だんだん色合いや素材がなじんでいくような住まい「経時の家」
北側の眺めがよく広々とした計画地に建つ、家族4人のためのコンパクトハウスです。
ポーチを兼ねた自動車2台分の差し掛けが家全体のゲートとなり、庭への期待感と道路と敷地の間の緩衝材の役割も果たします。敷地の外周に高い塀を設けずに室内が快適になるよう開口部位置を工夫し、景色のよい北側の風景を取り込む計画としました。広く残した南側の庭では家庭菜園を行ったり、外壁に取り付けたフックからタープを張ることで活用の幅が広がります。
室内空間は必要最低限のボリュームとしながらも、天井高の工夫やコートテラスとのつながりでリビングスペースに広がりを持たせています。家事動線も極力シンプルに計画。日当たりがよく、外から見えづらい位置に物干しスペースを確保し、各所に収納空間を確保するなど、すっきりと暮らせる工夫もたくさん盛り込みました。お客様自ら塗装した子供部屋の壁、オリジナルの木の表札、ドアノブ、フック等々オーナーのこだわりが随所に散りばめられています。
色合いや素材も、お気に入りの家具がなじみ、家全体が経年変化した後も愛着がもてる住まいとなるような仕上げとしました。
建築工房DADA