の了承を得る必要があります。自分では不用品と思ったものでも、他の家族にとっては大切なものという可能性もあります。

そのため、親族が集まる時間がなく一人で遺品整理を始めたいと思う方もいると思いますが、親族間でトラブルにならないためにも遺品整理は一人で行わないようにしましょう。

遺言書を確認する

遺言書の有無を必ず確認します。法的効力が遺言書にはあり、その内容に沿って相続をしなければならないからです。

故人が愛用していた棚や金庫、仏壇などで遺言書が見つかることが多く、自宅以外では公証役場に遺している可能性があります。

相続放棄する可能性があれば遺品整理しない

相続放棄とはその名の通り亡くなった方の財産を全て放棄することです。基本的には負債の財産が多い場合に相続放棄を行います。

遺品を処分した等が発覚すると相続放棄の手続きが無効となるため、相続放棄する可能性があるなら遺品整理は避けます。

自分で遺品整理する際に用意するもの

  • 段ボールとマジックペン
  • ゴミ袋
  • ペンチ・はさみ・ビニールひもなど解体に使う道具
  • マスク・軍手・スリッパ・作業服
  • 台車

▼ 段ボールとマジックペン

段ボールは仕分け用に用意します。サイズも大小2種類くらい揃えておくと、保管用や持ち運び用に分けられて便利です。「不用なもの」「要るもの」など仕分けした段ボールにマジックで書いておくと分かりやすくなります。

▼ ゴミ袋

ゴミ袋は多めに用意します。自治体のルールに従って「燃える」「燃えない」などゴミは分別しましょう。

▼ ペンチ・はさみ・ビニールひもなど解体に使う道具

棚など解体できそうなものはしておくと処分するときに手間がかかりません。解体したものをまとめておくのにビニールひもがあると便利です。

▼ マスク・軍手・スリッパ・作業服

遺品整理をするときは汚れても平気な作業服で行います。ホコリやカビなどを吸って健康被害がでる場合があるためマスクをつけましょう。また、思わぬケガを招かないよう軍手をしたり、厚手の靴下やスリッパを履いて作業をします。

自分で遺品整理、何から始める?手順を解説

遺品整理はいつからどのように進めれば良いのでしょうか?手順や進め方を説明します。

【1】スケジュールを決める

スケジュールを決めるうえで大切なことは、遺品整理に必要となる人が揃っている日程で決めることです。

必要になる人とは、遺品整理する親族、相続権利者、遺品を処分する際に搬出したり車などで運んだりできる人手です。

また、遺品整理はこの日までに終わらせると日を決めておくことも大事です。故人の思い出と触れる遺品整理は遺族の方にとって時に辛いこととなり、なかなか思い通りに進まないこともあります。終了日程は余裕をもって設定するといいでしょう。

【2】大まかに必要・不用品を分ける

次に、実際の遺品整理の進め方です。

まず「必要」「不用なもの」を大まかに分けます。「必要」なものとは、貴重品や形見分けの品、通帳や権利書などの重要書類、写真や手紙などの思い出の品です。

その他は「不用なもの」としてザックリと分けます。

【3】不用品の中からリサイクル品を分ける

以下のものはリサイクルができます。

テレビ、冷蔵庫、エアコン、洗濯機の家電4品目
パソコン、携帯電話、カメラなどの小型家電
家具
衣類
鍋などの金属類

「不用なもの」から資源やリサイクル品を分けます。「不用なもの」のなかに必要なものが紛れていないか合わせて確認していきます。

【4】ゴミを分別する

リサイクルできないものは自治体のゴミのルールに従って分別します。「資源」「燃える」「燃えない」「粗大ごみ」に分けられます。

多くの自治体で一番長い辺が30cmを超えるものは粗大ごみの扱いになります。また、布団は細かく切っても粗大ごみとしている自治体もあるため、分別のルールは一度お住いの自治体で確認することがおすすめです。

【5】ゴミを出す

粗大ゴミの場合は事前予約が必要となり処分費用もかかるため余裕をもって進めましょう。

大量に処分品がある、早く処分をしたい、搬出が難しいなどの場合は不用品回収業者に依頼することも検討しましょう。

【6】部屋の掃除をする

遺品整理ができたら部屋を清掃します。薬品や強い洗剤を使って掃除する場合には、換気を十分にし、用量・用法を守って正しく使用しましょう。

遺品整理で捨ててはいけないものリスト

遺品整理をする際に捨ててはいけないものが15品あります。以下にあげるものは手続きなどに使用したり、相続の対象になるため遺品整理で処分しないようにしましょう

提供:LIMIA編集部

遺品をゴミに出す際のポイント

ポイント1:供養してから処分

故人の大切なものであった遺品は、そのまま処分してしまうのもどこか気が引けてしまいます。

そのため、お寺や神社で行っているお焚き上げなどで処分をしたり、供養をしてから処分するのがおすすめです。

供養自体は必ずしなければならないわけではありませんが、遺族の方の気持ちの整理や負担を減らすためにも行っておくのが良いでしょう。

ポイント2:介護用品は寄付も視野に

介護で使用した電動ベッド、車椅子といった用品は介護施設などで寄付を受け付けていることがあります

また、大型の介護用品となると処分をする際も労力を費やすことになります。そのため、そういったものがある場合には、施設に寄付することも検討してみましょう。

ポイント3:売却できるものはリサイクルショップを活用

遺品整理を行なっていると未使用品も見つかることが多く、CDや書籍、衣類などはリサイクルショップで売却することもおすすめです。希少価値がありそうな品はオークションを活用してみるのも良いでしょう。

ポイント4:業者に依頼するのも一つの手

遺品が多い場合には手間や時間を省くためにも業者に依頼することも一つの手です。

費用の相場は1Kで30,000円〜80,000円になり、遺品の量や大型の家電・家具がたくさんあると料金が上がる傾向にあります。

※料金目安は、LIMIA編集部がネットで確認できる遺品整理業者のおおよその料金に基づいたものです。(2023年8月時点)

困ったら「遺品整理110番」に相談!

遺品整理でお困りの人は、「遺品整理110番」のお得なプランの利用がおすすめです。

基本プランは16,500円(税込)〜で、遺品の仕分けから不用品の処理・簡易清掃まで遺品整理に必要なサービスが含まれています。要望に応じたオプションの追加や遺品整理時の買取も行っているので、遺品整理に関する作業をすべて任せたいという人にもおすすめです。

電話でのご相談は24時間365日受付中のため、遺品整理にお困りの人は、まずは気軽に事前見積もりのご相談をしてみてはいかがでしょうか。

※買取を行うのは買取可能な物品がある場合に限ります

自分で生前整理をしてみるのもおすすめ

遺族にとって遺品整理とは心労の負担がかかる作業となります。そのため、ご自身が元気なうちに生前整理を行なっておくこともおすすめです。

生前整理を行うメリットとして以下があげられます。

大切な財産を適切に引き継ぐことができる
遺族の負担を減らせる
気持ちがスッキリする

▼大切な財産を適切に引き継ぐことができる

遺産整理では、遺族が財産だと気付かぬうちに処分をしてしまうこともあります。大切な財産や思い出など、引き継ぎたいと考えているものは整理し保管場所などを伝えておくと良いでしょう。

また、相続トラブルを防ぐために、誰に相続をしてほしいかを伝えておくことも大切です。

▼遺族の負担を減らせる

亡くなった後はさまざまな手続きや相続のことなど、期限内に行わなければならないことに追われます。そこに遺品整理まで加わると心身ともに遺族には大きな負担がかかります。

ご自身で生前整理を行って、ある程度整理をしておくことで遺族の負担を減らすことができます

▼気持ちがスッキリする

生前整理をすることで万が一のことが起きた時にも準備ができているという安心感があります。また、身の回りのものを整理すれば快適に暮らすことができ、物理的、精神的にも落ち着いて生活が送れます。

遺品整理に関するQ&A

Q1. 遺品は使い続けてもいい?

A. 大切に使い続けることが供養となります。

遺品は使い続けてもちろん大丈夫です。使い続けることが故人を大切に思うこととなり供養となるでしょう。ただし、相続人以外が受け継ぐ場合には相続税が発生することもあるため、110万円以上の価値がありそうな遺品に関しては確認が必要です。

Q2. 亡くなった人の衣類の処分時期は?

A. 明確な時期はなく、遺品整理をするタイミングに行います。
 
亡くなった人の衣類の処分時期は明確なものはなく、遺品整理を行うタイミングでします。故人が着用していた衣類は思い入れがあるものも多く処分方法に悩むかと思いますが、「残すもの」「処分するもの」に分けて、処分に悩むものは保管しておくようにしましょう。時間を置いて改めて整理することで、気持ちに余裕をもって判断することができます。

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※記事内の情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年8月)に基づいたものです。
※画像の一部はイメージです。

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