エアコンの高圧洗浄は自分でもできる？やり方＆人気メーカーのおすすめ製品も紹介

エアコン高圧洗浄のメリット・デメリット

エアコンを長年使用していると避けられないのが、汚れやホコリなどの蓄積。そのまま放置していると、稼働効率が低下するほか電気代も高くなり、ときとして健康被害を招く可能性も。いつもの拭き掃除などより行き届いたお手入れがしたいなら、家庭用の高圧洗浄機を活用するのもひとつの手です。

高圧洗浄機の「メリット」

家庭用の高圧洗浄機を活用するメリットは、主に3つ挙げられます。

【1】隅々まで洗浄できる

通常、自分でできるエアコンのお掃除は、エアコン本体やフィルターなどの拭き掃除が限界。高圧洗浄機を用いることでより効率的かつ行き届いた洗浄が可能になり、除去しきれなかった汚れも洗い流すことができます。クリーンな状態に導くことは本来の機能回復にも◎。清潔性を保ち心地よい風を浴びるためにも、一度は試してみたいところです。

【2】クリーニング費用を節約できる

プロに依頼するエアコンクリーニングも有効ですが、1台あたり最低でも10,000円前後の料金が発生し、複数台所有するご家庭ではさらに負担が大きくなります。

反面、高圧洗浄機を1台購入しておけばその後の出費なく洗浄でき、コストを大幅に削減できます。また、使い方次第で壁やベランダの清掃、洗車にも活用できるのが◎。利便性がよく節約にも繋がるのは大きなメリットといえるでしょう。

【3】好きなタイミングでできる

プロにエアコンクリーニングを依頼すると、希望日時に来訪してもらえない可能性も。とくに夏場の繁忙期は予約が取りづらく、都合が合うまで待たなければいけないこともあります。

一方、自宅に高圧洗浄機があれば、時間やタイミングを気にすることなく好きな時に洗浄ができます。業者選びに時間を割くこともなく、手軽にすぐ行えるのは嬉しいポイントではないでしょうか。

高圧洗浄機の「デメリット」

素人が高圧洗浄機を使うデメリットとしては、故障のリスクが伴うこと。あまりにも高い水圧で洗浄してしまうと、場合によっては取り除いた汚れやカビが奥に詰まってしまうほか、内部のパーツが破損することも。また、電装部品が水に濡れる危険性もあるため、作業中は細心の注意を払う必要があります。

▼故障のリスクを減らすコツ

思わぬ事故を招かないためにも作業前に必ずエアコンの電源プラグ（コンセント）を抜き、作業後は完全に水気を拭き取り乾ききってから元に戻しましょう。

エアコンの高圧洗浄はプロに依頼しましょう

本記事ではエアコン洗浄に適した家庭用高圧洗浄機についてご紹介しますが、先述した通り、素人が扱うには操作が難しく、故障のリスクも避けられません。また、知識のない者が高圧洗浄機を用いてエアコン洗浄することを禁止しているメーカーも多いため、できればプロによるクリーニングを依頼するのがおすすめです。

高圧洗浄機の選び方《ポイント6つ》

各メーカーから販売されている高圧洗浄機。数あるなかから製品を選ぶためにも、購入前に以下6つのポイントをご確認ください。

【1】モーターの種類で選ぶ

高圧洗浄機を選ぶうえでまず注目したいのがモーターの種類。「インダクションモーター」と「ユニバーサルモーター」の2種類があります。

▼「インダクションモーター」

「インダクションモーター」は、稼働時に発生する音が比較的小さいのが特徴。作業時間を気にせず使用したい方や近隣との騒音トラブルを回避したい方におすすめです。また、耐久性が高く長く使用できるのもメリット。ただし、対応周波数によって東日本と西日本で使用できる製品が異なることもあります。

▼「ユニバーサルモーター」

「ユニバーサルモーター」は、製品価格も抑えられているのがメリット。サイズもコンパクトなものが多く、持ち運びやすいのが美点です。ただ、対応周波数が限られていないので全国で使用できますが、「インダクションモーター」と比較してモーター音が大きいという懸念点もあります。

【2】圧力が低いものを選ぶ

エアコンのお掃除に圧力が高すぎる高圧洗浄機は不向き。極端に圧力が高いと、汚れだけでなく内部の部品までずれてしまい故障する可能性もゼロではありません。基準としては、最大でも3.5MPa程度の吐出圧力で充分。クロスフローファンや吹き出し口の洗浄なら、1.0MPa以下でも対応可能。加えて、水圧調整できる製品ならなおよしです。

【3】給水方法で選ぶ

高圧洗浄機の給水方法は、「水道接続式」「タンク式」「自吸式」の3種類あります。それぞれの特徴を踏まえたうえで、ニーズに沿うものを選びましょう。

▼「水道接続式」

「水道接続式」は、水道に直接繋げて給水します。水がなくならないため作業時間が長く、たくさんの水を使用したい方におすすめ。ただし、別途アダプターが必要なものもあるのでご注意ください。

▼「タンク式」

「タンク式」は、付属の専用タンクにあらかじめ水を溜めて給水します。近くに水道がなくても使用できるので、エアコンのお掃除以外に庭の水やりや窓の洗浄にも役立ちます。一方で、持ち運びにくいというデメリットもあるため、作業時間が短く、水道から離れた場所で活用したい際によいでしょう。

▼「自吸式」

「自吸式」は、バケツなどに自身で水を溜めて給水します。お風呂の残り湯などを活用できるため節水できるのが魅力ですが、水を溜めておくのに少々手間がかかる一面も。家計の負担を少しでも抑えたい方に好適です。

【4】電源方式で選ぶ

高圧洗浄機は「コード付き」と「コードレス」の電源方式を基準に選んでみてもよいでしょう。

▼「コード付き」

「コード付き」の高圧洗浄機はバッテリー切れの心配がなく、「コードレス」と比較して威力が高いのが強み。パワーの強さを重視したい場合や連続使用時間を気にせず使用したい方におすすめです。ただし、コンセントに近い場所でしか作業ができず、コードの長さによっては作業スペースが限られるというデメリットもあります。

▼「コードレス」

「コードレス」であれば、コンセントが近くにない場所でも使用できます。また、コンパクトな製品が多く、コードを伸ばす必要もないためスムーズに作業を進められるのもメリット。反面、「コード付き」よりもパワーは弱い傾向にあり、連続運転時間に限度がある点も要注意です。

【5】静音性で選ぶ

いつでも好きなときに使用できるのが高圧洗浄機の魅力ですが、静音性も考慮しておきたいポイント。稼働音を抑えるなら、「インダクションモーター」を使用した製品が◎。夜間の使用や近隣への騒音が気になる場合は優先的にみておくとよいでしょう。

【6】メーカーで選ぶ

「種類が豊富すぎて、どれを選べばいいか分からない！ 」そんなときは、人気メーカーから選ぶのもひとつの手です。

▼「KARCHER（ケルヒャー）」

ドイツ発の「KARCHER（ケルヒャー）」は、家庭用はもちろん業務用まで清掃機器を数多く展開しているメーカー。高圧洗浄機は汎用性に長けたものが多く、コード付きからコードレスまでモデルも豊富。また、アタッチメントのラインナップも充実しており、快適な使用環境を整えてくれるのがポイント。性能を重視したい方にはイチオシです。

▼「IRIS OHYAMA（アイリスオーヤマ）」

低価格でありながら品質も劣らない「IRIS OHYAMA（アイリスオーヤマ）」。生活用品や家電が有名ですが高圧洗浄機も手掛けており、比較的リーズナブルに購入できるのが強み。また、女性でも扱いやすいコンパクトモデルも揃っており、家庭で気軽に使用できるよう配慮されているのがGOOD！ 初めて購入する方にもおすすめしたいメーカーです。

▼「KYOCERA（京セラ）：旧RYOBI（リョービ）」

快適な暮らしをサポートする「RYOBI（リョービ）」。2018年1月以降、パワーツール事業はKYOCERA（京セラ）（株）へ譲渡されています。

なお、高圧洗浄機においては収納性や使いやすさが考慮され、グッドデザイン賞を受賞しているのが特筆すべき点。丈夫さを期待する方にも好適です。

▼「丸山製作所」

さまざまなニーズに応える国内メーカー「丸山製作所」。静音性を目指した高圧洗浄機を多数手掛けているのが特徴。また、メンテナンスの楽さや燃費のよさにもこだわりが伺えます。

エアコン向け高圧洗浄機のおすすめ6選

エアコン向け高圧洗浄機のおすすめを、性能・利便性・価格帯などを考慮して6選ご紹介。初めて購入する方も買い替えをご検討中の方も、ぜひ参考にしてみてください。

KARCHER（ケルヒャー） ｜ 高圧洗浄機 K3 サイレント（東日本／50Hz地域用）

水冷式モーターを採用した「高圧洗浄機 K3 サイレント（東日本／50Hz地域用）」。モーター音を50％カットした、ケルヒャーのなかでは静音性に優れているタイプです。

また、小回りが利くコンパクトボディでありながら洗浄力においても十分。10mの高圧ホース付属で広範囲もしっかり洗浄でき、エアコンはもちろん外壁やバルコニーの清掃にも◎。さらに、使用時にハンドルを引き出す仕様のため収納スペースを取りません。1台あれば重宝する、おすすめの製品です。

IRIS OHYAMA（アイリスオーヤマ） ｜ タンク式高圧洗浄機 ホワイト SBT-512N

高速洗浄が自慢の「タンク式高圧洗浄機 ホワイト SBT-512N」。特筆すべきは、最大50℃の温水と中性洗剤を使用できること。キッチンが近くて付着した油汚れもスッキリ洗い流せます。

また、先端のダイヤルを回すだけで水圧の調整ができるなど操作方法もシンプルなので、初めて高圧洗浄機を使用する方にもおすすめ。加えて、使わないときは本体をタンクの中に収納でき、置き場に困らない点もメリットです。

KYOCERA（京セラ） ｜ 旧リョービ 高圧洗浄機 AJP-1210

手軽に使用できる高圧洗浄機をお求めなら、「 旧リョービ 高圧洗浄機 AJP-1210」がおすすめ。こちらは、本体重量5.2㎏の軽量モデルで女性でも扱いやすいのがポイント。さらに、ホースやコードなどを一体化して収納でき、不要な時はコンパクトに片づけられるのが美点です。

また、バリアブルノズルが標準装備されており、角度を変えるだけで水圧を調整できるのもGOOD！ 比較的手に取りやすい価格帯であることも人気要因のひとつといえます。

BOSCH（ボッシュ） ｜ 高圧洗浄機 EA110

スピーディーかつ簡単な徹底洗浄を実現した「高圧洗浄機 EA110」。洗剤の使用を可能にすることで、水だけでは落としきれないデリケートな汚れもスッキリ除去。水道接続式と自吸式の両方に対応しているのも魅力的です。

また、ホースとノズルを所定の位置に押し込むだけで使用できる手軽さもポイント。ガンを置いておける差し込みホルダー付属で安心・便利！ 折り紙付きの実力で購入の余地はあります。

Beautitec（ビューティテック） ｜ ポータブル コードレス洗浄機 KB007

より多機能に、より多目的にを叶える「ポータブル コードレス洗浄機 KB007」。コードレス式でコンセントが近くにない場所でも使用できるのが好印象。Ecoモードなら45分、ハイパワーモードなら15分の連続運転が可能です。

また、多機能ノズルは5つの洗浄モードを設けており、お掃除はもちろん洗車・草花の水やり・ペットのシャワーにも活用できるのが強み。さらに、両手で握れるガンタイプでデザイン性も◎！ グリーン・オレンジ・ホワイトの3色からお好きなカラーをお選びください。

イチネン TASCO（タスコ） ｜ ポータブルエアコン洗浄機 TA352WL

本体重量3.2㎏を実現した「ポータブルエアコン洗浄機 TA352WL」。アルミフィンを破損しない圧力ながら十分な洗浄力で気になる汚れを隅々まで除去。さらに、フルカプラー仕様でセッティングが楽に行えるのもポイントです。

なお、一式を収納できるフタ付きバケツやLEDライト付きフレキシブル点検鏡など、あると便利な備品が備わっているのも強み。品質と価格のバランスがとれたイチオシの製品です。

手軽に試すならレンタルもあり！

「使用回数や収納場所なども考えると、まずはお試しから始めたい......」という方も少なくないはず。そんなときはレンタルするのがおすすめです。

＼おすすめのレンタルサービス一覧／

いずれも豊富なラインナップと手軽な利用料金が魅力。会員登録すれば誰でも簡単に利用できます。各公式サイトでそれぞれの特徴や違いを比較して、自身にとって最適なサービスを見つけてみてください。

自分でできる？エアコン高圧洗浄のやり方

高圧洗浄機を用いたエアコンのお掃除方法をご紹介します。

まずは思わぬ事故を招かぬよう、作業前にエアコンの電源プラグ（コンセント）を抜きましょう。その後、壁や床が濡れたり汚れたりしないようにビニールシートで養生します。なお、熱交換器の高圧洗浄は3.5MPa程度、クロスフローファンや吹き出し口は1.0MPs未満で充分。後のカビの発生を防ぐためにも完全に乾ききってから取り外したパーツを元に戻します。

エアコンの部品には破損しやすいものもあります。取り扱いに注意したうえで丁寧なお手入れを心掛けましょう。

※ 素人が高圧洗浄機を用いてエアコン洗浄するのは危険が伴います。ときとして故障の原因にもなりかねないので、徹底洗浄したい場合はなるべくプロに依頼するのが賢明です。

こまめなお手入れも欠かさずに

エアコンのカバー・フィルター・ルーバーの3か所は、高圧洗浄機を使用しない簡単な拭き掃除などでもお手入れが可能です。2週間に1回程度を目安に汚れやホコリを取り除きましょう。

なお、以下の記事で、自分でできるエアコンのお掃除方法を詳しく掲載しています。こちらも合わせてご確認ください。

高圧洗浄はプロに依頼するのが安心！

とはいえ、エアコンの高圧洗浄を自分で行うのは故障のリスクが伴います。修理費用がかさめば家計的にも大きな負担に。難しい場合は、プロの業者にエアコンクリーニングを依頼しましょう。専門の知識と技術で、素人では対応しきれない汚れも徹底的に取り除いてくれます。

まるごとお任せ「ハウスクリーニング110番」

エアコンクリーニングを賢く利用したい方には、「ハウスクリーニング110番」のお得なプランがおすすめです。

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高圧洗浄に関するQ＆A

Q1. 高圧洗浄機の家庭用と業務用の違いは？

A. 主に耐久性に違いがあります。

家庭用の高圧洗浄機は、比較的リーズナブルで扱いやすいものが多いのが特徴。一方、業務用は値が張る分耐久性に優れており、洗浄力に長けています。頻繁に使用するのであれば業務用が望まれますが、定期的なお手入れでなるべく安く済ませたいのであれば家庭用でも充分です。

Q2. 高圧洗浄機はレンタルできる？

A. レンタルも可能です。

高圧洗浄機はレンタルで手軽にお試しいただけます。記事内で「DMMいろいろレンタル」や「ゲオあれこれレンタル」などおすすめのレンタルサービスをご紹介しているので、合わせてご確認ください。

Q3. おすすめの高圧洗浄機を教えて！

A. 付属品が充実している製品なら、あらゆる用途に活用できるのでおすすめです。

高圧洗浄機のなかにはノズルやブラシなどのアタッチメントや延長ホースなど付属品が充実しているものもあります。このような製品を選んでおけばお掃除だけでなく、洗車などあらゆる用途に使えて便利！ より効率的な清掃作業が叶います。

※記事内の情報は、LIMIA編集部の調査結果（2022年12月）に基づいたものです。
※画像の一部はイメージです。
※お掃除の際には、ゴム手袋をつけて、しっかりと換気を行い作業をしてください。
※お手入れをする際は、必ず電源プラグを抜いてから作業を行ってください。
※製品によって、お手入れのしかたは異なりますため、必ず製品の取扱説明書に従って作業を行ってください。