HAK邸/愛猫と本のための住まい
起伏のある緑豊かな住宅地に建つシンプルな形状の住まいです。
お施主様からは大きな要望として「二匹の愛猫がかけずり回るような家」「本棚が沢山ある家」の二点を受けており、「猫と本のための家」といった感じの住まいとなっております。
間取りの大きな特徴は「プライベート性の高い中庭」と「住む人と猫のための吹抜け」。
中庭は愛猫が逃げないよう外装材と同様の壁で囲んでおり、プライベート性が高く、使い勝手も自由な明るい空間となりました。
その中庭に面した吹抜けは自然光の取り込みだけでなく、風通しや気配の感じ易さによる家族との一体感をより一層向上させるものとなりますが、愛猫のためのキャットウォークも設けており、伸び伸び回遊したり、絶好の日光浴の場となっております。
本棚については既存の本棚を利用しつつ、納戸と一体となっている書庫や2階ホール手摺壁を全て本棚としたことで大量の本の収納が可能となっております。
仕上げについて、外壁はガルバリウム鋼板小波を採用し、屋根、軒裏、笠木など同じ色の鋼板で包み上げております。
内装については肌に触れるフローリングに予算を掛け、その代わりに壁・天井はラワン合板で仕上げました。
また合板で仕上げることにより、幅木、建具枠等の造作材も省略でき、思い切ったシンプルな納まりとしました。
その他アンティーク調の照明、レトロ調なタイル、施主施工で塗装した古建具の門扉などの小物をバランスよく取り入れたことで、簡素でありながら品のある住まいになったと思います。
room-n アーキテクツ