ADASHINONOIE
「成熟した美しさをまとった古都の家」
住宅は京都市の西の端に位置する嵯峨化野にあります。市街地から離れ、竹林や深い緑が広がるこのエリアは古都・京都の伝統的で美しい風景が静かに広がっています。外観は周辺環境に調和させ華美にならないことを第一としました。
玄関扉の前に縦格子に囲まれた空間がありますが、視線が抜ける見通しの良いデザインで周囲の美しい景色を取り込んでいます。
縦格子の塀はサイドを白い壁にすることで、はっきりとした明るさと清潔感、そして少しのモダンさをプラスしています。
幅の広い十分な広さのある縁側は深い庇に守られて、まさに内とも外とも区別がつかない曖昧な空間です。庇の天井も共通の木材で仕上げられており、重厚で統一感のある雰囲気です。
また計算された塀の高さにより外部からの視線は遮りつつ、内側からの開放感は損なわないという快適な生活環境を実現させました。
翔設計工房一級建築士事務所