【林智子のベーシックコーデ #2】「いつものデニム」が洗練カジュアルに！格上げ＆着回しテクニック

トレンドのデニムはファストファッションで入れ替える！

カジュアルコーデの定番「デニム」。なかでもボーイフレンドデニムはざっくり履ける便利さから長年愛用されている方も多いのでは？　ところが、ひと口にデニムといっても、トレンドがあり、デザインやボトムアップの仕方、丈などが微妙にトレンドとずれて、気がつくと野暮ったくなっていることも……。

「私は、定番のデニムは抑えつつ、その年のトレンドはファストファッションで買うようにしています。デニムはヘビロテしたいアイテムだからこそ、今期らしいデザインで、ガシガシ洗えてじゃんじゃん履ける価格帯を選ぶといいと思います」（林さん）

林さんのコーディネートを見ると、共通しているのが“楽ちんおしゃれ”。ゆったりラインのボーイフレンドデニムは、裾に程よいダメージが入った〔ZARA〕のものなのだとか。さっそく４パターンのお手本コーデを見ていきましょう。靴もフラットシューズや太ヒールなど、ヒールが苦手な人でもおしゃれが楽しめるアイテムばかり！

ネイビー×ネイビーは、チラ見せ“白”でアカ抜け感を

あるあるすぎ！　デニムとネイビーニットの組み合わせ。どちらも合わせやすい優秀アイテムとはいえ、明らかに単調な印象です。そんなときはインナーに“チラ見せ白”をチョイスしてみましょう。一気にこなれた印象となり、コーデ全体がキュッと締まります。

大ぶりのブレスレットやサングラスなど、小物でアクセントをつけるとさらにスタイリッシュに。ローヒールの靴でもベロア素材にするなど、チョイスによってきれいめに仕上がります。

ロングカーディガンと定番白シャツで決まる上品コーデ

ここ数年のトレンドになっているロングカーディガン。みなさんも1着は持っているのでは？　上品コーデに仕上げるにはリッチ感がある厚手の起毛タイプがおすすめ。清潔感のある定番の白シャツを組み合わせることで、シンプルでありながらリュクスな雰囲気を演出できますよ。

全体的にシンプルなので、小物で品格を上げていきましょう。バッグに白、足元にはヒールを。「太めのヒールを選ぶと今年らしいですし、それ以上に疲れにくいんですよ」と林さん。

ジャケット×デニムにはゴールドのアクセサリーを盛る！

使い勝手の良いネイビーのジャケットは、カジュアルデニムをお出かけ着に変身させてくれる最強アイテム。インナーはきれいめ色のカットソーを、アクセサリーはリュクス感のあるゴールドを投入してみましょう。ボーイフレンドデニムが一気にブラッシュアップされましたね。

「アクセサリーは、ショップて手に取ったときに『大きすぎるかな』と思うぐらいがちょうどいいんです」と林さんからのアドバイス。バッグとヒールの色を統一されるという上級おしゃれテクもまねしたい！

ボーイフレンドデニムだって大人の女っぽさはつくれる！

最後にご紹介するのは、今年の秋冬のトレンドカラー「ボルドー」を取り入れたコーデ。ボリューム感のあるニットは、前だけデニムにインすれば、足長効果と今っぽさを演出できます。

そして、ボーイフレンドデニムでネックになるのは丈感！　足元が寒くなる冬は困りますよね。そこで、リッチな起毛感があってキレイ色の靴下をオンすればあったかさをキープしつつ、おしゃれさんな印象に。大きめのピアスや、トレンドのかごファーバッグをアクセントにすることで、より洗練されたデニムスタイルになりますよ。

大人コーデで覚えたいのは“盛り加減”

大人になるにつれ、ビビットな色や大ぶりのアクセサリーなどを敬遠しがちですが、年齢を重ねたからこそ、ぜひ取り入れて欲しいと林さんは語ります。

「若い頃はモノトーンのシンプルコーデでもフレッシュさがありましたが、年齢を重ねた今、同じコーディネートをしても貧相になりがち。シンプルが地味になってしまうのはそのためです。大人の洗練されたカジュアルには、ストールやバッグなどでビビッドなカラーを取り入れ、アクセサリーも大ぶりなものをチョイスしてみてくださいね」（林さん）

シンプルを地味にしない小物テクニックなら、いつものデニムスタイルも上品カジュアルに早変わり。さっそくワードローブと相談しなくちゃ！

【林智子（はやしともこ）】
ライフオーガナイザー。クローゼットオーガナイザー。骨格スタイル協会認定講師骨格スタイルアドバイザー3級認定講師。依頼者の自分らしい装いができる仕組みづくりやファッション、買い物のアドバイスをしている。著書に『だれにでもつくれる最強のクローゼット』（株式会社ワニブックス）がある。


●ライター　ねこりょうこ
●写真　林ひろし

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