深沢S邸 -空間が連続し家族が繋がる立体回遊プラン-
施主のSさんに最初にお会いした時、いただいたリクエストの中で印象的だったコメントは「理想は平屋」ということ。もちろん敷地や諸条件から物理的にそれは不可能。しかし家族の繋がりを最重要に考え、どこにいても家族の気配が感じ取れることを熟考した結果、全体を1/3 層づつずれるスキップフロアとして、空間のシークエンスを最大限に活かした構成に、また、その延長で、階段で上り下りしながら、最終的にはぐるっと家の中を一周できる回遊プランとすることにもなりました。
その他にもこの3階建ての大きな住宅には、いたるところに空間演出の仕掛けがちりばめられています。各々のコーナーで気持ちの良いシーンが生まれ、それらが連続してひとつのストーリーとなることを目指しています。
遠藤誠建築設計事務所